Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

IA

探索的検索という違う時間の流れ

検索とひとことで言ってもいろいろな形があります。私たちが Google などでキーワード検索するときは、答えを導き出すためのキーワードが分かっている場合がありますが、いつもゴールへの辿り着き方が分かるとは限りません。ゴールが何か明確でない場合もありますし、辿り着くためにまずは関連情報を学ぶ必要があるかもしれません。閲覧 (Browse) と検索 (Search) が合わさったような利用者の行動を Exploratory Search (探索的検索) と呼んでおり、ここ数年様々な研究・調査がされています。概要が知りたい方は Wikipedia の記事 [http://en.wikipedia.org/wiki/Exploratory_search]が参考になります。 今すぐ欲しい情報を探すのであればキーワード検索でも十分ですが、調査、仕事のプロジェクト、ライフプランなど中・長期に渡って探し続ける情報をいかに補助するかが課題です。今でもブックマークを使ったりメモソフトを組み合わせることで管理が出来ているものの、別の解も考えられます。探索的検索を理解することが出来れば、キーワードから導き

google

Google Waveがもたらす心理の変化

数日前に Google Wave [http://wave.google.com/] の招待状をいただき、いろいろ使ってみました。従来からあるメール、IM、Wiki そして WebEx [http://www.webex.co.jp/]のような Web 会議システムが混ざり合った独特の形といえます。具体的に何が出来るのか知りたい方は、動画 [http://www.youtube.com/watch?v=v_UyVmITiYQ]や記事 [http://www.atmarkit.co.jp/news/200905/29/wave.html] を確認してください。ブレインストーム、レビュー、共同で文書作成などコラボレーションをする際に使えそうな印象があります。 多くのサイトで既に語られている Google Wave

microsoft

マイクロソフトが提案する次世代マウス

先週、マウスとキーボードの代りになる可能性を示すデバイスとインターフェイスのデモ 10/GUI [http://www.yasuhisa.com/could/article/10gui/]を紹介しました。Microsoft のほうでもマルチタッチ機能をマウスに組み込むことが出来ないかといろいろ模索しているようです。10月初旬にカナダで開催されたUser Interface Software and Technology conference [http://www.acm.org/uist/uist2009/] で、5つの次世代マウスのプロトタイプが発表されました。Webサイト [http://www.microsoft.com/appliedsciences/mouse20.mspx] のほうで、5つのプロトタイプに関する書類と動画を観覧することが出来ます。 FTIR Mouse形状はマウスに似ていますが、マルチタッチ操作がしやすいように軽く曲線がかかったフラットな表面が特徴Orb Mouse マウス全体がマルチタッチインターフェイスなので、違う場所を触ることで違う操作が出来ますC

ユーザビリティ

見た目と使いやすさの素敵な関係

Web は、受動的に「観覧する」というより、能動的に「利用する」という特色が強いです。それゆえ、高いユーザビリティ [http://www.yasuhisa.com/could/tag/ユーザビリティ/] が求められますし、試行錯誤を続けている方もいると思います。ユーザビリティを洗練させることで、より人に使ってもらえる (売り上げに貢献する) Web サイトになると考えがちです。極端な例だと Google がそうで、見た目はともかく使いやすいさ、使い心地を徹底的に追及しています。では、使いやすければ好感度も高く満足されるサイトなのかといえば、実はどうでもないようです。 Wichita State University にある Software Usability Research Laboratory [http://www.surl.org/] で、サイトの見た目とユーザービリティの関連性について調査を行っており、その結果が Web サイトに公開されています。 Visual

コンテンツ

リクリでコンテンツとデザインについて話しました

先日スピーカーとして第2回 Re:Creator’s Kansai [http://www.re-creators.jp/vol2/]に参加しました。WDE [http://east.webdirections.org/] の菊池さんも加わり、これから何をしようかといった将来の話題が中心のイベントになりました。大阪でセミナーをするのはかなり久しぶりだったので、こうした機会が巡ってきて嬉しかったです。今年は執筆している記事も含め コンテンツ [http://www.yasuhisa.com/could/tag/コンテンツ] にフォーカスした講演が多かったですが、リクリでも再びコンテンツをテーマにした話題でした。今までは概念的な部分が多かったのに対し、今回は「 コンテンツ戦略を意識したデザインアプローチ」という題名で、コンテンツにフォーカスしたサイトの組み立て方を、実際あるサイトを例に挙げて解説しました。 テレビ、紙媒体、ラジオでは顧客・消費者を「視聴者」「読者」「観覧者」と呼びます。受動的な呼び名が使われているのに対し、Webでは「利用者」という能動的な表現を使います。ちょっとした違い

