険しいがエキサイティングな時が来た

今日は新宿の某所で境さんと対談をしてきました (このときの模様はポッドキャストとして来週公開予定)。様々なトピックが話されましたが、全体的に「来年はエキサイティングな年になる」というテーマがあったような気がします。アメリカでは深刻な状態が続く経済問題も、日本への影響は出てきます。企業は発注を減らす可能性はあるでしょうし、ウェブだけでなくプロモーションやサービス関連の予算を割くことも考えられるでしょう。しかし、これは絶好のチャンスと捉えることも出来ます。

特に小規模の会社で働く方やフリーランスにとってチャンスです。次へのアクションが柔軟に起こせるだけでなく、次のための提案や提示をいち早く出来るのも小回りの効く小規模チームのメリット。変化が必要な時期だからこそ、変化の波の乗っている会社や個人が注目させるようになるのかもしれません。停滞気味だからこそ、成長のチャンスです。

フリーランスに特化したジョブボードも増えてくるでしょうし、個人と個人、又は個人と中小企業のコラボレーションが幾つか生まれるでしょう。中には従来、大手の制作会社や広告代理店を通していた企業も中小企業やフリーランスにあるスマートな人材を採用するという機会も出てくるのではないでしょうか。そういったチャンスが出てくる可能性があるからこそ、技術を磨くだけでなくビジネスの運営方法やプロジェクトの進め方を学ぶことも重要になってきます。そして、今まで以上にウェブやそれを取り囲む環境に注目し、「次」を嗅ぎ付ける勘もなくてはならない存在です。

あれやこれやと学ぶものが増えるという感じが相変わらずするウェブの世界ですが、常に流動し続けるウェブではそれは当たり前のことです。ただ、ビジネスの運営の仕方というのは、そう毎年変わるほど変化の激しいものではないわけですから、勉強していく価値はあるのではないでしょうか。

「Web 2.0!」と騒がれていた時期に比べれば、なんとなく静かな雰囲気もあります。しかし、表面化していないだけで、水面下では考えている方、何か作っている方、模索している方はたくさんいます。今だから何かアクションをとり始める時期なのでしょう。

団体やグループを作る気は全くないですが、何か大きな動きは起こるような気がしますし、それをここを読んでいる読者であるあなたをはじめ、多くの方と協力・共有出来たら良いなと思っています。「愚痴を具現化しましょう」なんて書いたこともありますし、これからもアクションに変換していきたいですし、来年はさらに押し進めて行きたいですね。

【追伸】境さんのサイトで、対談の前半部分が公開されています。来週公開の後半に備えて聞いてみてはいかがでしょうか。

Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。