利用者のニーズやどのように使うのかを理解して作られたサービスや製品を「利用者を中心にしたデザイン (UCD/User Centered Design) 」といいます。作り手であるデザイナーやプログラマーの方は UCD を意識している方はいると思いますが、言葉だけに注目していると作り手視点でビジネスと結びつかないように見受けられます。Apple, BMW, IKEA, Nike をみても分かるように、サービスや製品を『デザイン』することで、人々に愛される企業になることさえあります。表層的なデザインではなく、利用者中心としたデザインをすることのメリットは何でしょうか。

戦略の統一化
UCDアプローチをとることで、サービスと製品に機関戦略のフレームワークがつくりやすくなります。また、縦割りの組織からコラボレーションが生まれる組織へ生まれ変わる可能性もあります。共通のビジョンをもって組織を動かすときに UCD はひとつの鍵を握っているかもしれません。
デザインに新たな価値を加えれる
デザイナーはなぜか特別な存在であることもありますし、ビジネスプランにデザインが入ることが少ない場合があります。エンジニアも広報も全員がデザインを意識するようになるのも UCD の効果です。全員がデザインの価値に気付けば、装飾だけでは届かないゴールに辿り着けるようになるでしょう。
よりよいサービスを多くの方へ
実用的で感情にも伝えることが出来るサービスや製品を作るには、UCD を意識する必要がありますし、それが結果的に利用者に良い体験を提供出来ます。利用してもらいたい人たちにフォーカスすることで、成功への保証がより確実なものになります。サービスが良ければフォーカス外の人たちへの支持を得られる可能性もあります。

UCD のためのノウハウやテクニックは幾つかありますが、最も重要な点はデータや知識ではなく、チーム内でビジョンやフォーカスが何なのか共有出来る点だと思います。自分の仕事だけをするのではなく、自分が何のためにしているのか理解するのはモチベーションも達成感も違います。UCD のもたらすメリットをみていると User Centered Business (UCB) と言っても良いくらいビジネスとデザインは密接になってきていますね。