Year in Review 2009
Twitter をはじめたことにより、ブログが減ったという話をよく耳にします。私の場合も記事を書く数は去年より減りましたが、個々の記事のボリュームが増えた印象があります。これは、Twitter をはじめとした他の場で軽めのメッセージや記事が書けるようになったことで、この場所がより明確になったからかもしれません。2010年も引き続き、他ではあまり読めない情報を盛り込みながら「有名ではないけど知る人ぞ知るWebデザイナーのサイト」を目指して行きたいですね。
単純にアクセス数だと「UIデザインガイドラインのまとめ」や「今のデザイナーに必要な10のスキル」のようなキャッチーで分かりやすいタイトルの記事が人気ですが、アクセス数が個人的にお気に入りの記事というわけではありません。今年を振り返るという意味で、私が気に入っている記事や印象に残っている記事を紹介していきます。
- 私にとってテクニカルアートディレクターの意味
- 今後の方向性を示している記事のひとつ。ここがクリアになってくると Progressive Enhancement の意味が通じてくるでしょうし、新たな表現が生まれる原動力になると信じています
- Webサイト運営でしてはならない質問
- 「ユーザー中心の」とか「UX」とか小難しい言葉を使うのもアリなのですが、単純にはこういうことではないかという提案をした記事。コンテンツに関する話題はセミナーでも記事でも多数紹介しましたが、来年も幾つか執筆する予定です
- 404ページのデザイン提案
- たかが1ページのデザインのことで膨大な文字数を消費してしまったのが反省点ですが、忘れがちなページをじっくり考えてみるという意味ではおもしろい試みだったと思います
- CSS Nite LP7 で IA に関する講演をしました
- 幸運なことに今年も何回か講演する機会がありましたが、今年のベストプレゼンは LP7 でした。回数を重ねるごとにスライドから文字が消えていっていますが、演出や話し方など、この講演でひとつ満足がいく形になったと思います。IAの話題を5時間以上聞いたあとに私の講演だったので疲れていた方もいらっしゃったと思いますが、違った切り口だったので楽しんでいただけたと思います
- トレント・レズナー流マーケティング論
- 今年の傾向としておもしろかったのが、あまりブックマークはされなくても Twitter 上で話題になってアクセスが増えたというケースが何回かありました。音楽を話題にしたこの記事もそうですね。ポッドキャストをしているときからミュージシャンのネットの使い方に注目していましたが、有名な方が言うのはインパクトありますね
- 企業がTwitterをするべきではない10の理由+
- 日本でブレイクする直前に書いた記事。書いた当初は普通のアクセスだったのですが、そのあとロングテールでアクセスを稼いでいるのがこちらです。やたら Google からのアクセスが多いと思ったら現時点で2位みたいです
- ジャーナリストを中心とした新しいビジネスモデル
- 長いしデザインと関係ないからこれはあまりアクセスないだろうなと思いながらも、書きたいから書いてみた記事が意外とアクセスが伸びたのがこちら。こうした動きにデザイナーとして何が提案出来るのかを考えて行きたいですね
- IE6から先へ行くための提案が必要
- 例年より増して IE6 の話題が多かったのが今年ですね。もちろん、私もなくなって欲しいと考えている人間のひとりですが、単に「なくなれ!」と叫んでいるのもどうかと思って書いた記事。私たちだからこそ提案をしていかなくてはいけませんし、いろいろアイデアを出す必要もあるでしょう。「乱暴」という意見もありますが、個人的には Chrome Frame は良い提案のひとつだと考えています
- Progressive Enhancementに関する調査結果
- Twitterとサイトで投げた質問をデータとしてまとめた記事。想像していたよりたくさんの方に協力していただいて感謝しています。こうして視覚化するのは好きなので、多少時間はかかりましたが、楽しい作業になりました
- 感性によるデザイン データによるデザイン
- データが手軽に取得・分析できる Web において永遠の課題といえるのではないでしょうか。正解はありませんが、どちらか一方が正しいというのではなく議論出来る環境が欲しいですね
来年もどうぞよろしくお願いします。