OmniGraffleを使ったテンプレート作り
OmniGraffleは、ワイヤーフレームをささっと書くのに大変便利なツール。以前「サイト制作に便利なOmniGraffleステンシル」という記事で、高品質のステンシルを幾つか紹介したことがあります。これらを使えば手軽に完成品に近い見た目の絵図を作ることが可能になります。なかなか便利な OmniGraffle ですが、通常版とプロ版の2つあり、どちらか迷っている方もいるのではないでしょうか。今回紹介するハウツーは通常版でもある程度出来ますが、プロ版で効果を発揮するテンプレートの作り方です。
変数を活用する
書類を制作する際に、何度も同じことを書く場合や、ページ番号を挿入したい場合があります。こうした情報を手入力していると大変手間がかかります。OmniGraffle にはテキストフィールドに変数を利用することが出来、ダイナミックに文字や数字を生成することが出来ます。例えば、各キャンバスをページと見なし、キャンバスにそれぞれ名前を付けておけば、そのキャンバス名をテキストフィールドに反映出来ます。「編集」→「変数の挿入」を選択すると、OmniGraffle で使える編集がリストアップされています。
それぞれのページのヘッダーとしてページ名を表記しておきたい場合、わざわざキャンバスとテキストフィールドに2度書かなくても、一括管理が出来、ミスが少なくなります。また、書類の名前や作成者名などフッター情報として欲しいデータも変数から呼び出せます。
共有レイヤーを作成
上記の変数機能は通常版でも実装されている機能ですが、プロ版にしかない機能に共有レイヤーがあります。その名のとおり複数のキャンバスで特定のレイヤーを共有することが可能になります。「編集」→「レイヤー」から選択するか、キャンバスを右クリックすることで共有レイヤーを作成することが出来ます。ドキュメントのヘッダーやフッターはもちろん、ワイヤーフレームを作っている際はナビゲーションなど一括管理しておきたい際にも便利です。新規作成をした際に、共有レイヤーにしたものはすべて自動的に複製されますが、可視/不可視設定をしたり、キャンバス個別にレイヤーを削除することが可能です。
この機能だけでプロ版に変えるのは悩ましいかもしれませんが、OmniGraffleを使ってドキュメントを書き始めている方にとっては価値があると思います。効率よく図を描くだけでなく、効率よく書類自体も仕上げてしまいたいですね。