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COULD

すぐに使えるノウハウではなく、「なぜそうなっているのか」を考える記事を書いています。デザインの仕事で感じるモヤモヤに、構造から向き合いたい人のための場所です。

UI

小さく考えて積み上げるデザイン思考

体験のグラデーション デジタルは 0 と 1 で構成された世界であることから、すべてを正確に決めることができるように見えます。しかし、実際のところ紙のデザインに比べてはるかに流動的で予測が難しかったりします。グラフィックツールでつくった世界がそのままの形で再現されることはまずありませんし、利用者の環境によって見た目を変わることもあります。 昔からすべてのブラウザで Web サイトの見た目をまったく同じにすることはできない [http://dowebsitesneedtolookexactlythesameineverybrowser.com/] と言われていますし、スクリーンサイズや OS のバージョンが多彩なスマートデバイスでも同様のことがいえます。しかし、見た目を同じにすることはできないからといって、ビジュアルデザインを諦めるという意味ではありません。Web やアプリをはじめとしたデジタルプロダクトのデザインで難しいのは、何をどこまでをデザインによってコントロールするのかを考えることです。 デザインのコントロールをブラウザが ECMAScript や CSS をはじめとした

Apr 6, 2016
仕事

作るだけではないデザイナーの生きる道

職種を超えたデザイナーの集まり 3月20日、浜松市にてDORP INSPIRATION 2016 [http://www.dorp.jp/event/dorp-inspiration-2016/] が開催されました。様々な分野で活躍するデザイナーを対象にしたイベントだけあって、Web デザイナーの来場者数は半分以下。グラフィックデザイナーはもちろん、建築家やインテリアデザイナーの方も参加していました。デザインという限定されたテーマではありますが、様々な分野のデザイナーが集まるイベントは珍しいと思います。 参加者だけでなく、登壇者も多彩な顔ぶれ。オイシイワークス [http://oisiiworks.com]の佐藤実紗さん。書籍「なるほどデザイン [https://www.amazon.co.jp/dp/B012VJNW6Q?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&

Mar 23, 2016
UI

プロトタイプに発生する溝と対処法

完成品になれない溝をどう埋める あたかも完成品に見えてしまうデザインカンプには、様々な暗黙の了解が存在します [http://www.yasuhisa.com/could/article/web-designer-next/]。グラフィックツールで Web ブラウザ上での見た目を再現しようとしても、実際 HTML / CSS で組まれたデザインの見た目と同じになることはありません。どこまで静止画を作り込んでも、実際の完成品には成り得ない大きな溝が存在します。この溝が大きな誤解に繋がることがあります。 例えばレスポンシブ Web デザインの場合、幾つかの大きさで静止画のデザインを用意したとしても、その間(可変状態)でどうなるか想像するのが難しい場合があります。また、レスポンシブ Web サイトにおける表現は多彩になってきています。要素の順番を Flexbox で変えることもできますし、画像の配置の仕方もより柔軟で表現豊かになってきています。知識や経験がある方であれば静止画では表現されていない「実はこうなる」という部分を踏まえてデザインを見ることができますが、誰でもできることではあり

Mar 8, 2016
プロセス

評価と効果で見えなくなりがちなデザインの価値

先週末、大人向けワークショップ deCAFE [http://decafe.in] に参加してきました。昨年にも一度参加したことがあって、今回で 2 回目。今回はワークショップではなく過去を振り返りながらお喋りをする会でしたが、運営メンバーにイベントの意図や裏話を聞くことができて大変楽しかったです。 運営チームの方々は Web や IT 業界働くデザイナーがメインですが、ワークショップの内容はそこからかけ離れたテーマを扱っています。テーマの抽象度が高いことから、具体的に「◯◯を学んだ」とは言い表せないものの、他のイベントでは得ることができない何かを掴むことができます。 最近は数十分話すセミナーよりワークショップが多くなってきています [http://www.yasuhisa.com/could/article/behind-scene-workshop/] が、自分のワークショップにも何か取り入れるものがあるかもしれないという好奇心が参加のキッカケでした。前回と今回の参加を通して、漠然としていた deCAFE で得れた「何か」を鮮明にすることができました。それは、今 Web や

