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ゲーム

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UI

良いUIでも悪い体験は作れる

下図は、デジタルカードゲーム「Magic: The Gathering Arena [https://magic.wizards.com/en/mtgarena](MTG: Arena)」の画面。現在、βテスト中なので一般公開時には大きく変わる可能性がありますが、良い UI が良いデザインになるとは限らないという例で紹介しています。 カードパックを購入するには、Gems という通貨が必要になります。ゲーム用の通貨を購入してアイテム課金するゲームは他にもたくさんあります。押しやすいボタン。分かりやすいラベル。魅力的なグラフィック。ちょっとしたアニメーションを加えた演出を見ると MTG: Arena は優れた UI デザインと捉えることができます。デジタルカードゲームを楽しみたいユーザーの気持ちを高めるデザインと言えるはずです。 魅力的な表面とは裏腹に、たくさん Gem を購入してもらうための仕掛けが隠されています。例えば 6 パック分のカード(1,200 Gems)を手に入れるために、1,600 Gems 分の課金をします。6

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ゲームから立ち返る利用者のためのデザイン

ゲーム要素がゲーミフィケーションではない 2012年3月24日に Android Bazaar Conference 2012 Spring [http://www.android-group.jp/conference/abc2012s/] が開催されました。今まで Android コミュニティとの接点がもてなかったので、今回のようなビックイベントで講演できるのは、またとないチャンスだと思いました。 今回は「人間中心遊戯設計」と題して人に注目したゲームデザインの取り入れ方について話をしました。ゲーム、特にオンラインゲームは私の得意分野。オンラインゲーム [http://www.yasuhisa.com/could/tag/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0/]とデザインに関する話題は 2006 年から取り上げていますし、講演でも [http://www.yasuhisa.com/could/diary/

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イノベーションが続くF2Pゲームの現在と未来

ここ 1,2 年で頭角を現しているソーシャルゲームですが、MMOG (多人数オンラインゲーム) のジャンルから見ると、今の流行の前兆をいくつか見つけることができます。 10歳前後をターゲットにしている Club Penguin。親が安心できるような機能やサービスを充実させ、サービススタート当時から高い評価を得ています。 2005年から運営している Club Penguin [http://www.clubpenguin.com/] (2007年にディズニーが買収) は、ブラウザベースの子供向け MMORPG で、無料で遊べるものの有料会員制も導入しています。ソニーが 2009年か運営している Free Realms [http://www.freerealms.com/] は、子供をメインターゲットにしているオンラインゲーム。PlayStation 3, Windows, Mac で遊べる MMORPG で無料から遊べることが出来ます。いずれもノンゲーマーと呼ばれてる人たちからも指示を得ているカジュアルオンラインゲームです。 ソーシャルゲームの定義には様々な解釈がありますが、共にマ

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OpenCUでオンラインゲームについて話しました

8月26日 OpenCU [http://www.opencu.com/] にて WEBの未来はオンラインゲーム [http://www.opencu.com/xn/detail/5441502:Event:33337]にあるというイベントを開催しました。昨年の WCAN でゲームをテーマにした講演を行いました [http://www.yasuhisa.com/could/diary/wcan2010-gamedesign/] が、Web サイト制作と直接関係ないようにみえるところから、なかなか話す機会がありませんでした。最近は Gamification(ゲーミフィケーション)のような流行語が日本でも聞かれるようになったことから多少話しやすくなったものの、ゲーム的な仕掛け作りだけが学べるところではないと以前から考えていました。今回は仕掛けや UI といった部分以外から学べるオンラインゲーム(MMO [http://ja.wikipedia.org/wiki/MMORPG] )の魅力を話しました。何年も前からオンラインゲームの話をしたいと言っていましたが、ロフトワークさんのご好意でや

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ゲームが作る新たなクリエイティブとコミュニティ

有名なゲーム会社が作った超大作ゲームも魅力ですが、個人がつくった小さなゲームも今や無視できない存在。Nintendo Wii や Facebook で多くの方にゲームが楽しまれるようになったひとつの要因として、ゲームがカジュアル化してきたところにあります。大作ゲームは高いスキルと時間を必要とされていましたが、カジュアルゲームの敷居は低く、10分くらい遊んでもそれなりに楽しめるものが少なくありません。 利用者の視点からいえば気軽に遊べるのがカジュアルゲームの魅力ですが、作り手にもメリットがあります。小さなアイデアをゲーム化して販売するための土壌が固まってきていますし、始めるためのコストも低くなってきました。もしウケが良くなかったら別のゲームを開発することは大作ゲームでは難しいですが、小さなゲームであれば可能です。 [http://www.humblebundle.com/]Humble Indie Bundle [http://www.humblebundle.com/] のようにインディゲームをお得な価格でセットで購入出来るサイトがあります。こうした企画が立ち上がるくらい今インディ

