記事ページのアクセス通信簿
今のような記事ページになった理由
今年の始めに記事ページを新しくしました。そのあと小さな調整を行ったり機能を追加はしていましたが、そろそろどのような結果が出たのが発表するには良い時期だと思いますので幾つか紹介したいと思います。
ご存知の方もいるかもしれませんが、今「記事」と呼ばれるエントリーはほとんどすべてレイアウトが違います。中には色を変えただけのものもありますが、レイアウトが少し複雑なものや画像が活用されているものもあります。凝り過ぎたことをすると読み難くなってしまいますが、毎回見た目が新鮮なので飽きることもありませんし、それがキッカケで読んでくれる方もいるかと思います。
最近、海外ではこうした記事ごとにレイアウトを変えるという手法が増えて来ていますが、私は10年近く前に同じようなことをしていました。当時は CMS もなく、ひとつひとつ HTML で書いていました(アーカイブページのリンクまで手書きで調整していたわけですから、今考えると信じられない手間ですね)。学生で時間があったということで日記を書く度にレイアウトを変えていましたし、場合によっては Flash も利用していました。
ではなぜ、この時期に今のような形式に変えたかには理由があります。大きな要因となったのは Twitter でしょう。ちょっとしたサイトの紹介や、短い思いを語るには Twitter で十分になりました。Twitter の登場により、ブログを書かなくなった方もいると思いますが、私の場合はこれで役割分担がしやすくなると感じました。手軽な情報は Twitter、分析や主張など長い文章を掲載するにはサイトを利用するといった住み分けが必要になったわけです。結果的に WordPress のディフォルトテンプレートのようなデザインでは物足りなくなったわけです。
そこで記事ページでは以下の目標をたてました。
- きちんと読んでもらえるようにする
- RSSではなくサイトを訪れる理由をつくる
- 忙しい人向けに数行読むだけで良いようにする
- 記事からお問い合わせに繋げるようにする
見えてきた記事ページの状況
良くなった数値
- 直帰率 44% 減
- すぐに効果が出ませんでしたが、ある時期からものすごい勢いで減ったグラフを見るのはちょっと愉快でした
- 滞在時間 約200% 増
- きちんと読んでいるかどうかを知るには良い数値。ちなみにここ3ヶ月平均 3:53
- 記事経由からの問い合わせが来た
- 以前からありましたが、導線が以前より明確なので数も少し増えましたし、記事を読んで問い合わせたという具体的な文章もみるようになりました
あまり変わらない数値
- 平均ページビュー数
- ひとりあたり読んでいるページ数はそれほど変わらないですね。ひとつ読んだらだいたい満足していることなのでしょう。ピンポイントで検索してアクセスしているほどこの傾向は多いですね
- 新規とリピーターの比率
- サイトのコンセプトを大きく変えない限りはこのあたりの数値は変わらないでしょうね。リピーター率が減っていないのはポジティブです
- 検索からの流動
- 前から少なかったわけではないので気にはなりませんでしたが、デザインを変えて変化があるのかと思ったのですが特にありませんでした
それほど効果が出ていないもの
- 共有ボタンの利用頻度
- そもそもボタンが小さいというのもありますね。初めて来た読者には案内の表示が出ますが、足りないでしょう。そもそも共有ボタン自体使うのか気になるところ。うちに来る読者は皆ブラウザのツールバーに入れてそう
- 検索を上のバーに移動後の検索数
- これも同上ですね。そもそも検索フィールドを隠すのはあまり良い手段ではないかもしれません
その他の数値
- 下までスクロール 46.4%
- 滞在時間や直帰率を考えると、訪問した方はだいたいは読んでいて、あとはブックマークしたり後回ししていることなのでしょう。記事タイトル下に概要があるので、それで満足という人もいるはず
- 「読むモード」の滞在時間平均 9:13
- まだ比較的新しい機能なので、試しに使っているというケースもあるでしょうし、クリックしたまま放置しているという方もいるのかもしれません
今後の課題
記事ページのデザインは想定したようにいかなかったもの、評判がよくなかったものは幾つかありますが、最初に掲げた目標はだいたい達成出来たと思います。直帰率が低くなり、滞在時間も増えて来たわけですから、読者との関係作りがやっと始まったといえるかもしれません。これからどう関係を強めて行くかが課題になるでしょう。
- 訪れたページから次を読んでもらうための工夫
- サイト以外での関係作りの提案
- キーワード検索の強化
- 初めて訪問した人向けのキャッチーな要素
派手な総入れ替えをする予定はありませんが、小さな更新は今後もしていきますので、また時期が来たらこうした形でレポートしていこうと思います。