Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

コンテンツ

次へ繋げるためのコンテンツファーストなプロセス

7月2日 Web Creators Kochi 主催で「コンテンツ設計から考えるUXデザイン基礎講座 [http://www.kochiweb.com/event/sessions/sessions_archives/entry-108.html] 」が開催されました。これは、金沢や高松など数カ所で開催したワークショップ [http://www.yasuhisa.com/could/article/ux-content-workshop/]のアップデート版。以前は カスタマージャーニーマップ [http://www.yasuhisa.com/could/article/customer-journey-map/] を活用して必要なコンテンツを見つけ出すというワークがありましたが、今回はコンテンツインベントリ [http://www.yasuhisa.com/could/article/creating-content-magic-sheet/] を使うなど、現状を監査しながらニーズを見つけ出すという内容に調整しました。 抽象的なデザイン手法の課題 私は「利用者」

コンテンツ

リニューアルやCMS導入前に解決したいコンテンツの課題

2016年6月25日、仙台市で MTDDC Meetup TOHOKU 2016 [http://mtddc2016.mt-tohoku.net/] が開催されました。本イベントは、Web 解析、パフォーマンス、セキュリティなど「Movable Type」という言葉を一度も聞かないセッションが半分以上占めていました。イベント運用チームに伺ってみたところ、Movable Type を開発している Six Apart [http://www.sixapart.jp/] も製品に止めず幅広いトピックを扱ってほしいと助言しているそうで、それが講演者のラインナップにも影響しているのかなと思いました。 ツールやプログラミング言語のイベントだと、同じ言葉、同じ趣向をもった人達が集まる傾向があります。コミュニティを育てるという意味で深く学ぶキッカケを作るのは大切なことですが、内向化してしまう恐れもあります。どちらが良いとは言えないですが、新しい人にも興味を持ってもらうためにトピックの幅を特定のツールや言語を超えるのは有効な手段でしょう。 私は「2020年以降を見据えたコンテンツ設計」という

AIがデザインの仕事を拡張する理由
未来

AIがデザインの仕事を拡張する理由

対立ではなく協働 最近の AI の話題は「人から仕事を奪う」という文脈で語られることが多いです。デザインの世界も例外ではなく、人の代わりに作ってくれるサービスが幾つか出てきていることから、そう考える人は少なくありません。Web サイトのレイアウトを AI の力を借りて自動的に作ってくれる Grid。最近だと Wix がサイト制作に AI を導入したと発表しました。また、Tailor のように、幾つかの質問に答えたら、適したデザインパターンを出してくれるサービスもあります。作ることだけがデザイナーの仕事ではないと言われて久しいですが、AI の発展により、ますますそれが現実的なものになりました。 クリエイティブの世界でも機械化・自動化は当たり前になりつつあります。10 年以上前だと、機械によって生成されたコードは汚くて使い物にならなかったわけですが、今だと経験の浅いコーダーに任せるより良いものが作られることがあります。複雑なレイアウトで構成されたレスポンシブ Web サイトもPageCloud を使えば、コードを触らずとも難なく作れるわけです。 ここで紹介したツールはほんの一部ですし

UI

AIの進化から学ぶ会話型UIの課題

UIを考える前に本質を探る 人と情報の関係が会話(チャット)のようになることに伴い、コンテンツだけでなく UI デザインも、会話の中でどのように表示すると適切なのか考える必要があります。会話型になる UI デザインについて2年前に記事にしました [http://www.yasuhisa.com/could/article/message-card-ui/]が、今は状況が大きく異なります。 自然言語が使えるチャットボット「ELIZA [https://en.wikipedia.org/wiki/ELIZA]」は 1960年代に開発されました。 Facebook Messenger はボットの開発やコンテンツの最適化ができるプラットフォーム [https://messengerplatform.fb.com/]を発表していますし、Slack Bots [https://slack.com/apps/category/At0MQP5BEF-bots] は開発者にとって馴染みの深いものになっています。 また、友人のように振る舞うことができる Xiaoice

