Progressive Enhancementに関する調査結果

このエントリーは「質問: ウェブサイトの見た目は同じにしなければならないか?」の続きにあたります。 もう1ヶ月前になってしまいましたが、ついに結果を発表出来るようになりました。有効回答数は 134 とサンプルとしては良い数になりました。ひとつの調査結果として捉えるには十分な数ですが、私のサイトと Twitter で告知したということもあり、若干偏っている可能性があるのでご了承ください。前回のTwitter経由でいただいた回答も一緒にご覧になるとおもしろいかと思います。 回答に参加していただいた皆様、本当にありがとうございました。 回答された方の役職はコーダーとデザイナーが半数を占めるものの、様々な役職の方が均等にいるという印象があります。今回は複数回答をアリにしましたし、特にこれといった定義付けもしなかったので、立ち位置を自分なりに考えてもらった結果が反映されています。ブロガーと名乗る方も 9% いらっしゃるので自分のサイトで何か情報発信をしつつウェブサイトの仕事に携わっている方が少なくとも 12,13 はいるというのが分かります。 いろいろな役職をこなしている方が大多数なのかと思いきや、役職を1つだけ選択した方が4割以上いました。しかし、2,3チェックしている方が半数いらっしゃるので、肩書き、仕事内容、回答者の考えるイメージというのは必ずしも一致していないのかもしれません。定義することも難しいわけですから、こうした結果になるのは予想出来ますね。何でもやるのは大変ではありますが、おもしろい部分でもあります。 Progressive Enhancement の認知度は「聞いたことある程度」も含めると半数以上にのぼりました。認知度は役職ごとにどう違うのか調べてみると、コーダーの 2/3 の方が知っているのに対し、デザイナーやディレクターは半数の方が知っているという回答をされていました。コーディング、特に CSS や JavaScript に触れる機会が多い方になればなるほど Progressive Enhancement への理解があるのかもしれません。ただこうして文章を書くと感じることですが、毎回英単語でこの言葉を表現しなければならないのは少し厳しいですね。プログレッシブ・エンハンスメントとカタカナ表記も長過ぎて分かり難いですし。困ったものです。 半数の方が Progressive Enhancement の考えを肯定的に捉えているものの、やはり現実は厳しいのではないかと考える方が大半を占めています。出来る度合いは様々ですし、こうしなければならないルールもありませんから、Progressive Enhancement の意味の理解も含めてノウハウが共有されることによって徐々に解決される課題だと思います。 私のサイトの読者中心だからなのかもしれませんが、すべてのブラウザで同じ見た目にする必要はないと考える方が大半のようですね。こうして多くの方が考えているものの、仕事でそういった考えを反映させて形作れる機会が少ないというのが現状なのでしょうか。 特定の役職の方だけが同じ見た目にする必要はないと考えているのかと思いきや、若干コーダーの支持率が高いものの、ほぼ同じという結果になりました。仕事に携わっている方にとってはひとつの共通認識であるわけですから、ウェブの特性であり特徴をクライアントにどう伝えるのかが課題でしょう。 少数とはいえ、やはり見た目は同じにしたいと考える方はいらっしゃいますし、「同じ見た目にする必要はない/出来ない」と考えている方でも、仕事では同じ見た目になるように努力されている方もいます。結果を見ると「同じ見た目にする=品質」と関連付けられているという印象があります。確かに品質と捉えることは出来るのですが、ウェブにおいてそれが本当に品質として成り立つのかどうか・・・考える余地はあると思います。 この記事とは別に調査結果を1枚の PDF にまとめたものを作りました。とりあえず保存してとっておくのも良いですし、同僚や知り合いに見せるのにも使えるかと思います。ご自由にお使いください。 Progressive Enhancement とウェブサイトの見た目に関する意識調査1枚シート (PDF) のダウンロード (表示-非営利-継承 2.1 日本)

このエントリーは「質問: ウェブサイトの見た目は同じにしなければならないか?」の続きにあたります。

もう1ヶ月前になってしまいましたが、ついに結果を発表出来るようになりました。有効回答数は 134 とサンプルとしては良い数になりました。ひとつの調査結果として捉えるには十分な数ですが、私のサイトと Twitter で告知したということもあり、若干偏っている可能性があるのでご了承ください。前回のTwitter経由でいただいた回答も一緒にご覧になるとおもしろいかと思います。

