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コンテンツ

嫌われないスマホサイトを作るための第一歩

2013年12月21日に WCAN Winter 2013 [http://wcan.jp/event/2013winter/] が開催されました。CSS Nite Shift [http://www.yasuhisa.com/could/article/making-is-great/] と同様、WCAN [http://www.yasuhisa.com/could/article/modern-times/] も毎年招待していただいている年末イベント。今回は「 スマホサイトが嫌われる理由と改善方法」と題して講演をしました。今年は全国各地でコンテンツ関連の講演・ワークショップ [http://www.yasuhisa.com/could/announcement/content-seminar-workshop2/] を行ってきましたが、そのダイジェスト版のような内容。『スマホサイト』という制作者であれば身近なキーワードと合わせて話をしました。講演の詳細は 鈴木 健太郎さんの記事 [http:

アクセシビリティ

コンテンツからみるWebアクセシビリティの課題と提案

コンテンツは本当にアクセシブルか Webアクセシビリティは、大きく分けて 2 つの『デザイン』があります。ひとつは、情報を分かりやすく整理し、目的の情報へた辿り着くための Web アクセシビリティ。この要素は、色、形状、動き、スピードなど、UI デザインの課題と重なるところが多いです。もうひとつの要素は、情報の構成や文章のスタイルといった「編集」とも呼べる Web アクセシビリティです。 前者の情報構造や操作性は、明確なガイドライン化がしやすく、チェックもしやすいですが、後者の編集の部分は、パッと見では判断がしにくいだけでなく、ガイドラインとして共有するのも難しいです。 Webアクセシビリティにある 2 つの『デザイン』 もちろん JIS X 8341–3:2010 [http://waic.jp/docs/jis2010-understanding/] でも「利用者が理解できるコンテンツ」を制作・維持できるようにすることが重要であると書かれていますが、

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核の共有がデザインやコンテンツ設計に役立つ理由

撮影: 田中舘 一久 10月19日、CSS Nite in SENDAI, Vol.7 [http://cssnite-sendai.info/vol07/] が仙台で開催されました。今までありそうでなかった こもり まさあき [http://twitter.com/cipher/] さんと一緒に講演できました。私と彼の切り口も話し方も異なりますが、共通のメッセージが含まれているなと、勝手に親近感を抱いております。 無言語の言語化 今回は、Webサイトの核をデザインするための最初の一歩 と題して、ニュアンスがなんとなく伝わっているだけのコンセプトを、共有できるように言語化してデザインに繋げていこうという話をしました。最近コンテンツ設計 [http://www.yasuhisa.com/could/tag/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%

コンテンツ

人々のためのコンテンツをつくるという視点

利用者ニーズへのフォーカスは成功する 利用者が求めているコンテンツや機能を提供する。 とてもシンプルかつ当然のコトのように思えますが、実践が難しいことがあります。多くの Web サイトは、配信側のニーズ(製品を売りたい、プロモーションを見てほしい、など)を優先して配置することがあります。配信側のニーズではなく、利用者のニーズにフォーカスしたコンテンツ配信をはじめなければいけません。 プロモーションやアピールを中心にしている Web サイトデザインとは真逆の考え方ですが、良い結果に繋がっているサイトも幾つかあります。例えばノルウェーの The Norwegian Cancer Society [https://kreftforeningen.no/] (ノルウェーがん協会)は、自分たちのニーズ(寄付金を集めたい)ではなく、人々のニーズ(がんの症状や治療方法を知りたい)を優先して配信したことで、人の動きが大きく変化しました。( 参照 [http://www.slideshare.net/idaiskald/content-against-cancer-csforum13-hel