javascript

SVGでプロトタイプを作って学んだこと

会話のような勉強会 5月20日 SVG 勉強会 という小さな集まりに参加しました。株式会社まぼろし [https://maboroshi.biz/]のデザイナーで、 ポッドキャストにも出演 [http://automagic.fm/post/131049219860/maboroshi-matsuda] していただいたこともある松田直樹さん(@readymadegogo [https://twitter.com/readymadegogo] )主催のイベント。勉強会という名だけあって、参加者全員が SVG のネタを持ち寄って、実装から可能性の模索まで様々な話題が挙がりました。 講師/生徒のような関係が生まれやすいセミナーのような場だと、どうしてもコミュニケーションが一方通行になりがちですし、参加側も受け身姿勢になってしまいます。 SVG に関する質問でもいいから、とにかく発表するという条件を設けることで、発表内容を聞きに行くという考えが薄れ、個々の積極性が増したと思います。発表者が話している最中もお構いなしに参加者が質問をするなど、会話をしているような発表時間はとても良いと思いま

デザイン

ビジュアルでもできるデザイン批評

好き != 良い・正しい デザイン批評は、数年前から扱っているトピック [http://www.yasuhisa.com/could/article/design-talk-feedback/]し、講演経験 [http://www.yasuhisa.com/could/article/how-we-talk-about-design/] も何度かしています。デザイン学校へ行った方であれば批評の経験はしていると思いますが、なかなか機会がないのが現実。ビジネスとの関わりが密接になればなるほど、デザインについてデザイナー以外と話す機会が増えていきます。様々なデザインの手法を学んだとしても、デザインについて会話するスキルがなければ意図・目的を伝えることができません。 調査に基づいて論理的に対話ができれば理想的ですが、そう簡単にいかないのが批評の難しいところ。私たちは論理的に考えようとしますが、感情的に物事を捉える生き物です。どうしても「好き」「つまらない」といったリアクションを即座にしてしまいがちですが、「好き = 良い・正しい」とは言い切れません。つまり、自分の好みではないものでも、プ

デザイン

認知の理解で変わるプレゼンスライドのデザイン

見やすいだけでは足りないスライドデザイン プレゼンテーションのスライドは読みやすく、できれば見た目も良くしたいと考える方は少なくないと思います。私もデザイナーの端くれですから、見た目の良いスライドを作ろうとしますが、読みやすい・見やすいのと、伝わることが完全にイコールとは言えません。読みやすい・見やすいプレゼンは、そのときは良かったと思えるものでも、思い出してもらえない場合があります。 SlideShare [http://www.slideshare.net/] や Speaker Deck [https://speakerdeck.com/] でスライドの共有がしやすくなったことで、スライドを見たら分かるようにすること、共有しやすいコンテンツに仕上げることを意識する方が増えました。しかし、スライドを読めば分かるようにしてしまうと登壇者がわざわざ話す必要性がなくなりますし、来場した方にその場でしか味わえない価値が提供できない場合があります。時間とお金をつかって来場している方に何かを残せないままでは、SlideShare でたくさん共有されたとしても、プレゼンテーションとしては

UI

UIガイドラインから学ぶライティングの基礎

言葉で決まるアプリの印象 2 年前に発表 [http://www.yasuhisa.com/could/article/material-design/] されて以来、細かな更新が続いている Material Design [https://www.google.com/design/]。最近、UI の動きに関するガイドが大幅に改変 [https://www.google.com/design/spec/motion/material-motion.html] されたことで、感覚的なところも共有しやすくなってきました。Android アプリにおける UI デザインの基礎を固める上で、Material Design は非常に参考になりますが、このガイドラインは見た目のことばかり書かれているわけではありません。 Material Design の中には「Writing [https://www.google.com/design/