読みにくい記事がある理由

記事ごとにレイアウトや装飾を変えるようになってしばらく経ちます。中にはおもしろいもの、うまく表現されたものもありますが、読みにくい記事も少くないと思います。文章のフローが変則的すぎて読みにくい、色の使い方が読み難くしているものなど様々だと思います。Twitter や はてブにコメントを残す方もいらっしゃるので、どれが評判が良くなかったのかも多少わかります。

なぜ読みにくいのか?なぜそんな記事を作っているのか?それは単純に私が失敗しただけです。

雑誌では奇抜な背景や色を使ったり、変則的な読ませ方をさせる場合がありますが、それを同じように Web で実践できるのか? どこまで出来るのかという考えがそもそもの発端です。縦も横も固定された紙の世界では実現しやすいことも、縦横に無限に広がり、制限もかけれない Web ではとても難しいことが分かりました。もちろん、まだ模索するべきことはたくさん残っていますし、私のスキルを磨けという部分もあります。

ただこうしたひとつの結論に至るには今までの失敗がなければ辿り着くことはできませんでしたし、失敗を通して何が可能で何を改善しなければならないかも見えてきました。

読みにくいレイアウトを作ってしまったみたいだ。では、今度は別なのを試そう。この見せ方なら良いのか。では、これは良いのか?・・・この繰り返しです。ブログや情報サイトでのお馴染みのパターンを実装しているだけでは学ぶことが出来なかったことは少なくありません。

個人でサイトを運営しているわけですし、読者の声もアクセス解析とソーシャルメディアを通して拾い上げることが出来るわけですから、活用しないのも勿体無いでしょう。こうして失敗を繰り返して改善出来る場もそうはないわけですから。ユーザーテストで検証したり、文献を読み漁らなくても、皆の前にまず出してリアルな反応を得ることが出来るのは貴重なことだと思います。仕事ではそうは出来ませんし。

しかし、実験場にすることで肝心のコンテンツが犠牲になり、伝えるべきことが伝わらないかもしれないリスクはあります。読みにくいという負担を一方的に読者に投げつけるのは身勝手です。そこで私のサイトでは全文が読める RSS の提供と、装飾も機能も全て省かれた「読みモード」を実装しています。今後また別の選択肢を増やすかもしれませんが、コンテンツの消費の仕方を最終的には読者であるあなたが決めれるようにしたいと考えています。

失敗をしなくなるとすべてが止まる

パソコンの使い方、ソフトウェアの活用、コーディングテクニック。今仕事のスキルとなっているすべては失敗から得ています。「失敗の数なら負けない」と公言していた時期もあります。失敗は時には恥ずかしいことです。特にデザイン関連の仕事をしていてデザインの失敗をしている時は自分でも情けなく感じることがあります。

しかし、失敗をしたことで何が問題だったのかを見つけれるようになっただけでなく、そこからどう改善するのかという切り替えの力も身につくようになりました。

私たちの身の回りには成功するためのノウハウ、正しいテクニック、先人による事例など、失敗を回避するための情報に溢れています。失敗はなんとなく怖く感じることがありますし、周りの目も気になります。失敗という言葉は負のイメージがありますが、失敗しない方法を学ぶより、失敗したことによって学べることのほうが圧倒的に多いです。

スタートアップの世界には「Fail often. Fail quickly (失敗を早くたくさんしろ)」という言い回しがありますが、これはデザインや開発にもいえることだと思います。失敗をする場がないのであれば、個人でサイトを立ち上げれば良いですし、社内でラボを作るのもひとつの手段です。恐ろしいのは失敗の恩恵を忘れて、失敗を避けてしまうメンタリティになることです。

皆失敗はたくさんしています。私はご覧のとおりです。

Photo is taken by Alex Proimos