Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

デザイン

利用者の声と意図のギャップを理解する

利用者の声は解ではない 利用者の声を受け止めて、よりよい製品を作りたいとデザイナーであれば考えるはずです。しかし、利用者の声がデザインの解を提示しているとは限りません。ときには根本的な問題の解決になっていないことがあります。 それを裏付ける考え方として、政治学者であり認知心理学者でもあるハーバード・サイモン [https://ja.wikipedia.org/wiki/ハーバート・サイモン]博士が 1956 年に提唱した「Satisficing [https://en.wikipedia.org/wiki/Satisficing]」という用語が参考になります。これは、Satisfy(満足)と Suffice(十分)を組み合わせた造語で、日本語では「こんなもん化(参照 [http://cruel.org/econthought/profiles/simon.html])」「満足化(参照 [http://www.weblio.jp/

デザイン

プロトタイプの使いどころからみる紙の真価

今だからこそ再入門 2015年7月12日東京 OpenCU のイベント「CMS SUNDAY Vol.4 [http://opencu.com/events/cms-sunday-vol4]」に登壇しました。セミナーと一緒にワークショップも実施されましたが、CMS のカスタマイズ知識なくても参加できるカリキュラムが組まれていました。ファシリテーションを務めた羽山祥樹さん [https://twitter.com/storywriter] のワークショップの進め方も含めて勉強になる充実した1日になりました。私のほうはワークショップ前の準備運動としてプロトタイプの基本を振り返る話をしました。 2012年頃から [http://www.yasuhisa.com/could/article/prototype-the-future/] プロトタイプに関するセミナーやワークショップをしています。翌年にはデジタルハリウッド大学院 [http://www.yasuhisa.com/could/article/dh-prototyping-course/]でプロトタイプの講座も開いています。

サービス

マルチデバイス時代の評価課題と提案

今後はさらに測れない領域が増える 今のところウェアラブルデバイスの通知は賢いとは言えないものの、今後利用者の文脈に応じて柔軟かつタイミングよく送られてくる可能性があります。また、Google の App Indexing [https://developers.google.com/app-indexing/android/app] や、Apple の App Search [http://www.macstories.net/stories/inside-ios-9-search-apples-plan-for-more-connected-apps/] など、アプリとデバイスとの間、アプリとアプリとの間、アプリと Web との間があやふやになっていきます。ウェアラブルやスマートフォンでは、その瞬間に欲しいコンテンツへ直接アクセスするという行動が増えていくでしょう。今までのようにアプリアイコンをタップするだけが接点ではなくなりますし、アプリのトップ画面から見ていく必要もないわけです。 通知が賢くなり、そのとき欲しいコンテンツが届くことは利用者へのメリットは大きいです。しか

コンテンツ

コンテンツを見直すための魔法のシートが必要な理由

マーケティングとデザインの共通点 2015年6月27日大阪 Re:Creator’s Kansai [http://www.re-creators.jp/] 主催のイベント「基礎からきちんとマーケティング」に登壇しました。デザイナーとして働いているのでマーケティングは畑違いのように見えますが、以前から マーケティングを扱った記事 [http://www.yasuhisa.com/could/?s=%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%B1%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0] をたくさん書いています。カスタマージャーニーマップ [http://www.yasuhisa.com/could/

仕事

制作者であれば書けたほうが良い理由と実践のコツ

経験をスキルとして活かす 何かメディアをはじめることで、ひとつのコンテンツを作ること、そして作り続けることの難しさを体感することができます。セルフブランディングに役立つのはもちろんですが、クライアントに提案する際にも自分でメディア運営しているかどうかで違いがあります。 読者はどのようなコンテンツを求めているのか、彼らがどのように読んでいるのかを意識するのようになりますし、的確な伝え方ができるような文章構造やデザインを意識できるようになります。また、制作者である私たちの手元から離れたあとのことを考えてデザインできるようになるのも、自ら様々な形状のコンテンツを出し続けることで考えられるようになります。 頭で分かっているだけで提案するのと、体感・経験をして提案するのでは内容も説得力も変わるはずです。 しかし「書こう!」と思ってもなかなか書けないことがあります。また、今はブログを立ち上げなくても様々なソーシャルメディアで簡単なリアクションが出せるようになりました。日々の生活模様を残すのであればブログである必要もありません。ブログの形状に拘ることはありませんが、自分の考えを文字にして書

Webデザイン

Webならではの表現を見つけるために捨てるべきこと

面白いから実装で良いのか コンテンツや利用者体験を重要視する動きは Web でもネイティブアプリでも見られるものの、Web サイトデザインにおいては空回りしているように見えることがあります。ときには Web サイトよりネイティブアプリのほうが良いと思われてしまうような表現や手法が使われていることも少なくありません。 上から下へスクロールするという多くの利用者が期待するユーザビリティでさえ、パララックスデザイン [http://www.creativebloq.com/web-design/parallax-scrolling-1131762] という表現によって破壊されていることがあります。パフォーマンスが重要視 [http://www.yasuhisa.com/could/article/peformance-is-design/]されているのかと思いきや、10 以上の JavaScript ライブラリを組み合わせた重たいサイトも未だにあります。それも「面白い表現」「ネイティブアプリのような見た目」を実現するためだけに実装されていることもあり、利用者には負荷がかかることがありま

ixd

今だから知りたいインタラクションデザインの基礎

再考インタラクションデザイン Project Jacquard [https://www.google.com/atap/project-jacquard/] のような技術を目の当たりにすると、いよいよすべてのモノにコンピューターが入ると実感します。株式会社シロクの石山貴広さんとのポッドキャスト [http://automagic.fm/post/119887435735/t-ishiyama] で、インタラクションデザインを再考するべきではないかという話をしましたが、コンピューターと人間との関係のデザインという 1950 年頃から続く課題がますます重要になると考えています。 もちろん当時に比べて、現在のインタラクションデザインはより複雑なものになっています。コンピューターは複数のサービスとシステムに繋がっていますし、できることも日々増え続けています。人とコンピューターの距離も ウェアラブルの普及 [http://www.yasuhisa.com/could/article/designer-should-use-wearable-now/] によってますます縮んできています。