Latest thinking
すぐに使えるノウハウではなく、「なぜそうなっているのか」を考える記事を書いています。デザインの仕事で感じるモヤモヤに、構造から向き合いたい人のための場所です。
目的とインターフェイスの関係で変わるシンプルの意味
先日、帰省した際に母と家電量販店を訪れました。そこで、いろいろな製品を見学したり質問に応えながら雑談していたわけですが、母が興味深い言葉を残していました。 「私とあなたではシンプルの意味合いが違う」 例えば Apple TV [https://www.amazon.co.jp/dp/B004BR2CL8/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=B004BR2CL8&adid=0DGJBZ9NQMM00MFAY35W&] は、TVに接続するとパソコンからメディアをストリーミングしてくれるだけでなく、TV番組や映画、YouTube も見れるようになります。録画して残すという考えから、クラウドを利用してオンデマンドでいつでも好きな時間に見るこという考えに変わります。何が出来るのかを理解しているのであれば 1台で様々な役割を果たす Apple TV
アドビさんへ3
次期バージョンからのアップグレードポリシーの変更 [http://www.adobe.com/jp/support/upgrade_policy/index.html]とAdobe Creative Cloud [http://www.adobe.com/jp/joc/products/creativecloud.html]の発表で、昨日から Adobeユーザーの間から様々な声が発せられています。今年はサブスクリプションサービスの提供を開始し、さらに Cloud によって価値を高めようとしているものの、思惑どうりにはいっていないようです。今まで過去 2,3 バージョン遡ってアップグレードできたのが、1バージョン前からしかアップグレード価格が適応されなくなるのが大きな原因。今までも利用者の間では「アドビ税」と呼ばれている Creative Suite ですが、今回のポリシー変更でフラストレーションを爆発させている方も少なくありません。 ここ数年、Adobe のソフトウェア開発サイクルと戦略に疑問をもっている方は少なくないと思います。 アップグレードすることで機能の数は増えるものの、そ
Siriから始まる未来のコミュニケーションデザイン
自然言語とセマンティックデータの間で Siri をフィーチャーした Apple の CMiPhone 4S に実装されている人工知能アシスタント「Siri [http://www.apple.com/iphone/features/siri.html] 」。まだ英語しか対応されていないものの、キーボード、マウス、ジェスチャーに続く第四のインプットとして大きな力を発揮するのではないかと考えています。 Siri を活用しはじめて以来、天気や目覚ましの設定など今までアプリや Web サイトから行わなければならなかった作業が、あっと言う間に完了するようになりました。今までキーボードやジェスチャーを必要とした作業が声によって入れ替わることを実体験すると、インプットの未来を感じざるおえません。もちろん、従来のインプット方法(特にジェスチャー)がなくなることはないものの、声に入れ替わることは少なくないはずです。 以下は予測される Siri と利用者によるおおまかなやりとり。 1. 自然言語で Siri にコマンドを送る。2. 自然言語からキーワードを拾い、Web やデバイスに蓄積されているデー
第二回Book Clubで議論された体験とデザイン
[https://www.amazon.co.jp/dp/4873113857/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=4873113857&adid=1DR0S21G2CFXSFYYQMZT&] 今夏から始めているAutomagic Book Club [http://www.yasuhisa.com/could/announcement/automagic-book-club/]。第二回は「Subject To Change ―予測不可能な世界で最高の製品とサービスを作る [https://www.amazon.co.jp/
Webデザインが抱える制約と評価の仕方