コンテンツ

必要なコンテンツを見つけるシナリオつくり

すべてのコンテンツが重要ではない 「コンテンツは既にある」「当然コンテンツは重要だから、きちんと見せる」という考えは珍しくありません。しかし、すべてのコンテンツが重要とは限りません。 リニューアル案件だと、コンテンツが既に揃っているかのように見えますが、実は削除すべきコンテンツが幾つか隠れています。きちんと作ってあるかのように見えるコンテンツも、調べてみると、利用者にもクライアントにも望まれていないコンテンツがそのまま残っていることがあります。コンテンツを一望することができる、 コンテンツ インベントリー [http://www.yasuhisa.com/could/article/content-communication-points/] をつかえば、古いコンテンツ、重複しているコンテンツ、誰もアクセスしていないコンテンツが見つけやすくなります。また、現行のブランド戦略や伝えたいメッセージと合わないコンテンツも削除か、編集・結合の対象になります。 Web は無限にコンテンツを保管しておくことができるので、何でも『とりあえず』掲載しておくことは可能です。しかし、明確なガイド

コンテンツ

CMS導入前にしておきたい質問

今注目されている Micro CMS 従来は Joomla [http://www.joomla.org/], WordPress [http://wordpress.org/], Drupal [http://drupal.org/], Movable Type [http://www.sixapart.jp/movabletype/] 辺りから制作者の肌に合うツールを選ぶ場合がありました。これらは今でも十分に使える高機能 CMS ですが、機能が多過ぎることから、メンテナンス、運営、ワークフローをしっかり設計していないと、複雑で扱い難いものになることがあります。無料から使える小中規模 CMS は出そろった感がありますが、ここ 1, 2 年ほど新しい CMS を幾つか見かけるようになりました。 * Pico [http://pico.dev7studios.com/] : 静的ファイルを管理する CMS * Dunked

コンテンツ

アクセス解析から見つけだすコンテンツ設計のヒント

コンテンツの整備と Web サイト/アプリの設計提案をする際、必ずといっていいほどふたつのことを行います。 ひとつは、コンテンツの現状把握をする際に便利なコンテンツインベントリー [http://www.yasuhisa.com/could/article/content-communication-points/] 。もうひとつは、アクセス解析です。私は、アクセス解析のプロフェッショナルではありませんが、コンテンツを主軸にして幾つかの数値をみるようにしています。良いモノを作ったからといって、結果に繋がらなければ、自己満足で終わってしまいますし、運営も続かなくなります。また、アクセス解析はコンテンツの質をチェックする際も使えます。 膨大な数値をみることには、クリエイティブはないように思えますが、そんなことはありません。アクセス解析は様々な角度で数値をチェックすることが重要ではなく、表層的なデータからどのようにイマジネーションを広げるかが重要だと考えています。データが人間像を描く土台になることがありますし、彼等がどのような文脈でサイトを訪れているのかを想像することも可能になります

コンテンツ

コンテンツ提案を生み出す対話のポイント

今のコンテンツの状態を書き出す「Content Inventory (コンテンツ・インベントリー)」は、Webサイトだけでなく、アプリ開発の際にも役立つステップです。ひとつひとつの画面を見ているだけでは気付かなかったことも、表にしてまとめると、重複していたり、古かったり、間違った情報が表記されているところが見つかりやすくなります。 コンテンツ講座 [http://www.yasuhisa.com/could/article/visualize-content-process/] でもインベントリーの重要性と始め方を解説したものの、難しいのは数百ページ分のコンテンツを表にまとめて調べるところではありません。本当に難しいのは そのあとどうするのか?という部分です。例えば、重複コンテンツや Web には適さないライティングが増えないようにするための処置はできます。 インベントリーに特別なツールは必要ありません。Excel や Google Spreadsheet で十分です。 * ワークフローの見直し: CMSの機能を使うだけでなく、組織の誰がどのようなタスクをするのかを確認する

コンテンツ

今のモバイル対応に抜けている大事なコト

変換だけではないモバイル対応 サイト制作の仕事の依頼がきた場合、どの手法で制作するのかという議論をするのではなく、今のコンテンツがどのような状態にあるのかを共有するようにしています。見た目だけ、なんとなくモバイル対応するのであれば、難しい仕事ではないですし、極端な話、自動変換ツールを使えば済む課題です。 しかし、作ってはみたものの、文章は途中で切れていたり、重要な情報はパソコン版で見ないと分からないといった中途半端なサイトになることがあります。「パッと見の良さ」や「今すぐあること」を重要視してしまうが故に、企業にとっても利用者にとっても不十分な結果になります。 今のモバイル対応は見た目の『変換』が最優先で、企業が担保したい体験まで設計しきれていないのが現状です。企業が担保したい体験 … それは、 企業が提供したいサービスやコンテンツをデバイスに関係なく提供できることだと考えています。 より厳しい目でコンテンツをみる きれいに包装されていても、味が良くなければ食べてもらえません。 見た目やインタラクションが体験に深く関わりがあるのは確かですが、利用者が期待しているサービスやコンテン

