デザイナーといってもいろいろです

勉強会に来ると、人によって「デザイナー」という定義がいろいろあることに気付くので興味深いです。何もないところから形作る孤独なプロセスがあるデザイナーとの接し方を考えてみました。

今月も再び百式の田口さんが主催の勉強会に参加してきました。今回はなんと「デザイン (全般的なデザインというより Webに特化していたかと)」がテーマでした。テーマがテーマなのでポッドキャストで対談した種村さんにもご一緒してもらい、開発者、デザインしている人合わせて 20人くらいが集まりました。エンジニア、プログラマー(デザイナー以外の視点ですね)からデザイナーに向けて質問というのがメインでしたが、受け答えるデザイン系の方が 4人だったのでもう少しデザイン系の方が多かったらいろんな意見が聞けたのかもしれません。

幾つかあがった質問をみて感じたのが、装飾という意味でデザインを捉えている方は少なくないなという点。種村さんが「絵はイラストレーターという方がやっていて、デザイナーはどちらかというと情報を整理したり、見えないものを引き出すような仕事」みたいなことを言っていて正にそのとおりだと思いました。もちろん絵が描けたらそれにこしたことないですし、実際出来るデザイナーさんもいますが、絵やアイコンが作れるのがデザイナーに絶対必要なスキルかといったらどうなのかな。

それより必要なのはクライアントや同僚とコミュニケーションをとってどう具現化する能力でしょう。2月の集まりでもプログラマー VS. デザイナーが少し話題になりましたが、今回の集まりで挙った質問の中にはデザイナーだからどうこうというより、その人の性格によるような気がします。具現化する際に必要な道具やスキルは仕事をしながら覚えて行けるわけです。いつも自分がもっているスキルセットだけで判断して「出来る、知らないからやらない」だと話し難いでしょうね。その仕事をすることによってさらにステップアップするんだという向上心と好奇心はデザイナーをはじめ誰でも必要なことでしょうね。

個人的にデザイナーと接するときに気に留めておいた方が良いなと思うことが、時間とスペースを与えることかなと思います。これは別に遠ざかっていたほうが良いですよという意味ではないですからねw

先にも書きましたが、デザインは目に見えないものを具現化しなくてはならないプロセスであることが多いです。仕事場でパソコンの前に座ったり、会議でざっくり決めるということが出来ないわけです。時には苦しく孤独なプロセスだったりもしますね。僕の場合ですが、頭の中では常に思いを巡らしているものの 1,2日は目に見えて分かる成果がないまま終わってしまうこともあります。しかしそういった『間』がなければ生まれないときもあると思います。オフィスに閉じ込めておかないで、昼休み以外でも外へ行ってきて良いよみたいな雰囲気は作っておいたほうが良いかもしれません。

もちろん納期を大幅に過ぎてもずっと考えていたらナンセンスですし、いきなり考え込まないでクライアントや同僚とコミュニケーションをとるのが前提ですけどね。

今回の勉強会ではどちらかというと話す時間のほうが多かったので、前回のように会議室にいる間に絵を描くことが出来ませんでしたが、ご好評をいただきましたので、帰ってから描いたスケッチを掲載しておきます。どうもでした。

Sketch 2008-04-24

筆者について

長谷川恭久

写真:長谷川恭久Webやアプリに関わる様々な話題を取り上げた講演やワークショップをおこなっています。日本各地で講演や社内勉強会を 100 回以上の経験しています。
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