回答に参加していただいた皆様、本当にありがとうございました。

回答者の役職のグラフ

回答された方の役職はコーダーとデザイナーが半数を占めるものの、様々な役職の方が均等にいるという印象があります。今回は複数回答をアリにしましたし、特にこれといった定義付けもしなかったので、立ち位置を自分なりに考えてもらった結果が反映されています。ブロガーと名乗る方も 9% いらっしゃるので自分のサイトで何か情報発信をしつつウェブサイトの仕事に携わっている方が少なくとも 12,13 はいるというのが分かります。

回答者が応えた役職の数

いろいろな役職をこなしている方が大多数なのかと思いきや、役職を1つだけ選択した方が4割以上いました。しかし、2,3チェックしている方が半数いらっしゃるので、肩書き、仕事内容、回答者の考えるイメージというのは必ずしも一致していないのかもしれません。定義することも難しいわけですから、こうした結果になるのは予想出来ますね。何でもやるのは大変ではありますが、おもしろい部分でもあります。

Progressive Enhancement を知っているかどうかの回答

Progressive Enhancement の認知度は「聞いたことある程度」も含めると半数以上にのぼりました。認知度は役職ごとにどう違うのか調べてみると、コーダーの 2/3 の方が知っているのに対し、デザイナーやディレクターは半数の方が知っているという回答をされていました。コーディング、特に CSS や JavaScript に触れる機会が多い方になればなるほど Progressive Enhancement への理解があるのかもしれません。ただこうして文章を書くと感じることですが、毎回英単語でこの言葉を表現しなければならないのは少し厳しいですね。プログレッシブ・エンハンスメントとカタカナ表記も長過ぎて分かり難いですし。困ったものです。

Progressive Enhancement の考えをどう感じますか?の回答

半数の方が Progressive Enhancement の考えを肯定的に捉えているものの、やはり現実は厳しいのではないかと考える方が大半を占めています。出来る度合いは様々ですし、こうしなければならないルールもありませんから、Progressive Enhancement の意味の理解も含めてノウハウが共有されることによって徐々に解決される課題だと思います。

すべてのブラウザで同じ見た目にしなければならないと思いますか?の回答

私のサイトの読者中心だからなのかもしれませんが、すべてのブラウザで同じ見た目にする必要はないと考える方が大半のようですね。こうして多くの方が考えているものの、仕事でそういった考えを反映させて形作れる機会が少ないというのが現状なのでしょうか。

すべてのブラウザで同じ見た目にしなければならないと思いますか?の役職別回答

特定の役職の方だけが同じ見た目にする必要はないと考えているのかと思いきや、若干コーダーの支持率が高いものの、ほぼ同じという結果になりました。仕事に携わっている方にとってはひとつの共通認識であるわけですから、ウェブの特性であり特徴をクライアントにどう伝えるのかが課題でしょう。

同じ見た目にしなければならない理由があるとしたら何ですか?の回答

少数とはいえ、やはり見た目は同じにしたいと考える方はいらっしゃいますし、「同じ見た目にする必要はない/出来ない」と考えている方でも、仕事では同じ見た目になるように努力されている方もいます。結果を見ると「同じ見た目にする=品質」と関連付けられているという印象があります。確かに品質と捉えることは出来るのですが、ウェブにおいてそれが本当に品質として成り立つのかどうか・・・考える余地はあると思います。

調査結果この記事とは別に調査結果を1枚の PDF にまとめたものを作りました。とりあえず保存してとっておくのも良いですし、同僚や知り合いに見せるのにも使えるかと思います。ご自由にお使いください。

Progressive Enhancement とウェブサイトの見た目に関する意識調査1枚シート (PDF) のダウンロード表示-非営利-継承 2.1 日本

筆者について

Photo of Yasuhisa Hasegawa

組織の一員となるスタイルで一緒にデザインに関わる課題を解決するといった仕事をするなど、チームでデザインに取り組むためのお手伝いをしています。各地でデザインに関わる様々なトピックで講師をしています。