コンテンツ

コンテンツの視覚化から始まるマルチデバイス設計プロセス

先月、岡山で開催された amplifizr, Vol. 6 [http://amplifizr.jp/seminar-event/vol6-content-strategy-for-multi-device-environment.html] を皮切りにマルチデバイス化のためのコンテンツ戦略がスタートしました。全国、合計5ヶ所で開催されたマルチデバイス化を見据えたコンテンツ設計 基礎講座 [http://www.yasuhisa.com/could/article/content-for-multidevices/]の続編になります。 スマートフォンサイトを制作するためのノウハウは国内外でたくさん見つかりますし、素晴らしい見た目のサイトも増えてきました。しかし、コンテンツがパソコン中心に作られていることから、スマートフォン向けにうまくコンテンツが移行できなかったり、過剰な省略がされていることがあります。サイトの見た目のマルチデバイス化は進んでいますが、コンテンツのマルチデバイス化はまるで進んでいないというのが現状です。 ここ 2, 3 年 アダプティブデザイン [http:/

Webデザイン

コンテンツからはじまる新しいWebワークフロー

4月27日にCSS Nite in AOMORI Vol.7 [http://cssnite.studiomd.jp/vol07/] が開催されました。毎年、 来青させていただいています [http://www.yasuhisa.com/could/article/webdesign-and-prototyping/] が、CSS Nite として参加するのは今回で 2 回目になります。今回は コンテンツからはじまる新しい Web ワークフロー と名付けて、コンテンツの設計をしっかりしないと、モバイルをはじめとした他デバイスに向けて Web サイト制作をしても意味ないよというメッセージを込めた講演を行いました。そして、コンテンツを基軸にして画面構成やビジュアルデザインを組み立てていく新しいワークフローの提案も行いました。 今までこのサイトでも何度かプロトタイプ [http://www.yasuhisa.com/could/?s=%E3%83%97%E3%83%

コンテンツ

自己主張ファーストなコンテンツを排除しよう

私はよく「コンテンツがない。壊れている。」と主張していますが、人によっては「既に自分たちには素晴らしいコンテンツがある。アピールするための素材もたくさん用意されている。」と考える方もいると思います。しかし、それは利用者からの視点からすればコンテンツでも何でもないノイズということもあります。 昨年末から全国で開催しているマルチデバイスを見据えたコンテンツ設計講座 [http://www.yasuhisa.com/could/article/content-for-multidevices/] で、企業は的外れなコンテンツを出していることを事例を挙げながら紹介しています。クオリティの高い写真、映像、文章が使われているものの、中身は利用者のことを優先していない自己中心なメッセージばかりということがあります。残念ながら企業 Web サイトの大半はそんなところが多かったりします。 上記は Break Up [http://www.youtube.com/watch?v=D3qltEtl7H8] という、広告主と消費者の関係を人間関係に見立てて表現した 2007 年のビデオです。以下、簡

UI

言葉はグラフィックより大事なインターフェイス

2013年3月16日にAndroid Bazaar Conference 2013 Spring [http://www.android-group.jp/conference/abc2013s/] が開催されました。昨年に引き続き [http://www.yasuhisa.com/could/article/human-centered-game-design/] 今年も登壇。前回はゲームをテーマにして話をしましたが、今回は「コンテンツで改善する UI デザインの極意」と題してコンテンツと UI をテーマに話をしました。 見た目が綺麗だから良い UI というわけではない 見た目とインタラクションの提案は素晴らしいですが、メニューのキャプションは「My」だけ。これは何ができるアプリなのでしょうか。UI のインスピレーションとして Dribblbe [http://dribbble.com/search?q=UI] や Android Patterns [http:

コンテンツ

ネイティブ広告は新たな接点をつくれるのか

昨年頃から注目を浴びている広告形式で「ネイティブ広告(Naitive Ads)」というのがあります。詳しくは Techcrunch(米)のコラム Where You Can Go Right, And Wrong, With Native Ads [http://techcrunch.com/2013/02/17/the-native-ad-movement-and-the-opportunity-for-web-publishers/] を参照していただきたいですが、様々なメディア媒体の形式に合わせた広告を指します。例えば Tumblr [http://www.tumblr.com/sponsors] の右側にある「Tumblr Radar」のように、見た目がサービスのデザインに馴染んでいて、あたかもコンテンツの一部のように見えるものが多いです。 私が最初にこのタイプの広告を見たのは、数年前の Digg [http://digg.com/] でした。昨年に大幅リニューアルしてしまったので今はありませんが、スポンサーのニュースが他と同じデザインでリストに紛れ込んでいました(

コンテンツ

キーワード 2013: Transparency(透明性)

ビジネスは信頼を失いつつある Web コンテンツは透明であるべきと 2005 年から書いている [http://www.yasuhisa.com/could/article/rethinking-web-content/] ので、透明性をわざわざ今年のキーワードにすることはないかもしれません。しかし、今の社会背景を考えると、今また注目しておきたいと思い、キーワードに選びました。 * マルチデバイス化による情報アクセスの多様化 * いつでも情報がアクセスできることにより、能動的な情報収集を助長 * ネットワークで繋がっていることで共有が加速 * 様々な情報が行き交うことで賢い消費者が増加(逆もしかりですが) 情報に敏感な消費者は Web 以前からいましたが、Web がマルチデバイスでアクセスできるようになったことで、その数は爆発的に増えてきています。こうした背景を考慮すると、従来のようなイメージ戦略だけでは、「怪しい、信頼できない」と疑う人もでてくる可能性があります。実際、それを裏付けるデータもあります。 Edelman によるビジネスの信頼度に関する調査結果 [ht

コンテンツ

小さくなる配信パッケージと思考・設計の変化

先週、iPad 専用の雑誌として注目を浴びていた The Daily [http://learn.thedaily.com/] が、12月15日で廃刊 [http://www.theverge.com/2012/12/3/3721544/the-daily-ipad-news-mag-shutdown-december-15th] になりました。創刊後、Web にプレビュー記事を公開したり、多デバイス化を進めていましたが、うまくいかなかったようです。 2 年前に iPad が登場して以来、紙の雑誌と同じような見た目にインタラクティブ性を加えた「タブレット雑誌」は幾つかでてきました。しかし、多くのタブレット雑誌の売れ行きは 印刷版の10%も満たない [http://www.themediabriefing.com/article/2012-05-31/Data-shows-magazine-publishers-are-failing-to-join-tablet-revolution] と言われており、複数バージョン作らなければならないコストに合うかどうか難しいところ。まだ伸び

コンテンツ

コンテンツから始める人間中心設計

11月23日、岡山市で amplifizr, Vol. 3 [http://amplifizr.jp/seminar-event/vol3-basis-of-content-design-on-the-multi-device.html] が開催されました。ポッドキャスト [https://itunes.apple.com/jp/podcast/automagic-podcast/id74183614]の第 51 回、54 回に出演された 大月さん [http://twitter.com/ohtsuki2843]が主催するこのイベント。 1 時間弱のセミナーが多い中、amplifizr は数時間つかってじっくり学べる場になっています。 今回は、「マルチデバイス化を見据えたコンテンツ設計 基礎講座 」と名付けて、スマートフォンやタブレットという今流行のデバイスをはじめ、今後登場するであろう未知のデバイスを利用する人々に対して、どのようにコンテンツを配信したら良いのかという話をワーク(練習問題)も交えて行いました。今までも何度かコンテンツを話題にした講座を行っていますが、今回は長時