Mar 1, 2016
デザイン

抽象性と具体性の間で動けるデザイナーになろう

作れることは重要ですが デザインを「作る」を軸にして話すと、デザインの本質が失われることがあります。もちろんデザイナーは何か形にすることが仕事であるわけですが、作る話の多くは答えありきで語られることがあります。「◯◯の作り方」「△△を効果的に見せる方法」など、作ることが目的であったり、課題への答えが既に出た上でデザインが解説されていることは少なくありません。 何かを作り出すためのスキルを磨く上で、作り方を知る必要があります。しかし、答えがあらかじめ提示された状態で作るというやり方ではデザインをする仕事として必要な根本的なスキルを得ることが難しくなります。 UI の実装には、デザインの学習と成長における課題をたくさん見つけることができます。 今でも多くのサイトが採用しているカルーセル(carousel)は良い例です。「クライアントに言われたから」「作るという仕様になっているから」「競合サイトも実装しているから」という理由で作り始める場合がありますが、そこには「 そもそもなぜ必要か」という問いかけが抜け落ちています。 カルーセルの実装に留まる話ではありませんが、ひとつの UI に

Feb 25, 2016
デザイン

コミュニケーションとしてのプロトタイプの真価

カンプ2.0になっていないか プロトタイプを作ることが今日のデザインプロセスにおいて、不可欠になりつつあります。3年前ではなかなか響かなかった話題 [http://www.yasuhisa.com/could/article/prototype-the-future/]でしたが、ますます複雑になるアプリ / Web サイトデザインにおいて、いきなり完成品に近いものを作り込むという手法が通用し難くなりつつあります。また、高機能ツール [http://www.yasuhisa.com/could/article/wcan-prototype-design/]も手軽に使えるようになったことで、 とりあえず作って見せるという行為がしやすくなりました。 実機で画面遷移を確認するだけでなく、アニメーションもコードの知識なしで作れるようになった現在。ツールはますますパワフルになっていきますが、プロトタイプツールの目的は実装のための青写真を作るためにあるわけではありません。 ビジュアルデザイン(インタラクションデザインも含)と実装には以前から大きな溝が存在します。デザインカンプと呼ばれる、あた

Feb 18, 2016
デザイン

おすすめデザイン入門書8選(洋書編)

予習として洋書はいかがですか? 前回おすすめデザイン入門書 [http://www.yasuhisa.com/could/article/books-for-designers-2016/]を 10 冊紹介しました。どれも自信をもって紹介できる書籍ですが、選書しているときに訳本がない書籍を幾つか見つけました。私の場合、読んでいる本の半分以上は洋書なので、翻訳されていないものは渋々リストから外すことになりました。 そこで今回は、2016年2月現在、訳本が出版されていない洋書を 8 冊紹介します。前回と同様、Web やアプリに特化したものではなく、デジタルプロダクトに携わるデザイナーに向いている書籍です。いずれ翻訳される可能性があるので、そのときに備えてメモ程度に見ていくと良いかもしれません。 [https://www.amazon.co.jp/dp/0123969808?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&

Feb 15, 2016
デザイン

おすすめデザイン入門書10選

[http://www.yasuhisa.com/could/content/images/wordpress/2016/02/book-cofee.png] たまには本もいかがですか? セミナーやワークショップのあとに質問を受けることがありますが、「おすすめの書籍はありますか?」と聞かれることがあります。 Web には膨大な情報がありますし、英語まで手を広げると研究者による文献にもアクセスすることができます。しかし、ある特定のトピックを要所を落とさず学びたいときは書籍が便利です。 目まぐるしく状況が変わるだけでなく、デザイナーとして知っておくべき領域も広い今日のデザイン。ソフトウェアの使い方を覚えることも重要ですが、作るための考え方や伝えた方を学ぶことに多くの時間を費やしたほうが良いでしょう。自分のデザインの意図が説明できて、ようやく同僚やクライアントにデザインを理解してもらえるからです。 今回は、デザイナーとして読んでおきたいオススメの入門書を紹介。Web やアプリに特化したものではなく、デジタルプロダクトに携わるデザイナーに向いている書籍を選びました。すべて日本語で読むこ

Feb 9, 2016
アクセシビリティ

絵文字のアクセシビリティについて少し調べてみた

Peach🍑を紹介する記事 [http://www.yasuhisa.com/could/announcement/peach-cool/] で、絵文字が世界的な共通言語になりつつあると紹介しました。日本でも Twitter が紅白歌合戦用の特別ハッシュタグ+絵文字 [https://blog.twitter.com/ja/2015/2023tv] を実装するなど、絵文字がコミュニケーションにおいて重要な位置付けになりつつあります。 しかし、アクセシビリティはどうなのでしょう。 目では絵として表示されていますが、中身はコード [http://apps.timwhitlock.info/emoji/tables/unicode] です。実際、どのように読み上げられるのでしょうか?そもそも読み上げられているのでしょうか? サポートが広がる絵文字読み上げ 年々音声読み上げの精度は上がってきており、絵文字サポートもそれに合わせて増えてきているようです。例えば Google Voice [https://www.google.com/

Feb 3, 2016