不合理な人間から導き出すデザイン提案

青森で開催されるセミナーはミニワークショップも一緒にあります。そこでは人の不合理な考え方や特徴に注目して、どのようなデザイン提案が出来るかを一緒に考えて行きます。

作り方ではなく考え方で変わる

予想どおりに不合理の表紙

最近、行動経済学に関わる書籍や文献を読む機会が増えてきていますが、その中でおもしろかったのが「予想どおりに不合理」。専門的な用語もなく、人がなぜそのような行動をとるのかを知ることができます。人は論理的に行動出来る能力があるものの、感情やそのときの直感で思わぬ行動をするということに気付く材料として良い書籍です。

今週末に開催されるセミナーと一緒にあるミニワークショップでは、この「人間らしさ」に注目して、Webサイトのゴールをどのように達成できるかをみんなで考えて行きます。

どのサイトにも「アクセスを増やす」といった漠然なものだけでなく、様々なゴールがあります。それは Web サイトに留まらずビジネスゴールと重なり合うこともあるでしょう。例えば「お問い合わせボタンをクリックしてもらう」というのもひとつのゴールです。

こうしたゴールを達成させるために、私たちはビジュアルデザインや情報デザインのノウハウ/テクニックを駆使します。こうした実装の知識は大事ですが、まずそれは置いておいて、人間の不合理な性格を前提にして考えることで別の提案も出来るのではないでしょうか。例えば、「お問い合わせボタンをクリックしてもらう」というゴールを以下の人の心理と重ね合わせるとどうなるでしょうか。

限定品・稀少価値

限定品や非常に珍しいと知らされると、価値があるものと感じる。

目立つ色にしたら良いという考え方から、限定で無料サイト診断を行うというキャンペーンを行ったらどうだろうというコンテンツ&サービスの視点からの提案も出来るようになります。そしてどのように見せると分かりやすいだろうという発展も生まれるかもしれません。今回、ワークショップでは14の人間の心理・特徴を紹介しますが、いずれもゴールに対して異なる提案がもてる可能性を秘めています。

今まで出来ていなかった提案を作り出す可能性、そして完成する Web サイトに新たな価値を見出すためのキッカケ作りになるのではないかと期待しています。

ワークショップで使用するスライド

セミナーは誰でも参加出来ます

Google Waveスクリーンショット何か書き込めば自動的に参加出来ますが、書き込まなくてもツールバーにある「Follow」をクリックすれば受信箱に登録されます。

今回は Google I/O 2010 の影響を受けて、Google Wave でセミナーの情報を記載することにしました (セミナー Wave はこちら)。当日参加できない方も参加している感がなんとなく出ますし、何よりもセミナー関連の情報を他者のフィードバックを含めて1ページにまとめることが出来るメリットがあるかと思います。一時のブームは過ぎ『忘れ去られたアプリ』という印象は多少なりともありますが、拡張機能導入方法の改善や、編集・返信の UI の改善が見られたりなど、今でも開発が進んでいるようです。

また、質問も募集しています。当日の質疑応答時間を利用して回答するかもしれませんし、セミナーの内容を通して回答する可能性もあります。時間の都合上、すべてお応え出来ないと思いますが、その場合はこのサイトで記事として取り上げていこうと思いますのでお気軽にどうぞ。私が質問に『解答』を示すというのではなく、話し合うキッカケにもなれば良いなと。Twitterは気軽で楽しいですけど、いろいろな方のまとまった考えも読みたいです。

筆者について

長谷川恭久

写真:長谷川恭久Webやアプリに関わる様々な話題を取り上げた講演やワークショップをおこなっています。日本各地で講演や社内勉強会を 100 回以上の経験しています。
社内勉強会、イベントでの登壇の依頼は、メールか Twitter メッセージからお願いします。