Order and Chaos
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Order and Chaos

Gameloft [http://www.gameloftjapan.com/]が出すゲームは、どこかで見たようなゲームが多いという印象があります。 モダンコンバット [http://www.gameloftjapan.com/products/000637/index_iphone.html]や ヒーロー・オブ・スパルタ [http://www.gameloftjapan.com/products/000537/index_all.html] などコンソールや PC にあるゲームの類似品を幾つか見つけることができます。では、Gameloft がパクリゲームを作っているのかというと、そうではありません。Gameloft は、どこかで見たことあるゲームをモバイル環境に最適化し、誰でも気軽に楽しめる本格派ゲームを作り続けているところが魅力です。今回紹介する Order Chaos [http://itunes.apple.com/jp/app/

ゲーム

未来の仕事はゲーム化する

以前から、人の「楽しむ [http://www.yasuhisa.com/could/article/2011-fun/] 」という感情を理解し、その感情を助長することができるゲーム的な要素をアプリやサイトに取り入れることは有効な手段であると解説しています。しかし、ゲームの要素は foursquare [https://foursquare.com/] がバッジシステムを取り上げる前から様々な場所にありましたし、Web の世界だけでなく、私たちの仕事にしてもゲーム的な要素はあります。社内外であるコンペやチームになって仕事を完成させるというプロセスはゲームそのものといっても良いでしょう。 今後私たちの仕事スタイルはよりゲーム的になっていくのでしょうか。 会話トークン [http://www.43folders.com/2007/10/19/meeting-tokens-scarcity] という通過を利用してお互いの時間を利活用するという方法。これもゲーム的な要素を仕事に取り入れている例 例えばタスクに応じてポイント制にするとどうなるでしょう。今まで時給制といった時間で報酬金額を換

ゲーム

遊びがないなら未来はない

新しい文明が築かれるとき、そしてそこで生まれた社会で文化の花が咲くとき、必ずといって良いほど『遊び』が原動力となっている。そう考えたのがオランダの歴史家 ヨハン・ホイジンガ [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%9B%E3%82%A4%E3%82%B8%E3%83%B3%E3%82%AC] です。第二次世界大戦の真っ只中に彼は「Homo Ludens ホモ・ルーデンス [https://www.amazon.co.

ゲーム

キーワード2011: Fun(楽しむ)

キーワード2011 * Empower(元気づける) [http://www.yasuhisa.com/could/article/2011-empower/] * Analyze(分析 / 観察) [http://www.yasuhisa.com/could/article/2001-analyze/] * Talk Now(今すぐ対話) [http://www.yasuhisa.com/could/article/2011-talk-now/] * Fun(楽しむ) 2010 年のキーワードを事例と共に紹介するミニシリーズ。最後に紹介するキーワードは「Fun 」です。楽しいという感情は様々な障害を越えてしまう可能性を秘めています。たとえ使いやすそうに見えるサイトでも楽しくなければ再度使ってもらえないかもしれません。楽しいという感情とゲームを関連付けさせて先月 WCAN で講演しました [http://www.yasuhisa.com/could/diary/wcan2010-gamedesign/] が、

UX

WCANで話したゲームの仕組みと楽しさの関係

CSS Nite Shift [http://www.yasuhisa.com/could/diary/cssnite-shift4/] もそうですが、年末恒例行事になっているもうひとつのセミナーが名古屋の WCAN [http://wcan.jp/] です。昨年までは [http://www.yasuhisa.com/could/diary/wcan2009-winter/] 、その年の総集編と次の年の予測について話していましたが、今年は少し趣向を変えてゲームの話をしました。このサイトを長く読んでいらっしゃる方はご存知だと思いますが、私のサイトでは頻繁に ゲーム [http://www.yasuhisa.com/could/tag/%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%A0/] の話題があがっています。以前からゲームの話がしたいと言っていたわけですが、ついに念願がかないました。 月々支払の購読モデルから F2P