[http://design.ucdavis.edu/]先週になりますが、Don Norman 氏が PHD-DESIGN のメーリングリストで発した言葉 [https://www.jiscmail.ac.uk/cgi-bin/webadmin?A2=ind1110&L=PHD-DESIGN&F=&S=&P=189824] が話題になりました。カリフォルニア大学デービス校デザイン課の Web サイト [http://design.ucdavis.edu/] が酷いというので彼が厳しく避難した内容。こんな文字が小さい Web サイトをつくるデザイン課を受講する意味はないと言い放っています。その後、Webマスターも登場するなど様々な意見が交換されています。 Webサイトをみると分かりますが、10年くらい前につくったように見えても仕方ない見た目です。文字が小さいだけでなく、文章の背景にアニメーションを付けたいがために Flash を導入したのだろうと思わせる演出もあります。Webデザインを仕事にしている方なら思わず突っ込みたくなるところがあると思いますし、
企業の透明化がブランドを高める理由
デザインに関わる様々な物事を再考しなければならない時期にきていると考え、2008年くらいから Web デザインとそれをとりまく考えや手法を『現在・未来』と照らし合わせながら記事にしています。数年前から気になっているのが、測定の仕方について。ページビューは死んだと言われて久しいですが、未だにページビューを軸にした広告モデルが根強く残っています。また、Like やフォロー数といった近年の『ソーシャル指数』にしても同様で、基本的に「どれだけ露出したか」が価値に直結しているのが現状です。 企業が伝えたいイメージを様々な媒体を活用し、何処にでもある状態をつくることで、顧客にイメージを植え付ける 「どれだけ露出したのか」「どれくらい人は時間を過ごしたのか」を大きな価値にしているのがブランディング。企業が伝えたい世界観をひとりでも多くの方に伝えるために、CM、雑誌広告、ビルボードなどを活用します。オフラインの世界では厳密な測定が出来ないとはいえ、人の頭には伝えたイメージが残っている場合があります。企業や製品名をみると、広告塔になっている芸能人や、テーマソングが脳裏に浮かんでくるのは、オフラインの
ブラウンとアップル
Steve Jobs が他界した [http://www.yasuhisa.com/could/diary/thank-you-steve-jobs/] のがキッカケで、再度アップルのデザインが注目されていますが、忘れてはならないのが Dieter Rams(ディーター・ラムス) [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%A9%E3%83%A0%E3%82%B9] の存在。
ソーシャルメディアとスマートフォンに共通する関係の設計
10月12日にロフトワークが主催するいまさら聞けない!? 企業のスマートフォン対応 [http://www.loftwork.jp/seminar/2011/20111012_smartphone.html] というセミナーで登壇をしました。スマートフォンがテーマですが、今回の参加者は制作者よりマーケッター、ディレクター、プロデューサー層が多い集まりだったこともあり、コミュニケーションの変化をテーマの基盤にしてスマートフォンではどのような見せ方や運営の仕方が最適なのかを解説しました。 今年は「ソーシャルメディア」という言葉が IT/Web 業界だけでなく、他のシーンでも耳にする場合があるほど流行しました。こうした言葉があるからこそ、より多くの方に興味をもってもらえるキッカケになるわけですが、本質が見え難くなる場合があります。ソーシャルメディアにしても「メディア」というフレーズを強調して理解すると、Facebook や Twitter は数々存在する情報配信チャンネルに過ぎなくなります。実のところ、ソーシャルメディアは扉を開けるただの鍵 [http://www.yasuhisa.c
ありがとう、Steve Jobs
私が最初に Mac に触れたのは、PowerPC Mac で 1994 年のことです(どのモデルかは記憶にないです)。アメリカに留学中のときにホストファミリーが購入したもので、時々触っていました。学校にはブルースクリーンが目に刺さる IBM のパソコンしかなかったので、Mac のやさしさを感じるインターフェイスは驚きでした。当時はどこか人を寄せ付けない雰囲気をもっていたパソコンでしたが、Mac には逆に人を引きつける『何か』があったのは今でも覚えています。用事がないのについ立ち上げてしまう・・・そんな存在でした。 その後、Mac は私の中では遠いあこがれの存在でした。iMac が登場したことで、高価で手の届かない Mac という印象はだいぶなくなったものの、踏み切る理由を見つけることが出来ず Windows を使い続けていました。 転機になったのがデザイン学科を専攻したことと、プロスペックの Mac を低価格で購入することができる Power Mac G4 Cube [http://ja.wikipedia.org/wiki/Power_Mac_G4_