ワークショップ

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ワークショップ

ワークショップをするときに自己紹介の時間を多く費やす理由

私はワークショップの序盤に参加者全員に自己紹介をしてもらっています。自己紹介では役職名だけでなく、「仕事で興味があること、悩んでいること」を話してもらうようにしていて、上のメモは自己紹介タイムに残したものです。30 人前後参加するイベントなので結構時間をとってしまいますが、それでも実施するようにしています。 自己紹介はアイスブレイクになるのはもちろんですが、私も含めた参加者全員で文脈を共有するためにしています。「デザイナー」「Webデザイナー」「UXデザイナー」「UI デザイナー」「Web ディレクター」など役職名がたくさんあるこの業界。たとえ同じ名前でもまったく同じようなことをしている人はいません。責任範囲も違えば、現場で求められている成果物も様々です。 自己紹介を通して「なるほど、そういう働き方もあるんだ」という気づきもあると思いますし、「似たような悩みある」という共感が生まれることもあります。何よりも自分と違う価値観と環境で、様々なデザインの挑戦をしている人がいるんだという見えにくい背景を知る機会になると思っています。 登壇者⇄参加者のコミュニケーションがあるといっても一方的ですし、懇親会に出ないと参加者⇄参加者の関係も生まれにくいのは残念だと感じています。自己紹介というそれぞれの視点・考えを打ち明ける時間は、そのあとに続くワークショップにも響きますし、「他の環境だとこういう課題があるかもしれない」「だから〇〇さんはこう考えてるのかも」と想像を膨らませるキッカケになるかもしれません。 以下がよくある声の傾向です。 ステークホルダーとのコミュニケーション アニメーション、

コンテンツ

デザインとコンテンツを繋げて考えるためのアプローチ

11月15日、金沢の WDF主催で「UXデザインプロセスを活用したコンテンツの評価方法」というセミナー&ワークショップを開催しました。今までも何度かワークショップをしてきましたが、いずれも 3 時間くらいで短めでした。ほぼ 1 日つかう長時間のイベントは初めてでしたが、長くなければできない貴重な体験ができました。 決めて進めるプロセスを体感 配信者側が見せたいコンテンツが、利用者が求めている情報であるとは限りません。 カフェのオーナーであれば、内装の美しさや自慢のメニューを全面に見せたいと考えるかもしれません。しかし、サイトを訪れる方にとって必要なのは駐車場があるか、今開いているかどうかといった情報という場合があります。駐車場の有無をトップページの目立つ位置に掲載することが正しいというわけではありませんが、配信者側が考える『良いコンテンツ』が、ときには利用者が求めている情報を遠ざける場合があることを意識しなければいけません。 もうひとつの課題が運営です。「利用者のため」と考えてたアイデアも制作・持続できなければ夢物語です。最初はデザイナーがコンテンツを整えてくれますが、それがいつまで続くかわかりませんし、コンテンツを作ることも片手間だと簡単ではありません。 配信者側が求めているゴールと利用者の期待に応えるコンテンツ。これらを実現可能、持続可能なところを見据えてプランをたてる必要があります。 ペルソナやカスタマージャーニーマップといったUXデザインで用いられる手法は、利用者のニーズや文脈を共有するために便利なツールですが、これがどのようにデザインプロセスの役に立つのか見えにくい場合があります。作る行為に満足してしまい、デザインやコンテンツ設計のプロセスに活かせないのはもったいないです。 本イベントは、「カスタマージャーニーマップ」

ワークショップ

ワークショップで気をつけている5つのコト

講演が難しいのは、限られた時間で自分の想いを伝えなければならないこと。誰でも共感できるように視野の広い話をする傾向がありますが、具体性に欠けたり、自分の仕事に関連付けさせるのに苦労する方も出てきます。しかし、だからといってノウハウを伝えるだけであれば、浅い Tips になったり、その場でなんとなく満足して終わりという危険性もあります。 そこで、最近はワークショップにも力を入れるようになりました。講演で伝えている想いの真意を、追体験を基にじっくり学んでもらうことが出来るのが魅力です。昨年から続けているコンテンツ三部作、そしてデジタルハリウッド大学院で行ったプロトタイプの講座を通して学んで、実践しているワークショップを開催する際の注意点をまとめました。 アジェンダがすべて ワークショップなのでアジェンダがないというのはありえないですが、アジェンダを詳細まで詰めおくのと、詰めておかないとでは大きな差がでてきます。前半の講義で話したことを実践するという前提で始めるワークショップですが、全員が講義の内容を完全に理解しているわけではありません。むしろ、ワークショップを通して講義の内容を理解してもらうわけですから、「さぁ始めましょう」と野放しにすると、迷走としてしまう参加者も少なくありません。 そこで、ワークショップを気持ちよくスタートしてもらうために、必ず以下の項目を入れるようにしています。 目的(可能な限り短く明確な文章で) 成果物(具体的かつ分かりやすく見せる) 時間(進め方も伝えるとなお良い) ワークショップをしている間、いつでも内容・目的が確認できるようにペライチのアジェンダシートを配布するようにしてします。 考える道筋を示す ワークショップなので自由に考えてもらいたいという想いはありますが、それがかえって難しくしまうことがあります。

