Wikiはポテンシャルがあるシステムではありますが、あまり好例がないのが現状です。様々な情報をインプット出来るという意味で、特にニュースサイトで使える可能性があると思います。以前「使えそうなニュース特集ページを考えてみました」で、ニュース記事に Wiki を付随することで、専門用語の解説や他のイベントとの関連性を読み取ることが出来るのではと提案したことがあります。Wiki とジャーナリズムが組合わさっている例としてウィキニュースがありますが、最近見つけた GiantBomb はひとつおもしろい試みを行っています。

最近日本でも発売された Fallout 3 に関する紹介ページをご覧になると他のゲームニュースサイトと少し違うのが分かります。ゲームのレビューは GameBomb 編集者によって書かれた記事が大きく掲載されていますが、ゲームの概要はすべて Wiki ベースになっています。ユーザーは ゲーム情報にさらに詳細を書き加えることが出来るだけでなく、独自の攻略ガイド を作って公開することも可能です。ガイドへのコメントもセクションごとに書き込むことが出来るコラボレーションスペースになっています。Wikiの強みと編集側が配信する情報の強みがバランスよく表現されているサイトではないでしょうか。

ゲームだけでなく、こうした趣味の世界は多くの集合知を集めやすいのかもしれません。例えばWikiaは、『趣味の Wikipedia』といえるネットワークサイト。様々な分野の百科事典が存在しており、マニアックな路線ですが、情報コミュニティが確立されています。Star Wars だと 6万以上の記事が投稿されており、Wikipedia より豊富かつディープな情報を得ることが出来ます。こうした Wiki のもつポテンシャルを、ニュース記事の付加価値としてどう味付けするのかも、これからの情報サイトが考えて行かなければならないひとつの課題といえるでしょう。