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インターネット

国内サイトのトラッキングはどうなっているか調べてみました

トラッカーが付きまとうWeb観覧 私が広告を掲載しない理由のひとつに、広告をはじめとしたトラッカーが利用者の体験を著しく低下している点にあります。中には利用者の動向を複数のサイトをまたいで監視しているのもあります。 iOS9 からコンテンツブロック機能が追加されたことにより、トラッカーを停止した状態で、Web サイト観覧ができるようになりました。コンテンツブロックをオンにするには少し面倒な操作が必要ですが、国内外でコンテンツブロックアプリが上位にランクインしており、注目が高いのが分かります。今の Web サイトはトラッカーだけでなく、過剰な表現を実装しているのも少なくないので、コンテンツブロックを使うことでパフォーマンスの向上を感じると思います。 しかし、「トラッカーは悪」と単純に片付けることはできません。トラッカーは、コンテンツをユーザーの好みに合わせるのに役立ちますし、無駄な手続き(手順)を省いてくれることもあります。 日本のトラッキングはどうか コンテンツブロック機能の実装以来、様々な議論がされていますが、日本の Web サイトでは実際どれくらいトラッキングが埋め込まれているのでしょうか。Web サイトが埋め込んでいるトラッキングを確認できる Ghostery を利用して、日本のメディアサイト 42 を調べてみました。少し技術系に偏っていますが、ファッションやエンターテイメント系のサイトもピックアップしています。 やり方は単純で、Ghostery の Chrome

コンテンツ

わたしが広告を掲載しない理由

このサイトに始めて訪れた方は、広告がないことに気付いたでしょうか? 以前から読者である方のなかには、このサイトにはなぜ広告がないのか不思議に思っている方もいるかもしれません。現在の Web 広告には以下 5 つの問題を抱えていると考えており、掲載を控えています。 技術の問題 ユーザー体験の問題 デザインの問題 コンテンツの問題 モラルの問題 読者の足を引っ張る広告たち 何度か広告ネットワークから掲載オファーをいただいたことがあります。多くの場合、複数の JavaScript を埋め込む必要があり、パフォーマンスへの多大な影響がでることから掲載を断っています。うちのような小さなサイトであれば大きな変化はないかもしれません。しかし、ちょっとしたパフォーマンスへの負債が積み重なれば読者への影響も多大なものになります。 上記の数値は、ある有名な日本のブログメディアのトップページのファイルサイズとリクエスト数です。広告ブロックを使うことで、ファイルサイズとリクエスト数が著しく変わるところからみても分かる通り、広告はパフォーマンスの大きな足かせになっています。サイトによってはトップページより記事ページのほうが広告が多いことがあるので、この差はさらに広がります。また、ビデオ広告になると10MB を超える転送量になるでしょう。 ただ「コンテンツが読みたい」と思っていても、これだけの足かせがあるわけです。高速回線のデスクトップでも「画面を読み込んでいるな」と感じるスピードなわけですから、回線が不安定な環境だとさらに不快なものになります。 そもそもなぜ

The Greatest Movie Ever Sold
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The Greatest Movie Ever Sold

『スーパーサイズ・ミー』で知られているモーガン・スパーロックのドキュメンタリー映画。毎回おもしろい視点でドキュメンタリーをつくっていますが、今回は広告やプロダクト・プレイスメントがテーマ。プロダクト・プレイスメントとはテレビ番組や映画の中で企業の商品を登場させる宣伝広告の方法。シーンに何気なく登場する製品は実は宣伝のため・・・ということはよくあることですが、このドキュメンタリー映画自体もプロダクト・プレイスメントで作られています。実践しながら題材について語るというメタ視点な映画です。 映画に携わる人たちは映画のことを「Movie Business(映画ビジネス)」と呼ぶことがありますが、スポンサーなしで作られている映画はごくわずかといって良いほど映画はビジネスと化しています。巨額な資金が必要な映画であるが故に、企業の関与が必要となる場合が多いのでしょう。プロダクト・プレイスメントもさりげないものから、明らかに CM のようなものまで様々。時には脚本にも影響を与えるほどの力をもつ場合があります。 ブランド・パーソナリティを構築し、