アクセシビリティ

コンテンツのアクセシビリティが未来を保証する

「その情報にアクセスできるかどうか」 これが私にとっての Web アクセシビリティです。一般的に Webアクセシビリティ [http://ja.wikipedia.org/wiki/アクセシビリティ] といえば、主に高齢者や障がい者への配慮という見方が強いですが、数年前からは私は上記のように捉えて仕事をするようにしています。少し極端な考え方かもしれませんが、「その情報にアクセスできるかどうか」ということを意識して設計するときに、高齢者や障がい者といったごく一部のグループを考えることはありません。 全ユーザーが特殊な存在 近年の Web 利用者の動向をみると、高齢者や障がい者を意識しなかったとしても、情報にアクセスできるかどうかを真剣に考えなければ、見られない・読まれないコンテンツになることが分かります。 * デスクトップだけでなく、タブレット、スマートフォンなど様々なスクリーンサイズをもったデバイスで Web にアクセスしている。また、デバイスにより初期設定やカスタマイズ方法も様々である。 * インプットする方法も多様化しはじめている。マウスやキーボードといった従来

コンテンツ

文脈を理解し管理できるシステムの可能性

CMSといえば、「コンテンツ / Content」を管理するためのシステム。しかし、現状はコンテンツというよりページの管理をする [http://www.yasuhisa.com/could/article/wordcamp-contentstrategy/] という要素が強いです。ページという概念から抜け出してコンテンツを管理できるシステムが増えてきましたが、今後の利用者の傾向を考えると、コンテンツの C だけでなく、文脈 / Context としての C を管理できるシステムが必要とされています。もうひとつの CMS = Context Management System を作ることは可能なのでしょうか。 文脈によって活かされるコンテンツ配信 [http://www.yasuhisa.com/could/article/context-content/] でも紹介しましたが、今でもデバイス、言語、時間という文脈を通してコンテンツの見た目を変えることができます。また、アマゾン [http://www.amazon.co.jp/?_encoding=

コンテンツ

設計のヒントを生み出すコンテンツ要素の視覚化

今後のコンテンツ配信、これからの Web と人との関係を考えると、ページというメタファが足かせになることがあります。Webサイト設計者はページという概念を捨ててデザインをしなければならないと、CSS Nite in TAKAMATSU vol.6 [http://www.yasuhisa.com/could/article/cssnite-takamatsu/] をはじめ、幾つかの講演を通して話してきました。 とは言うものの、現状 Webページという情報を束ねる単位は必要とされていますし、何か枠組みがなければデザインすることもできません。もちろん、ページを作るなと言っているわけではなく、ページを作る前に、まずはページから離れてコンテンツの設計を始めたほうが良いという意味です。ページという四角形の枠組みの中に、コンテンツやナビゲーションといった要素をパズルのように置いていく作業に入る前に、コンテンツの全体像を掴む必要があります。 コンテンツを細分化し、関連づけさせることで、実際のページ設計に役立つだけでなく、運営やシステム構築にも重要な役割を果たします。 ここで言う細分化とは、プレ

コンテンツ

利用者の意図から探るサイトデザインの最適化

以前から文脈によってコンテンツ配信が活かされる [http://www.yasuhisa.com/could/article/context-content/] という話はしてきました。テクノロジーを活かすことで、適確な文脈を読み取ってコンテンツ配信が可能になるのではないかという提案をしてきたわけですが、デザインプロセスとしてコンテキストを考えることが重要になることもあります。今回は企業の製品ページに注目して、文脈とコンテンツ配信がどう結びついているのかを検証していきます。 [http://mb.softbank.jp/mb/smartphone/product/104sh/]機能や料金がすぐ分かる HTML ベースのページ。表示速度もはやく、ページ遷移も機敏。 [http://k-tai.sharp.co.jp/dash/s/104sh/special/ ] 雰囲気を重要視した Flash サイト。読ませるというより、眺めることを目的としている。このように製品ページに HTML版と Flash版と 2つ用意されていることがあります。 同じ AQUOS PHONE の紹介ページです

