プレゼン
デザインが伝わらないシンプルな理由
ぬるま湯の会話が生む勘違い
デザイナーだけに限った話ではないですが、クリエイティブ職の方との会話が楽なのは、感覚的なところもスッと通じ合えるところだと思います。見せるだけで「そうだよね!」「ちょっと違うよね」のような会話が始まります。こうしたコミュニケーションはひとつの理想ですが、言い換えると『ぬるま湯』です。気持ちが簡単に伝わるコミュニケーションだけしていると、それが当たり前と勘違いするだけでなく、周りが理解しないことに不満を抱いてしまいます。
例えば、何も文脈を共有していないまま以下のような言葉でデザインを説明しても伝わりません。
* 信頼性
* シンプル
* ブランドに合う
* 使いやすい
* かっこいい
* かわいい
* 感情に響く
* エモい
デザイナー同士であればこうした言葉ですんなり伝わってしまうので、ついつい使いがちです。しかし周りからすればこれらはユルフワな表現で、何が言いたいのか分かりません。「信頼性」という言葉はよく使われますが、以下の質問を説明できなければ個人的な感覚に過ぎないわけです。
* そのプロジェクトにおいて
視覚化
ユーザー調査を実施するための地味だけど効果的な取り組み
うまくハマらないユーザー調査
ユーザー調査という言葉を聞くと、どういうイメージを頭に思い浮かべますか?
数週間のインタビューと観察。実施するための入念な準備期間。数十ページにも及ぶ調査レポートなどを想像する人は少なくありません。本格的な調査が必要な場合はありますが、早く動かなければならないプロダクト開発の文脈では現実味がありません。例えば以下の理由で調査をしない(できていない)現場をたまに見かけます。
* アジャイルのような早いサイクルで成果物を作り続けるプロセスに、調査がうまくマッチしない場合がある
* 特にスクラム開発は調査・デザインとの相性が悪い場合がある
* プロセスに調査ができる人が参加していない場合がある
* 時間とお金がかかるというイメージが強すぎて手が付けられない
* 調査・プロダクト開発それぞれがもつ有益な情報が見えにくい
調査には「長くじっくり実施して、きちんとしたレポートを作る」という先入観が付きまといますが、それだけが調査の姿ではありません。『調査』というフェイズを設けるのではなく、今の開発プロセスの中でどういう調査(手法)が実践できるか考え