プロセス

皆の「良い」を作り、話し合うプロセス

2012年10月20日、金沢歌劇座で UX Kanazawa が開催されました。先月、basecamp NAGOYA でおこなったプロトタイピングのセミナーの金沢版になります。主催者の @ichigami さんのご好意で急遽金沢で開催することができました。かなりギリギリの告知だったのにも関わらず定員オーバーでキャンセルなしという高出席率の会になりました。 基本的に名古屋で行った内容を継承していますが、3時間半という長い時間を活用して名古屋ではカバーできなかったことを金沢で行うことができました。ワークではチーム別で作ったプロトタイプの意図を発表する時間を設けることができましたし、批評の場をもつことが出来たのが長時間イベントの魅力。私の心配とは裏腹に懇親会に持ち越して話し合いをするという濃い時間になりました。 話し合うための領域設計 目的なしにプロトタイプを作るとコスト高になるだけでなく、話し合いがまとまりにくくなります。作り込んでしまって、現段階で話し合うべきではない項目に長く時間を費やしてしまう可能性もあります。プロトタイプの話は、まず最初に「どのツールが効率的なのか」「ツールで使える機能はなにか」といった部分が注目されがちです。ツールはもちろん大事ですが、その前にプロタイプをする目的を設定しておく必要があります。 プロトタイプを作るためのツールは無数にあります。 つまり、プロトタイプの見た目やインタラクションを作り込もうと思えばいくらでもできる時代です。表現は豊かにできるのは良いことですが、そのために話し合うための核心がズレてしまうこともあります。好きなツールを使うのではなく、目的の対話が達成できるツールはどれなのかを考えなければいけません。 UX Kanazawa で扱った紙というツールも、出来ることは様々です。サッとスケッチするものから、図画工作のように切り貼りして作り込むものまであり、最初に何を目的にしてペーパープロトタイピングをするのかを明確にしないと、

プレゼン

プレゼンワークショップを開催しました

あまりイベントを企画するということをしない私ですが、先日 bookslooe の坂本さんとの共催で「プレゼンテーション」をテーマにワークショップを開催しました。話す側と聞く側に分かれているセミナーではなく、ワークショップ形式で何かしたいよねという坂本さんの発案からスタートした今回の企画。何か有益な情報を得たか得てないかという表層的なものではなく、アイデアを共有したときに何がおこるのかという雰囲気やエネルギーに興味があったのでワークショップは以前からやってみたかったです。ミツエーリンクスさんのご協力も得て、設備も揃ったセミナールームで広々とワークショップを行うことが出来ました。 ワークショップは来ている方も能動的なアクションを必要とするのと、プレゼンの経験がないとなかなか発表し難いだろうということで、今回は告知をほとんどしない招待制をとりました。初めての試みで不安もあったわけですが、今回来ていただいた参加者の方のフィードバックを元にして再び同じトピックでワークショップをすると思います。 「魅力的で情報を効果的に伝えることができるプレゼンを定義しよう」というテーマで行われた 3 時間のワークショップ。プレゼンと一言でいっても、大きく「プラニング」「スライド」そして「スピーチ」の三つに分かれています。そこで、それぞれの要素に区分けしながら具体的な問題定義をしていきました。問題定義の後に実際どのようにすれば良いのか解決策を模索し、全員で共有という流れでワークショップを行いました。以前、伊藤賢さんのワークショップを受けたときに、個人ワークとグループワークをうまく組み合わせていたりと、彼の進め方は今回するのに参考になりました。 数多くの解決策や提案が出されましたが、結果的に 16 の項目に絞られました。以下が今ワークショップで出た「魅力的で情報を効果的に伝えることができるプレゼンにするための 16 のチェックポイント」