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社会

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仕事

2010年代で変わったデザインとこれから

みんなのwebになった10年代 この 10 年を振り返って大きく変わったのが、web が水と電気と同じように欠かせない存在になったこと。もちろん、それ以前から web は多くの方が使っていましたし、早い時期から web の可能性を信じていた人もたくさんいました。しかし、それでもパソコンという難しいデバイスを使うのが大前提でしたし、多少なりとも専門的な web の知識が必要でした。 少し敷居が高かった web の壁を完全に壊したのがスマートフォンの存在。日本では ソフトバンクモバイルが 2008 年に iPhone 3G を販売していましたが、本格的に普及し始めたのは 10 年代に入ってからだと思います。スマートフォンによって誰でも気軽に web へアクセスできるようになっただけでなく、web かどうかを意識することなく、コンテンツを消費したり作ることが可能になりました。 先進的な人たちだけのものではなく、みんなのものになった web。もう立派なオトナです [https://yasuhisa.com/could/article/next-generation/]。これによって w

インターネット

ユーザーデータの先にあるデザインの闇

ようこそ、ブラックミラーへ ユーザーデータは今のデザインに欠かせない存在です。レコメンデーションや操作の省略など、ユーザー体験の向上に役立っています。また、デザインを提案するときもデータがあるとないとでは説得力が違います。 「ユーザーのため」と耳障りの良い言葉を添えてユーザーデータを集めた先には何があるのでしょうか。それは本当にユーザーのためになっているのでしょうか。Google 社員向けに作られた「The Selfish Ledger」というビデオがユーザーデータを集めた先の世界を描いています。 2016年に作られたこのビデオは Google のプロダクトビジョンを描いたものではなく、Google のデザイナーの教育向けに作られたそうです。このビデオで描かれている世界を目指すべきなのか、それとも別の道や考え方を模索すべきなのか。見る人によって様々な意見が生まれそうです。 ビデオでは全人類のデータを集めることで今までにない体験をユーザーに提供できるとしています。データはユーザーのプロフィールや行動という表層的なところに留めず、DNA にも及んでいます。生まれてくる子供達

AIがデザインの仕事を拡張する理由
未来

AIがデザインの仕事を拡張する理由

対立ではなく協働 最近の AI の話題は「人から仕事を奪う」という文脈で語られることが多いです。デザインの世界も例外ではなく、人の代わりに作ってくれるサービスが幾つか出てきていることから、そう考える人は少なくありません。Web サイトのレイアウトを AI の力を借りて自動的に作ってくれる Grid。最近だと Wix がサイト制作に AI を導入したと発表しました。また、Tailor のように、幾つかの質問に答えたら、適したデザインパターンを出してくれるサービスもあります。作ることだけがデザイナーの仕事ではないと言われて久しいですが、AI の発展により、ますますそれが現実的なものになりました。 クリエイティブの世界でも機械化・自動化は当たり前になりつつあります。10 年以上前だと、機械によって生成されたコードは汚くて使い物にならなかったわけですが、今だと経験の浅いコーダーに任せるより良いものが作られることがあります。複雑なレイアウトで構成されたレスポンシブ Web サイトもPageCloud を使えば、コードを触らずとも難なく作れるわけです。 ここで紹介したツールはほんの一部ですし

デザイン

性別選択UIにあるデザインの課題

私は男性として生活をしています。 ソーシャルメディアなどにプロフィールを記載する場合は「男性」を選択しています。女性であればプロフィールに「女性」と選択して、自身を「女性である」と考えるでしょう。 こうした性別選択は、多くの方にとって当たり前すぎて深く考えないことです。しかし、こうした自分を表現する小さな部分にも課題は隠されています。人によっては「男性」「女性」という分類に当てはまらない方もいますし、それを特定の人にしか公表したくないという場合もあります。自分のジェンダー(gender, 性)は男性でも女性でもなく、「〇〇である」と意思表示をしたい方。自分の意向に合う呼ばれ方をしたいと考える方もいるはずです。 この課題に取組んでいるソーシャルネットワークを幾つか見かけるようになりました。男性、女性のという選択肢だけでなく「カスタム」という項目を用意し、そこに自分の性を表すのに適切な言葉を自由に記入することができるというアプローチです。 例えば Facebook の場合、誰に対して自分の性を公表するかを決めることができるだけでなく、自分をどのように呼ばれたいのか「him

未来

dConstructで学んだWebの仕事に関わる責任

先週はイギリス、ブライトン [https://www.google.co.jp/maps/place/Brighton,+The+City+of+Brighton+and+Hove,+UK/@50.837418,-0.1061897,13z/data=!3m1!4b1!4m2!3m1!1s0x48758509f6294167:0x9cc6af7a727d0ef9] を訪問していました。目的は dConstruct [http://2014.dconstruct.org/] へ参加するためです。 あまり日本では知られていないイベントですが、今年で 10 年目になる Web と未来をテーマにした老舗カンファレンス。イベント開始当初は Web サイト制作寄りのテーマが多かったですが、ここ数年にかけてスケールが大きくなった印象があります。今年は「ネットワークに住むわたしたち 」をテーマに、

教育

情報だけでは価値がない時代の学びの姿

「時代の流れが速すぎて学ぶのが辛い」 「いろいろありすぎて覚えるのが大変」 このような言葉を聞いたことがあります。確かに学ぶことが多いですが、知識との向き合い方で学習の仕方が大きく変わります。学習への向き合い方の変化が、気持ちを和らげてくれることもあります。 昔は情報をもっていることが知識であり、情報を得る方法が学習と捉えられていた時期もありました。故にセミナーに参加したり、書籍を買っても自分が知らない情報があるかどうか、たくさんの情報が書かれているかどうかが評価の基準になり、情報を得たから「学べた」という満足に繋がったのかもしれません。昔の学校の授業は情報が中心なっていたのも、何か関係しているかもしれません。 終着点があった従来の学習 従来の情報の取得方法。わずかなソースから情報を受け取ることが知識になった。 知識を得る方法が書籍、新聞などといった媒体の場合、そこに書かれている情報が知識であり、学びの『終着点』でした。 その理由は媒体の制約が関係しています。 新聞や書籍の情報は紙面という制約があることから、「もっと知りたい」「この言葉がわからない」「関連した動向は何」といった

意見

私たちはすべての人と友達になれるのか

ソーシャル。ソーシャル。ソーシャル。 今、この言葉を聞かない日がないくらい耳にしています。そして、様々な言葉がソーシャルと組み合わせて使われることがあります。ソーシャルリーディング、ソーシャルラーニング、ソーシャルファンディング、ソーシャル医療・・・。おそらく私たちの行うすべての行動はソーシャル化され、ソーシャルという言葉を使う必要がなくなる日が来るのかもしれません。 ソーシャル化される・・・これは、私たちの情報が公の場にさらされ、すべての人が何かしらの形で繋がっているネットワーク化された状態です。人との繋がりや影響力がネットワーク化された社会では重要と考えられているからこそ、評価経済や評判経済という言葉が生まれてきたのでしょう。 人と人とが繋がり合い、新たな可能性を生み出すソーシャルな世界。常にネットワークにいるからこそ、心を支え合うこともできるかもしれない。Sean Parker 氏が、彼の新しいスタートアップ Airtime を語るときに使った言葉が「Eliminate Loneliness [http://thenextweb.com/apps/2012/06/05/se