Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

インターネット

国内サイトのトラッキングはどうなっているか調べてみました

トラッカーが付きまとうWeb観覧 私が広告を掲載しない理由 [http://www.yasuhisa.com/could/article/why-no-ads-in-this-website/] のひとつに、広告をはじめとしたトラッカーが利用者の体験を著しく低下している点にあります。中には利用者の動向を複数のサイトをまたいで監視しているのもあります。 iOS9 からコンテンツブロック機能 [https://developer.apple.com/videos/play/wwdc2015-511/] が追加されたことにより、トラッカーを停止した状態で、Web サイト観覧ができるようになりました。コンテンツブロックをオンにするには少し面倒な操作が必要ですが、 国内外でコンテンツブロックアプリが上位にランクイン [https://twitter.com/yhassy/status/648778499583401984] しており、注目が高いのが分かります。今の Web サイトはトラッカーだけでなく、過剰な表現を実装しているのも少なくないので、コンテンツブロックを使うことでパフォーマンス

デザイン

海外の動向からみるデザインツールの現在

デザイナーとツールは切っても切り離せない関係です。ときにはデザイナーのスキルはツールの熟練度や使い分けの仕方で決まることもあります。長く使い続けたいですが Web やアプリのデザインは、テクノロジーと密接に繋がる仕事であるが故に、いつの間にか新しいツールが主流になることがあります。 特にここ 10 年でデザインの仕事は大きく変わりました。今でも Web デザイン、アプリデザインにおいて Adobe 製品 [https://www.amazon.co.jp/dp/B00FOHQZPI?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=B00FOHQZPI&adid=1CY484XRPNWJFAPJ9TD9&] は多大な影響力をもっていますが、それがほぼ唯一の選択肢だった頃と今は違います。また、今まで以上にデザインにスピードと柔軟性が求められているので、Adobe 以外のツールも必要になってきています。 [http://tools.subtraction.

UX

ネガティブ体験を軽減するデザインアプローチ

過大評価されがちな悪い体験 心理学で Nagative Bias [https://en.wikipedia.org/wiki/Negativity_bias] (ネガティブバイアス)という概念があります。不快な感情、苦痛な思い出といったネガティブな経験は、ポジティブな経験より私たちの考え方に大きな影響を及ぼすというものです。言い方を変えるのであれば、ポジティブな体験は私たちの記憶や今後の行動に及ぼす影響は少ないということになります。たとえ、全体的に良い体験だったとしても、最期に悪い体験をした場合、私たちの記憶には「悪かった」と残ることがあります。ネガティブバイアスとは、負の要素を『拡大・拡張』してしまう状態といえます。 アプリストアのレビューが低くなりがちなのも、ネガティブバイアスの影響があります。問題なく普通に使えたという体験は、記憶に残ることは少ないでしょう。しかし、自分の思うようにいかなかった場合、たとえ他の機能が問題なく動作していたとしても「悪い」と考えてしまうことがあります。「この部分だけ良くないけど、他は満足」と評価する人はわずかです。 一度「悪い」と判断してしま

仕事

すべては一文字書くことから始まる

「だからなに?」 Web 上で情報発信をしている方であれば、一度は頭に思い浮かべる言葉だと思います。知名度もない実力もない自分が、わざわざ外に向けて発信することに何の意味があるのだと。 今でも自分の文章が上手いとは思いませんが、昔は下手でも気ままに書いていました。2002年の記事を掘り起こしてみたところ、大学の演劇を見にいったときのことを書き残していました。以下はそのとき書いた日記の一部からの引用です。 > 僕が演劇が好きなところのは、ステージという限られた空間の中での演出や場面の変化を一望できるところです。ひとつの『場面』でもいろいろなことが同時進行していて、見方によってはいろいろ楽しめるという舞台ならではの魅力があるからかもしれません。 当時はまだ米国に住んでいて、ある制作会社で Web デザイナーとして勤務していました。ビジュアルデザインだけでなく、 HTML/CSS/JavaScript は毎日何時間も書くという生活をしていました。演劇に関する日記を書いたおよそ 2 年後に CSS の書籍を出版しているので、最先端と呼べる知識はあったと思います。しかし、ブログには仕事

コンテンツ

脱ダミー文字から始めるコンテンツデザイン

ダミー文字はリスク ユーザーは読まないと言われているものの、言葉はユーザーとコミュニケーションをするための基盤です。流し読みでも理解できるような設計がされているか。次のアクションへ結びつく動機が提供されているかは、言葉で決まることがあります。ビジュアルが注目されがちな UI デザインですら言葉が重要なデザイン要素 [http://www.yasuhisa.com/could/article/text-is-ui/]になります。 デザインはコンテンツの価値を増幅したり、利用者の欲求を満たしたり目的達成の補助をするためにあります。もし、ダミー文字をつかってデザインすることは、ユーザーとのコミュニケーションを破棄した状態で彼等がもつ課題を解決しようとしているようにみえます。デザイナーはダミー文字をもっと敵視しても良いと思います。 ダミーの情報を入れるのは簡単です。Loren Ipsum [http://www.lipsum.com/] のようなジェネレーターがありますし、日本語でも似たようなものはあります。今は文字だけでなく、ユーザーアイコン [http://uifaces.com

デザイン

プロセスから学ぶペルソナ活用法

「ユーザーのためにデザインをする」という言葉はデザインの現場ではよく耳にする言葉ですが、ユーザー像が共有されていないこともあれば、それぞれ異なるニーズやゴールを想像していることがあります。また、ユーザーは「お客様」という少し遠い存在になりがちで、感情移入が難しいことがあります。 ペルソナをつかった共有や活用に興味があるけど、どのように始めたら良いのか分からない人は少なくないと思います。そこで「基礎からはじめるペルソナ活用法 [http://growthhack.academy/seminar-all/seminar14/] 」という講座をグロースハックアカデミー主催で開催しました。以前からワークショップ [http://www.yasuhisa.com/could/article/behind-scene-workshop/] でペルソナを扱っていましたが、今回は受講時間すべてペルソナについて深く学べるカリキュラムを組みました。 潜在ニーズや行動が分かるペルソナ ペルソナはユーザーインタビューや Web 解析など様々な調査データを基にして作られます。ワークショップという限られた