TextExpanderをAppleScriptで拡張
よく使うフレーズやコードをまとめて格納し、省略形ですぐ呼び出すことが出来る TextExpander (日本語版)。特定のアプリケーションに依存することなく、スニペットを自由に使い回すことが出来るのが魅力です。例えばメールの署名も Gmail や Mail.app では設定せず、TextExpanderであらかじめ作っておきます。こうすれば、それぞれのメーラーで全く同じものを使えるだけでなく、他の場で使いたいと思ったときにもすぐに対応出来ます。僕の場合、署名だけでなく、住所や郵便番号、日付といった情報だけでなく、Get URL をスニペットにして特定の検索キーワードをすぐに探せるようにしたり、microformats や html/css のテンプレートなど仕事につかえるデータも格納しています。MobileMeを利用して複数の Mac で同じスニペッツを使えるのも便利です。
中でも便利なのが、AppleScriptを組み合わせる方法。特定のコマンドを TextExpander で動作させることが出来ます。AppleScriptの書き方が分からなくても、TextExpanderがあらかじめ用意してあるプリセットを使う方法があります。例えばクリップボードに保管してある URL を自動的に tinyurl 化してくれるスニペットが用意されており、こちらは頻繁に利用しています。
QuickSilver はどうも使いこなせないという方は、TextExpanderをランチャーにして使うことも可能です。例えば以下のような3行コードを新しいスニペッツとして追加するだけで iCal 用のランチャーコマンドが完成します。
tell application "Finder"
activate application "iCal"
end tell
あとはスニペットの省略形をタイプするだけ。どのアプリケーションを使っていても iCal を起動することが出来ます。QuickSilver のようなインターフェイスがないランチャーといったところでしょうか。よく使うアプリケーションはこうしたランチャーコマンドを幾つか作っておくと良いでしょう。
こうしたアプリケーションの起動だけでなく、開いているウィンドウを一気に閉じたり、iTunes の特定の Playlist を再生も可能です。もっと AppleScript が使えたら自分でいろいろ試せると思いますが、残念ながら力不足。けど、少しだけでもスニペットにしておくだけでも作業効率は上がりますよ。