コンテンツ

よりよいコンテンツ開発と環境つくりの関係

先月ひっそりと実装された、新しい機能「読むモード」。このサイトの読書体験を毎回新鮮なものにしたいという思いから様々なレイアウトで提供しているものの、人によってはシンプルに読みたいという方もいます。そういった方に向けてナビゲーション要素や独自のレイアウトを一切省いて読むことを可能にするのが「読むモード」です。RSSを購読してもらえれば、同等のシンプルな見た目で読むことは出来ますが、わざわざ購読はしたくないけどシンプルにさっと読みたいという方には最適な機能だと思います。 iPad で読むモードに切り替えても読みやすい 記事ページのリニューアル以来、どれくらいの方が下のほうまでスクロールしているのかをモニタリングしていますが、およそ8割の方が記事下までスクロールしています。今のところ読むモードにするとトラッキングの JavaScript も Off になってしまいます。それゆえ読むモードによって最後まで読む方が増えたかどうかというのは検証しにくいですが、設置後の滞在時間が若干減ったことを考えるとすぐに読み終えている方が増えているという可能性もあります。ただこのあたりは1ヶ月では検証しにくい部分もあるので、もう少し見て行く必要はあるでしょう。 読むモードは Readability という Bookmarklet を参考に使っていますが、これは最近登場した Safari 5 のリーダー機能も採用しています。私のサイトはシンプルですし汎用性を必要としないので簡単ですが、Readability のほうはコンテンツだと考えられるエリアに対してスコア付けをし、高いものを表示させるという高度な機能を備えています。 同様にシンプルに読めるサービスとして Instapaper も挙げられますね。従来、シンプルに情報を読むには RSS

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Webで広告を見せる前に必要なこと

Do we really hate ads? 広告 (バナーやテキスト広告) は Web サイト運営において貴重な収入源のひとつです。しかし、広告を観覧している利用者にとってはあまり好まれていない存在でもあります。AP (Associated Press) では民族誌学の視点からニュースサイト読者の研究を進めていますが、読者は現在の Web における広告の体験に満足しておらず、多くはウンザリしているそうです。しかし、広告そのものを嫌っているというわけではなく自分に関係のある広告であれば見たいと考える方も少なくありません。 こうした結果は AP による調査より以前から言われていることなので驚くことではありません。ビルボードや雑誌や TV の広告のように、今まで自分には関係のない広告をたくさん見てきた私たちが、なぜ Web だとウンザリしてしまうのでしょうか。その理由として、Web では主導権が自分にあるという点にあるでしょう。自分が欲しいと思う情報を欲しいタイミングで手に入れることが出来る Web。自分が必要としない情報をスキップしたり排除したりすることが容易に出来る Web。自分に主導権があるという意識が高まるほど、利用者が予期していないことや、コントールが出来ないことに拒絶反応を示してしまうのかもしれません。 How to

セミナー

人にマッチさせた広告をつくるには

2回ほど欠席していたのですが、久しぶりに百式の田口さんが主催する勉強会に参加してきました (前回のレポート)。今回のテーマは「コンテンツマッチ広告」。ブログをやっている方は AdSenseがお馴染みではないでしょうか (僕もgreenhugで使っています)。詳しくは IDEA*IDEA のレポートをチェックすると良いでしょう。僕個人的にはあまり馴染みのない分野ではありましたが、技術的な視点も含めて大変興味深い情報が幾つかありました。 コンテンツをいかにマッチさせるためのアルゴリズムの精度を上げるのはもちろん重要ですが、それよりシステムの最適化やスピードアップに力を注いでいるなという印象でした。この業界は「生き物」のようなもので、トラフィックのボリュームも全く予想が出来ません。また、不正クリックや勘違いクリックなど『広告をクリックする』という同じ行為でも様々な例外が生じます。そういった予測が出来ない状況にいかに早く最適な形で解決していくのが、コンテンツマッチ広告サービスを作るのに重要だと言われていました。この視点はウェブサイトを作る際にもいえる重要なことですね。 コンテンツマッチ広告という言葉はウェブページにある情報を元に広告を表示させるところから生まれたのだと思いますが、今後はさらに観覧している人をマッチングさせたものになるでしょう。既にこの業界でも純粋にコンテンツマッチだけで広告を出しているというのはなく、行動ターゲティングも組み合わせているのがほとんどだそうです。これがさらにプロフィールを元にしたり、蓄積されているデータから予測するディスカバリー的な広告も出るのではないかと思います。 実は僕の mixi プロフィールはここ数ヶ月女性にしています。なぜそうしているのかというと、性別で広告がどう変わるのか見てみたかったというのがあったからです。今のところそれによる変化は見られず、今までと似たようなものばかりなので、性別がトリガーになっていないのかもしれません(もしくは性別を変えるだけが広告を変えるほどの変化になっていないのかも)。プロフィールに応じたピンポイントの広告はこれからさらに重要視されるでしょうし、コンテンツにはないキーワードでもプロフィールから予測して、