セミナー デザイナーといってもいろいろです 今月も再び百式の田口さん [http://www.100shiki.com/]が主催の勉強会に参加してきました。今回はなんと「デザイン (全般的なデザインというより Webに特化していたかと)」がテーマでした。テーマがテーマなのでポッドキャストで対談 [http://www.yasuhisa.com/inflame/show.php?s=111] した種村さんにもご一緒してもらい、開発者、デザインしている人合わせて 20人くらいが集まりました。エンジニア、プログラマー(デザイナー以外の視点ですね)からデザイナーに向けて質問というのがメインでしたが、受け答えるデザイン系の方が 4人だったのでもう少しデザイン系の方が多かったらいろんな意見が聞けたのかもしれません。 幾つかあがった質問をみて感じたのが、装飾という意味でデザインを捉えている方は少なくないなという点。種村さんが「絵はイラストレーターという方がやっていて、デザイナーはどちらかというと情報を整理したり、見えないものを引き出すような仕事」みたいなことを言っていて正にそのとおりだと思いました。もちろん絵が描けたらそれにこしたことないで
デザイン ヤコブ博士が考える4つの悪いWebデザイン 10年以上経った今でもユーザービリティに関する興味深い記事を Web上に掲載しているヤコブ博士 [http://www.useit.com/]。今回は「 Four Bad Web Design [http://www.useit.com/alertbox/bad-design.html] 」というシンプルなタイトルで悪い例を4つ挙げています。Web designers don’t do what I told them to do 13 years ago (13年前に言ったことを未だに出来やしない) と少々強めのトーンで始まるこの記事。もちろん、人ごとだと思って笑えない深刻な問題でもあります。以下にヤコブ博士が見つけた4つの悪い例を挙げつつ僕の見解を書いていきます。 悪いコンテンツ デザインと関係ないと思ったら大間違い。デザインは文章から始まるといっても良いです。 魅力的な見た目であろうが、正しくマークアップしてようが、文章がおかしかったらすべて台無しになります。ヤコブ博士が出している例では必要な情報がないときがあると訴えていますが、あったとしても文章が伝わり難かったり回りくどか
google Google のデザインガイドライン10項目 以前 Google の UX プロセス [http://www.yasuhisa.com/could/article/google-ux-process/] というエントリーで、Google が考えるユーザー体験を向上するための対策を紹介しました。Google のような数多くのサービスを運営している大企業でなかったとしても、参考になる項目が幾つかありましたが、先日 Google Operating System で Google’s Design Guidelines [http://googlesystem.blogspot.com/2008/03/googles-design-guidelines.html] という記事が掲載されました。Google アプリケーションのユーザー体験を担当する Jon Wiley 氏が WritersUS Conference [http://www.writersua.com/ohc/track1.htm#
UCD UCDではないもの UCD (User Centered Design) / 人間中心設計プロセスは、ここ数年注目を浴びている言葉のひとつ。特に私が携わっている Webサイト制作業界でよく聞く言葉のひとつですし、エンジニアやプログラマーも UCD を意識している方も少なくありません。UCD について詳しく知りたい方は、棚橋さんが書いた「 User Centered Designが必要な理由 [http://gitanez.seesaa.net/article/36221098.html]」が参考になると思います。 今このサイトで行っているオープン Web デザイン [http://www.yasuhisa.com/could/tag/openwebdesign/]も UCD を考えてやっていることではありますが、他のバズワードと同様 UCD も扱いに気をつけなければならない言葉だと思います。利用者のことを考えてデザインしていますという意思のようなものが UCD という言葉から伝わってきますが、「利用者を中心とした」という言葉の真意は何処にあるでしょうか。ペルソナを作ったとしてもごく少数のためにデザインす
openwebdesign サイトの方向性を考える (後編) この記事は「サイトの方向性を考える (前編) [http://www.yasuhisa.com/could/article/site-direction1/] 」の続きにあたります。 これからのWebサイトを構築するときにおいて、サイト訪問者の「インタラクション」「体験」「関係」を無視して作ることが出来なくなってきています。サイトの目的や性質を考えてデザインするのではなく、サイトの目的や性質を反映する「インタラクション」「体験」「関係」を考えてデザインするだけでも完成したものは従来と違ったものになるでしょう。しかし、これら3要素を考えて構築作業を開始すればいいといえば、そうでもありません。 例えば、3要素を補う技術というものは既にたくさん出回っており、Web 2.0 と呼ばれるサービスがそのひとつといえます。サービスが提供するウィジェットや API を利用して3要素にあたる部分を補うことは出来ますが、ただ導入しただけではバランスの悪いものであったりしまし、それぞれの要素に負の影響を及ぼすことも考えられます。そこでコアとなるこれら3要素を繋ぎ合わせる重要な『部品』が必要になってきます。
openwebdesign サイトの方向性を考える (前編) > masayaさん [http://masaya.tumblr.com/post/25116801]のコメント でもそれをやるにしても最初にある程度方向性は示さないと難しいのでは? これは正に仰るとおり! コンセプトも何もない状態でいきなり「サイト作ります」では、表面的でつまらないサイトになるでしょうし、宣言する意味もないですね。何か方向性があることで、それを起点にしてあなたとの会話もしやすくなると思います。誰でも分かる明確な形として説明出来るかどうか分かりませんが、頭の中で描いているイメージを書いていきたいと思います。 これからの Webサイトにおける基本3要素 サイトを構築するにおいて、従来のように『ページ』や『サイト』という単位での考え方から脱するのがスタートになります。Webアプリケーションを構築する方にとっては当たり前の考え方だといえますが、これは中小企業のサイトを作る際にもいえることですし、今回フォーカスになるブログについても同じことです。もちろんページを実際作り上げて行く作業段階では『ページ』をこしらえていくわけですが、その前段階でそういった単位は不必要ですし、かえ
アイデア ニュースサイトならではのウィジェットを考える 先日、朝日・日経・読売3社の記事を同時に読み比べることができる新s あらたにす [http://allatanys.jp/] がオープンしました。手短に言ってしまえば3社しか見れない Google ニュース [http://news.google.co.jp] といったところでしょうか。このサイトについては、いろいろ思うところがありますが、自社サイト以外にも記事を開放することを積極的にし始めているのは事実。RSSの配信やウィジェットの公開など少しずつステップアップしているといえます。 ニュースとの接点は増えて来ていますが、ただ新着情報を電光掲示板形式で流すだけでは物足りないです。BBC Backstage [http://backstage.bbc.co.uk/] ほど革新的なものは求めませんが、それでも出来ることは幾つかあるような気がします。ネットユーザーとニュースの関係をより親密にさせ、かつトラフィック増加に繋がるような形を考えてみました。 公式の情報が使えるという強み Webにおけるニュースサイトの利用のされ方は、他の媒体のように受動的に読者が情報を受け取るだけでなく、その