1% ルール

メーリングリスト、フォーラム、BBS、Wiki、SNS などコミュニティを作る手段はたくさんあります。僕自身もメーリングリストや SNS など複数のコミュニティに参加していますが、積極的に発言したりトピックやページを作ってコミュニティ内で情報発信することはあまりありません。僕のように幾つかコミュニティ/グループに入っていても主に読んでいるだけという方は多いのではないでしょうか。実はこれ日本人の国民性だからあまり参加しないとか、欧米人のほうがよく発言をしているといったわけではないでようです。どのコミュニティも積極的に発言しているのは全体のわずか 1% くらいだといわれています。
Guardian Unlimited Technology: What is the 1% rule?

記事には幾つか有名サイトの状況が書かれているわけですが、例えばYouTubeでコンテンツをアップロードしているのは全体の 0.5%。僕も数百回見ているけど、アップロードしたのはわずか 1回ですし、一度もアップロードしたことないという方もいると思います。たくさん見ているけどほとんど全く参加してないサイトといえば Wikipediaになりますが、全体の70%の記事は1.8%のユーザーによって作られたそうです。共に利用者数がものすごいのんで 1% といってもかなりの人数になりますが、それでも興味深い結果だと思います。

Yahoo! Research のスタッフメンバーである Bradley Horowitzさんも Creators, Synthesizers, and Consumers という記事で 1% ルールについて書いています。こちらではコミュニティやグループを作る「Creator/制作者」だけでなく「Synthesizers / 総合する人」というグループを紹介しています。このグループは、既にあるコミュニティ内でトピックを立ち上げたりコメントを書く方達を指しているみたいで全体の10%にあたるそうです。つまりコミュニティの多くではコンテンツ制作に関わっているのは全体で 11% くらいということになります。

では、残りの 89% をアクティブユーザーにすれば良いのかといえばそういうわけでもないみたいです。コミュニティ内ですべての人が Creators になってしまうと発信だらけになってしまいそれはかえって混乱を招くと考えているみたいですね。Synthesizers のようにコミュニティに住み着き、良いコンテンツにはコメントを加えて行くことで残りの89%もそこに集まり、コミュニティ全体も盛り上がるわけです。Synthesizers がある意味ナビゲーター的な存在になりうるということなのかな。もちろんこの層が多過ぎてもどれを見たら良いのか分からなくなってくるかもしれないので、やはり何でもバランスということなのでしょうか。

もちろん Creators 的な属性をもっている方も読むだけになるときもありますし、Synthesizers が場合によっては Creators の立場になることもあります。コミュニティサイトを作るにあたって読むだけの方が簡単に発信者側に移れる(つまりインプット/アウトプットが簡単にできる)低い敷居を用意しないといけなくなるわけですね。それはツールの充実だけじゃなくてコンテンツをいかにおもしろく見せるかというのも考慮対象になるだろうなぁ。
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