UI

10/GUIとマルチタッチインターフェイスの可能性

マウスとキーボードを使って GUI に表示されている情報を操作するという手法は 30 年以上採用され続けています。多くの方が慣れ親しんでいる方法とはいえ直感的に使えるわけではありませんし、複雑な操作をマウスだけで行うのは難しいです。今の時代に合ったマウスに代わる次世代の操作を模索している動きは以前からありますが、 10/GUI [http://10gui.com/] はその中でも出来が素晴らしいです。Techcrunch [http://www.techcrunch.com/2009/10/13/10gui-one-very-slick-desktop-multi-touch-concept-video/] をはじめ幾つかのサイトで紹介されているので、既にご覧になった方もいるかと思います。 次はタッチスクリーンと考えがちですが、手が邪魔でスクリーンが見えなくなるという問題があります。これを解決した例としてデバイスの裏からタッチする Nano touch [http://builder.japan.zdnet.com/member/u514743/blog/2009/10/08/ent

デザイン

知識ではなく知恵を養おう

先日開催された3.4.U [http://www.yasuhisa.com/could/diary/3-4-u/]で、サイバーガーデンの益子さん [http://www.cybergarden.net/] にお会いしました。イベントが始まる前に少し話をすることが出来たのですが、そのとき「知識ではなく知恵を大事にしないとね」という話をされていました。サラッと名言を残し姿を消した益子氏でしたが、よくよく考えてみると仕事においてとても重要な考え方だなと思いました。Webデザインという狭い範囲で考えても当てはまることですね。 他の分野と同様、Webデザインにも幾つかのルールが存在します。検索をすると「すぐ出来る」「知っておきたい」「鉄則」「ルール」あたりの言葉が添えられたノウハウがたくさん出てきますし、書籍も似たような感じです。こうしたルールを示す情報があること自体は重要ですが、これによって本当に「正しいこと」が出来ない場合があると思います。 ルールがある以上、例外は存在します。大まかに「Webサイト」とひと囲みしてもそれぞれ目的や作り方が違うので、ルールに当てはまらない場合は出てきます。

Webデザイン

3.4.U!で情報とテクノロジーの変化について話しました

2009年10月8日、JWDA・CSS Nite・PCC の共同イベント 3.4.U! [http://www.jwda.jp/event/e20091008/] にて「コミュニケーションの変化からみる今後のWebデザイン 」とう題名で講演をしました。毎回セミナーに行くと数人知っている方にお会いするのですが、今回はほとんどいなかったので少しだけアウェーな感じがしました。それも恐らくビジュアルデザインやマーケティングなど Web という共通項があるものの、違う立場で仕事をしている方が集まるセミナーだったからかもしれません。こうした場にあまり参加したことがなかったので、新鮮でもあり良い体験をさせていただきました。私の前に話をした un-T factory [http://www.un-t.com/] の中川さん、ニューロテクニカ [http://www.neuro-technika.com/]の細野さん共にプレゼンが上手だったという意味でも刺激になりました。 いろいろ技術が出て来ては消えています。人によっては何を学べば良いのか分からなくなったり、覚えることが多過ぎて気が滅入ってしまうこ

openwebdesign

404ページのデザイン提案【後編】

このエントリーは「404ページのデザイン提案」の続きにあたります (前編 [http://www.yasuhisa.com/could/article/designing-404-1/]) (中編 [http://www.yasuhisa.com/could/article/designing-404-2/])スケッチをすることでページの大まかな形が見えてきたところで、早速コーディングに入りました。404という1ページの課題なので、そうしているというのもありますが、最近は Photoshop とかでビジュアルを固めないままマークアップを記述することがあります。結局ブラウザで表示される状態でないと分からないこともありますし、骨格の状態から徐々に色や雰囲気を加えて行く作業は結構楽しかったりもします。構造への意識もしやすいですし、この時点でまたレイアウトを吟味出来る機会があるという意味でもメリットがあると思います。こういう作り方をしているので、ブラウザのデバッグツールが充実しているのは非常にありがたいです。 すべての案件でそうしているわけではないですが、今後はそうしていきたいですし、素早く