UX

透明化するデバイス、流動化する情報

今必要とされているデザインは、特定のデバイスと、それを使う人を意識したモノ・コトはなく、人のライフスタイルに合わせて流動的に変化する世界観ではないでしょうか。 今のところ電子書籍で Amazon Kindle [https://www.amazon.com/dp/B0051QVF7A/ref=as_li_ss_til?tag=wwwyasuhisacom&camp=0&creative=0&linkCode=as4&creativeASIN=B0051QVF7A&adid=1NGXDJRDJT2N2EZFF86K&] がリードしていると感じる要因は、細かいことを考えなくて良い流動性にあると考えられます。独自形式ですし、DRM だってもちろんあります。しかし、Kindle (ハードウェア) 以外でも読むことが出来ますし、スマホで読んだ続きを、すぐにタブレットで読むことも出来ます。ページ数を覚えたり栞をする必要もありません。細かい設定は不要ですし、

インターネット

Curator's Code からみるWeb共有のもつ課題

尊重のためのシステム Tumblr や Twitter のように、気軽にリブログやポストがしやすいプラットフォームになると、参照元が分からないポストをよく見かけます。お気に入りの画像を Tumblr で見つけても、参照元・作った人が分からないのでクリッピングしないこともあります(又は自分で検索して探すこともあります)。誰でも簡単に情報を共有できるのが Web の魅力ではありますが、参照元が失われることでコミュニケーションの奥行きが失われることがあります。 昨年の震災 [http://www.yasuhisa.com/could/diary/light-and-darkness/] で明るみになったところがありますが、多くの人は参照元を調べませんし、自分のタイムラインに現れた情報をそのまま受け入れて、再度拡散することがあります。表層的な情報だけが広まるだけで、突っ込んだ情報や議論が見え難くなる場合もあります。何を参照したのか、何を基に情報発信しているのかが分かるだけでも、情報の接し方が変わるのではないでしょうか。 こうした考えを基にして生まれたのが Curator’s Code

Webデザイン

コンテンツ視点で考えるレスポンシブ戦略

SEOならレスポンシブに PC版の Facebook でオススメのリンクをみたら、モバイル版だった。 スマホで Twitter を見ていたら、PC版のサイトに誘導されて操作が面倒だった。 モバイルサイトのアドレスに注目すると、「m」「mobile」「i 」など、のサブドメインが最初に付いている場合があります。これは、PC版の『本家』Webサイトとは別のバージョンを表示していることを意味しています。スマホやタブレットなど、デバイスに応じて最適化されたサイトを表示しています。 利用者のために最適な環境を提供するという意味では、専用サイトは適した対策です。しかし、SEOの視点で見ると専用サイトを作って、URLを細分化してしまうのは良くない傾向です。モバイルユーザーであれば、モバイルで見たサイトをそのまま共有するでしょうし、デスクトップユーザーにしても同様です。10のリンクが付いたかのように見えても URL を見ると 2 つ 3 つに分散しています。 URL をひとつにして、サーバー側で変換するという方法もありますが、サイト全体にかかる負荷を無視するいことは出来ません。デザインの決断を

コンテンツ

Webのコンテンツ配信はマークアップから

異なるマークアップの意味 コンテンツを校正・編集・デザインするという意味合いが Web になると少し異なるのですが、この感覚が多くの方と共有されないまま 2012 年を迎えています。 従来の、つまり紙における校正・デザインは一種の独裁支配といえます。 紙によるコンテンツ配信は、発信する側が最適と考える見た目を、完全な形で読者に届けます。読者が扱い難いと思おうが関係ありません。紙におけるコンテンツ配信の質は、校正・編集そしてデザインにおいて作られた厳密な世界を届けれるかどうかにかかっています。 しかし Web は、配信者側による独裁支配ではありません。骨組みは設計されているものの、あとは読者が自由にコントロールできます。文字サイズが小さいと思えば、自由に大きさを調整できます。白色背景が目にキツいと思えば、色を反転させることもできます。とにかくじっくり読みたいと思えば、 Instapaper [http://www.instapaper.com/] のようなツールを使ってデザイン要素をすべて省いてコンテンツを消費することも出来ます。 従来の「支配する」校正・デザインの感覚をその