アイデア

アイデアを引き出すゲームストーミングと学びのゲーム化

ゲームの要素を盛り込むことで、難しい問題の解決に繋げたり教育に活用することを「シリアスゲーム」と呼んでいます。最近あまり取り上げていませんが、シリアスゲームに関しては 3,4年前に高い頻度で記事として紹介していました。ダルフール紛争の難民問題どう解決するかをゲーム化した Darfur is Dying [http://www.darfurisdying.com/]。2004年スペインでおこった列車爆破事故を基にした Madrid [http://www.newsgaming.com/games/madrid/index.html] などなど。Kuma/War [http://www.kumawar.com/] というサイトには世界中の紛争・戦争をモチーフにしたゲームがたくさん紹介されているだけでなく、実際遊ぶこともできます。ただ銃を撃ちまくったり点数を稼ぐというゲームではなく、与えられた状況化でいかに最適なソリューションを提供するのかという考え方をゲームを通して学ぶことができます。 シリアスゲームというジャンルは元々アメリカで始まったらしく、Serious Game Initiat

UX

ゲームから学ぶ「おもしろさ」と「ハマる」の秘密

シナリオ < ゲームプレイ 今はゲームと一言でいってもかなり意味が広い時代です。ジャンル、機器、オフライン/オンラインなど分類すればキリがありまません。最近 Web ではソーシャルゲームという人とのコミュニケーションを軸にしたゲームが幾つか出て来ています。日本でも流行しはじめている foursquare [http://foursquare.com/] もその部類に該当します。人気になるゲームは「おもしろい!ハマる!」という言葉で表現されることが多いですが、おもしろいゲームとは一体どういった特徴をもっているのでしょうか。なぜ人はゲームにハマるのでしょうか。 Jesse Schell 氏の著書「The Art of Game Design [http://www.amazon.co.jp/gp/product/0123694965?ie=UTF8&tag=could-22&linkCode=as2&camp=247&

Webデザイン

ゲームにもあるProgressive Enhancement

Progressive Enhancement [http://www.yasuhisa.com/could/article/progressive-enhancement-result/]は、Web サイト制作の取り組み方にも影響する重要なトピック。Web 特有の考え方だと思われるかもしれませんが、ゲームの世界では随分前から Progressive Enhancement をゲーム開発の一部として取り組まれています。 左が画質設定が最高の画面 影の中のディテールが鮮明だけでなく光の反射も繊細上の画像は「Crysis [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000VYXVBU/could-22/ref=nosim/] 」というファーストパーソン・シューティングゲームのものです。同じゲームですが、少しだけ違う見た目を提供しています。ユーザーが影やテキスチャの質を自由に調整することが出来るので、環境により違う見た目になっています。素晴らしいグラフィックが特徴の Crysis ですが、こうしたハイスペックのゲームを古いパソコンで遊ぶとフレームレ

ゲーム

ウェブブラウザとオンラインゲームの今後

数年前からオフィス系のソフトウェアは次々とWebブラウザ上で扱えるようになってきましたが、ゲームも似たような状況になりつつあります。Flashゲームのような小さなゲームは以前からブラウザで遊べましたが、 MMORPG [http://ja.wikipedia.org/wiki/MMORPG] のようなスケールの大きいゲームもブラウザへ移行しつつあります。ユーザー数が多いゲームで有名なのが RuneScape [http://www.runescape.com/]。サービスが立ち上がった 2001年当初はポリコンそのままのグラフィックでしたが、今では高画質でフルスクリーン表示も可能です。アクティブユーザーは何人か分かりませんが、850万アカウントあると言われています。 ブラウザベースの MMORPG は他にも Free Realms [http://www.freerealms.com/] があります。どちらかというとコミュニティサイトですが、Club Penguin [http://www.clubpenguin.com/] もオンラインゲームといえます。いずれもコンソールゲーム

CSS

3D世界もWebKit採用へ

Qt [http://www.qtsoftware.com/]は、クロスプラットフォームで動作するアプリケーション開発を目的としたフレームワーク。開発と GUI デザインをワンストップで行えるメリットもあるので、様々なデバイスやアプリケーションで Qt が採用されています。代表的な例だと Google Earth [http://earth.google.com/] でしょう。 様々なライブラリも用意されているわけですが、その中で注目なのが QtWebKit [http://doc.trolltech.com/4.4/qtwebkit.html] (日本語 [http://qt.linux-life.net/4/doc/ja/qtwebkit.html]) というモジュール。Qtで開発されたアプリケーションの中に Webブラウザを埋め込むことが出来るようになります。 Qt は以前から GPL ライセンスとして配布されていたのですが、最近

