オリンピックとソーシャルメディアの密接な関係
スーパーボールのCMは1億人に見られる巨大なテレビイベントですが、コカコーラによると同時期にオンラインで連動広告を見た方は5億人にものぼったそうです。コカコーラはFacebookを活用しているブランドとして知られていますし、Espedition 206のようなソーシャルメディアを利用したマーケティングを得意としています。今回の結果は Web 上でのコミュニケーション経験が豊富なコカコーラだからといえるかもしれませんが、TVをはじめとした媒体を利用することでオンラインで多大な影響を及ぼすことが出来るというひとつの例として捉えることが出来ます。特に人とのリアルタイムでのコミュニケーションが発生しやすいスポーツイベントはソーシャルメディアと相性がいいのかもしれません。
コカコーラの成功もあったことから、現在開催されているバンクーバーオリンピックも大きな注目を浴びており、スポンサーは様々な試みに挑戦しています。
- コカコーラ
- ソーシャルメディアを利用した雪合戦サイトを設立。オリンピック向けの iPhone アプリもリリースしています
- VISA
- オリンピック向けのYouTubeチャンネルを設置。TVCMもオンエア前に YouTube で先行配信をしていました
- マクドナルド
- How Do You McNugget?というサイトを通じてキャンペーンを実施中。Twitterでハッシュタグでコメント募集をしています
- GE
- GEのYouTubeチャンネルも今はオリンピック色が強い内容になっています。健康をテーマに 25 人の Twitter 要員を採用し、コミュニケーションするそうです
もちろん、ゲームやウィジェットも満載です。公式でも Facebook 上で遊べるミニゲームや新着情報が見れるウィジェットがあります。NBCが提供しているiPhoneアプリのクオリティはなかなかのものです。
スポンサー企業だけでなく、ソーシャルメディアサイトも積極的にイベントと人を繋げる機能を盛り込んでいます。Twitterには公認オリンピック選手のリストを提供していますし、Facebookにある公式ページはファンとの関係作りに役立っています。特に Facebook との親和性が高く、公式サイトのニュース記事やギャタリーには全ページ Facebook へのリンクが用意されています。
Googleも負けていません。Google マップで見る大会の情報という Google Maps と連動した特設サイトがありますし、スノーボービルを利用して競技場周辺のストリートビューを見れるようにしています。
前回の北京オリンピックに比べると Web を利用したサービスやコンテンツが盛りだくさんのバンクーバーオリンピック。時差がないこともあり、アメリカ・カナダの企業は様々な試みをしている印象があります。TVで見るだけだけでなく、Webで体験する傾向が色濃くなった今回のオリンピック。これが他のスポーツイベントにどのような影響を与えるか楽しみですね。