Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

UI

会話から考える情報設計のコツ

会話はデザインの基盤 2016年は、Facebook Platform [https://messengerplatform.fb.com/] や Slack Bot [https://slack.com/apps/category/At0MQP5BEF-bots] のようなチャットを利用した会話式 UI [http://www.yasuhisa.com/could/article/ai-and-conversational-ui/] が話題になりました。人工知能(AI)の話題とも重なって『バズった』UI デザインでしたが注意が必要です。利用者の期待をコントロールしなかったり、情報のインプットとアウトプットの工夫がないと「やっぱり使えない」「会話型でないほうが便利」という結果になります。何でも会話式 UI ではなく、現実的かつ有効な活用例が今後出てくることを期待しています。 『会話』とは、チャットのような見た目のインターフェイスだけを指しているわけではありません。Amazon Echo [https://www.amazon.

Webデザイン

Webデザインにおける『正直』とは

素材に正直であれ Webサイトの品質 [http://www.yasuhisa.com/could/article/what-is-website-quality/] には、高い技術と表現を盛り込むという『上を目指す品質』と、どのような状況でも必要最低限の見た目と操作性を保証する『地を固める品質』の 2 つがあると説明しました。しかし、これだけではなくデザインにおける普遍的な考え方も品質に大きく関わっています。 ドイツのインダストリアルデザイナー Dieter Rams(ディーター・ラムス) [http://bit.ly/2iY9meS] が提案する良いデザインの十ヶ条 [http://www.yasuhisa.com/could/article/braun-apple/]の中には、良いデザインは正直である という項目があります。製品を必要以上に大げさに見せるのではなく、ありのままを伝えること。素材や形状を生かし、機能を明確に伝えることをラムス氏は『正直』と捉えています。 Web デザインに限ったことではありませんが、素材に正直であることは良いデザインには欠かせないことです。こ

ツール

デザイナーが使っておきたいiPadアプリ5選

仕事の仕方が変わった2016年 今年の春に iPad Pro [http://www.apple.com/jp/ipad-pro/] を購入して以来、ペーパーレスの生活を続けています。今までは RHODIA のドット方眼ノート [http://amzn.to/2i17rrf]でアイデアの書き込みやスケッチをしていましたが、その役割を iPad に置き換えてみました。今でも iPad Pro を続けていますが、それが続けられている最大の理由は Apple Pencil [http://www.apple.com/jp/apple-pencil/] の存在。今までスタイラスは何度も試したことがありますが、鉛筆・ペンを使う感覚とはほど遠いものでした。Apple Pencil はその名の通り鉛筆と同じような書き心地と、デジタルならではの使い勝手を実現していて、「これなら移行できる」と思えました。発売当初に出たビデオは大袈裟に表現しているものではなく、本当にできるわけですから驚きです。 iPad Pro

アクセシビリティ

改めてWebサイトの品質について考える

制作における品質とは? Webサイトにおける品質(クオリティ)とはどういう意味でしょうか。 制作者であれば同じように捉えているかのようにみえる言葉ですが、大きく 2 つの見方があると思います。ひとつは、様々な状況に堪えられるように必要最低限の見た目と操作性を保証するという意味での品質。もうひとつは、与えられた状況の中で最高の見た目と操作性を実現するという意味での品質です。どちらも「品質」という言葉で表現できるものの、見ている方向は大きく異なります。 品質に対する捉え方の違いを考える上で スターバックスの日本サイト [http://www.starbucks.co.jp/]と、米国サイト [https://www.starbucks.com/]は良い比較になります。いずれもレスポンシブ Web サイトですが、スマートフォンとデスクトップで見た目を大きく変えている日本サイトに対して、米国のアプローチは極めてシンプルです。アイコンの使い方やグラフィックも日本語版のほうがバラエティに富んでいますし、ナビゲーションも深く掘れるものになっています。それに比べると、米国サイトは「殺風景」「

ツール

デザインツールを振り返って気付いた今後のデザイナーの役割

広がるデザインツールの役割 2016年はデザインツールのあり方が大きく変わった年でした。スマートフォンが主流になってから、平面な画面をひとつひとつ設計するのではなく、利用者の遷移や UI フィードバックを塾考するようになりました。多彩なデザインツールが出てきている [http://www.yasuhisa.com/could/article/design-tools-revolution/] のは、デザイナーの作り方だけでなく、役割も少し変わってきているからでしょう。ひとりの職人が閉じ籠って完成品に近いものを作るのではなく、デザインプロセスを共有しながら少しずつ作るというやり方に変わりつつあります。 デザインのブラックボックス化を避けるための手段 [http://www.yasuhisa.com/could/article/wcan-prototype-design/]は今も増え続けています。 従来のデザインツールは、ひとりのデザイナーがデザインに集中するための道具であって、途中経過を共有したり、協力して作ることを得意としていませんでした。現在のデザインツールは複数のデザイナーが

デザインシステム

デザインシステムが作り出す明文化への道

明文化をテーマにしていた2016年 今年の初めデザイン SDK のようなものが欲しい [http://www.yasuhisa.com/could/article/design-sdk/] という記事を書きました。開発者から提案されているフロントエンド寄りのスタイルガイド [http://www.yasuhisa.com/could/article/starting-webdesign-system/] はコードの品質管理と、見た目の再現性を高める上で有効な手段です。しかし、これだとコードを理解していることがスタイルガイドの利用・関与の大前提になります。すべてのデザインがコードから始まるとは限らないですし、デザイナーであれば Sketch や Photoshop といった日々使うツールを活用して最低限の品質を保つ手段が必要になります。 共通言語を作っていく。 これは文字通り言葉だけでなく、UI を始めた視覚的な部分など、今まで好みや感覚で済ませていたこともきちんと言葉にすることも指しています。デザイン批評 [http://www.yasuhisa.com/could/articl

デザイン

有意義な批評・評価をするためのデザイン原則

ニュアンスを明文化するという行為 大企業のように Web 上で公開しなかったとしても、デザイン原則はどの現場でも必要 [http://www.yasuhisa.com/could/article/why-you-need-design-principles/] です。ステークホルダー、クライアントそしてチームメンバーと対話をする際「本プロジェクトにおける良いデザイン 」を予め定義しておくことで、ファシリテーションの難易度を下げることができます。見た目はもちろん、機能実装や画面設計も「これは原則に沿ったものだろうか?」という質問を投げかけることで、感情や直感だけに頼らないデザインが決めやすくなるでしょう。 わたしたちデザイナーがよく使う「利用者にとって分かりやすく、使い易い」「素早くタスクを完了できる」「シンプルで見やすい」といった言葉は、実はそれほど明確な表現ではなかったりします。シンプルも 捉え方で様々な見た目が生まれます [http://www.yasuhisa.com/could/article/task-interface-simplicity/] し、使いやすさも個々の