ゲーム

GiantBombが提案するWikiとニュースの良い関係

Wikiはポテンシャルがあるシステムではありますが、あまり好例がないのが現状です。様々な情報をインプット出来るという意味で、特にニュースサイトで使える可能性があると思います。以前「 使えそうなニュース特集ページを考えてみました [http://www.yasuhisa.com/could/article/newsfeature-design-idea/]」で、ニュース記事に Wiki を付随することで、専門用語の解説や他のイベントとの関連性を読み取ることが出来るのではと提案したことがあります。Wiki とジャーナリズムが組合わさっている例としてウィキニュース [http://ja.wikinews.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8] がありますが、最近見つけた GiantBomb [http://www.giantbomb.com/

イノベーション

ゲームという名のサービスのあり方

オンラインゲームというと、ここ10〜15年くらいに出てきたように思えますが、実は30年という長い歴史があります。MUD [http://en.wikipedia.org/wiki/MUD] というテキストベースのオンラインゲームが登場したのが、1978年。パソコン上でしか体験出来なかったオンラインゲームも今はコンソールでも遊べるようになりましたし、ケータイをはじめとしたモバイルデバイスからも可能です。歴史は長いとはいえ、ゲームプレイに関していえばイノベーションの余地はあるでしょうね。 ゲームプレイや世界観など、ゲームそのものへの開拓の余地はもちろんありますが、オンラインゲームではそれ以外の部分でいろいろ模索出来る部分があります。今、オンラインゲームと言われて連想される種類のゲームだけでなく、ネットに繋げることが出来るゲームであれば、ゲームの遊び方だけでなく、ゲームという名のサービスの提供方法も変わってくるのではないでしょうか。そのヒントになるのが、もう10年くらい前に出たゲーム「 Starcraft [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/

ゲーム

MMORPGが提案するニュースレターの将来

ゲーム好きを公言しておりますが、特に興味があるのがオンラインゲーム。World of Warcraft [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B000067FDW/could-22/ref=nosim/] は相変わらず遊んでいますし、半年近く前になりますが、ポッドキャスト [http://www.yasuhisa.com/inflame/show.php?s=122] でオンラインゲームについて長く話したこともあります。ゲーム自体がおもしろいというのはもちろんですが、ゲームを利用したサービスやビジネスが幾つも存在しているのが僕の興味を引いている部分です。無料サービスだと World of Warcraft Map [http://mapwow.com/] のように Google Maps API とゲームのマップを組み合わせたものがありますし、有料だとFigurePrints [http://www.figureprints.com/

ゲーム

iPhoneとオンラインゲームの未来

オンラインゲームの世界を作るためのプラットフォームは既に幾つか存在しており、以前「カスタムMMORPG [http://www.yasuhisa.com/could/entries/000974.php] 」というエントリーで紹介したことがあります。しかし、これらはすべてパソコンを使ったゲームを想定して作られたプラットフォームでモバイル用ではありません。既に日本の携帯ではオンラインゲームは幾つかありますが、パソコンのネットワーク対戦の域を超えているものは少ないです。場所や時間を組み合わせてリアルに人と繋がるという意味でオンラインゲームに新たな意味を加える可能性がモバイルにはありますが、既に開発している企業も出てきています。 Fallen Earth [http://www.fallenearth.com/]の開発をはじめ、オンラインゲームのソリューションを提供しているIcarus Studios [http://www.icarusstudios.com/]が、本格的なバーチャルワールドを iPhone で再現しようと開発を進めているそうです。プレスリリースはこちら [http://

ゲーム

オンラインゲーム開発のチェックリスト11項目

今も時間があるときに遊んでいる [http://matatavi.com/travel/show/yhassy/601] World of Warcraft [http://www.worldofwarcraft.com/index.xml] 。このゲーム自体がおもしろいというのもありますが、オンラインゲームには独特の魅力があると思います。それは単にゲームとして遊ぶ以上の何かがありますし、Webという共通項があるので学ぶことも多く存在します。いずれオンラインゲームをネタにしてじっくり話をしてみたいですが、それはまた今度ということで。 World of Warcraft を開発している Blizzard [http://www.blizzard.com/us/] は、他にも数多くの良質ゲームをリリースしているところで定評があります。Blizzard のイノベーションの秘密は何でしょうか。11 innovation lessons from creators of World of Warcraft [http://innovation.freedomblogging.com/