Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

アクセシビリティ

Webアクセシビリティを当たり前にするために

当たり前にしては難しい Webアクセシビリティを考慮し実践することは「当たり前」だと思いますが、その当たり前を実践することが非常に敷居が高い印象があります。仕様や規格を理解して実装しなければならないところから、クライアントのコミュニケーションやワークフローといった仕組みの見直しまで、「当たり前」を実践するために超えなければならない山がたくさんあります。 私たちが「当たり前」という言葉を使うとき、「誰でも同じように考えること・自然にできること」というニュアンスを含めています。そのニュアンスのまま当たり前と思って Web アクセシビリティに取り組もうとしても、目の前にある多くの課題に頭を抱えてしまう人もいると思います。当たり前という言葉と、現実にしなければならないことのギャップが、Webアクセシビリティを難しくしているのかもしれません。 当たり前という言葉が難しさに拍車をかけていることがある Web アクセシビリティ。それでも始めてもらうには、Web アクセシビリティの意味を少し広げて実践することだと考えています。 まずは小さな勝利から JIS規格レベルAAを目指すだけでも簡単な

デザイン

デザインが機械化されても心配しない理由

それって本当にオリジナル? レスポンシブ?フラット?ビデオをつかった背景?CSSアニメーション?ゴーストボタン?いろいろな『トレンド』を見て勉強している間に、すべて導入されている 14ドルのテンプレート [http://themeforest.net/item/frio-one-page-parallax-responsive-template/7298727] をすぐに手に入れることができます。 CMS を活用して情報が更新しやすいレストランサイトを構築したい?専用の WordPress テーマ [http://www.cssigniter.com/ignite/themes/resto] を使えばすぐに完成します。英語だからダメと思うかもしれませんが、UI のローカライズが簡単できるように工夫されているので、使うことを諦めることはありません。 制作者の視点で語られる『オリジナルのデザイン』には、ひとつの矛盾があると思います。最新のデザイン動向を追いかけ、それを実践することが良いデザインに繋がると考えることがありますが、トレンドになる表現はすぐにコモディティ化されていきます。

デザイン

目新しさが解決にならない瞬間

シーズン1 エピソード13より 私のお気に入り番組のひとつである MAD MEN [https://www.amazon.co.jp/dp/B00EI54HAM?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=B00EI54HAM&adid=1JFPXTSG87VD6BKXPZ57&] で特に印象に残っているのが、スライド映写機の広告キャンペーンをプレゼンするときのシーン。最新の技術を駆使して作り上げられた映写機ですが、どう売ればいいのか頭を悩ませていたコダックに、主人公のドン・ドレイパーが異なる視点で映写機の意味を問いかけます。 今はどの分野でも技術先行になりがちです。それはアメリカの高度成長期だった 50〜60 年代も同じだったのかもしれません。最新の技術や目新しさが必要と思われがちですが、本当に必要なのは製品(サービス)との個人的なつながりだと思います。 もう 10 年近く前ですが、映画監督

コンテンツ

デザインとコンテンツを繋げて考えるためのアプローチ

11月15日、金沢の WDF [http://wdf.jp/]主催で「UXデザインプロセスを活用したコンテンツの評価方法 [http://wdf.jp/training/ux-workshop.html]」というセミナー&ワークショップを開催しました。今までも何度かワークショップ [http://www.yasuhisa.com/could/article/preparing-for-workshop/]をしてきましたが、いずれも 3 時間くらいで短めでした。ほぼ 1 日つかう長時間のイベントは初めてでしたが、長くなければできない貴重な体験ができました。 決めて進めるプロセスを体感 配信者側が見せたいコンテンツが、利用者が求めている情報であるとは限りません。 カフェのオーナーであれば、内装の美しさや自慢のメニューを全面に見せたいと考えるかもしれません。しかし、サイトを訪れる方にとって必要なのは駐車場があるか、今開いているかどうかといった情報という場合があります。駐車場の有無をトップページの目立つ位置に掲載することが正しいというわけではありませんが、配信者側が考える『良いコンテン

サービス

OmniFocusでできるタスクに埋もれないためのシンプル設定

タスク管理は様々なツールやサービスを転々としていた時期がありましたが、ここ 2, 3 年は OmniFocus [http://www.omnigroup.com/omnifocus] で落ち着いています。私の場合、クライアントのワークフローになるべく合わせて仕事しているので、情報が分散してしまいがちです。そこで OmniFocus でタスクを収集して、整理・処理をするようにしています。デスクトップ版だけでなくiPhone版 [https://itunes.apple.com/jp/app/omnifocus-2-for-iphone/id690305341?mt=8] も購入するとなると、1万円前後の投資が必要になるので気軽に始めることはできませんが、ただ、デスクトップ版には 14 日間の試用期間があるので試してみてはいかがでしょうか。今年出た 2.0 で UI が一新されたのことで、ますます扱いやすくなりました。 OmniFocus をはじめとしたタスク管理アプリの力を発揮させるには、積極的にタスクを放り込むことが重要です。中途半端な導入ではなく、フルコミットすることで、こ

デザイン

重要視されるためのデザイナーの条件

内輪受けは止めにしようではないか LSD LAB で公開されている UIデザイナー不要説 [http://lambda-structure-design.jp/lab/is-ui-designer-really-needed/] は、テクノロジーと付き合うデザイナーであれば一読しておきたい記事のひとつです。私が記事を読んで感じた課題は、 UI デザインが重要視されているかどうかということではなく、果たしてデザイナーは デザインを営業できているか [http://www.yasuhisa.com/could/article/design-talk-feedback/]どうかというところです。 たとえビジネスゴールが共有されていたとしても、デザイナーが考える UI デザインの価値と、それ以外の方が考える UI デザインの価値が異なることがあります。特にデザイナーが考える価値は、内輪受けになりやすいことが多々あるように思えます。デザイナーが「すごく良いよね」「イケてるね」というものは、ほとんどの場合デザイナー以外には理解されません。内輪で分かりやすい言葉や感覚で語りかけても、聞き手は「

コンテンツ

デバイスに囚われないスマートなコンテンツが必要な理由

[http://www.yasuhisa.com/could/content/images/wordpress/2014/11/smart_content.png] たとえ小さな市場を狙ったとしても競争が激しく、せっかく作ったコンテンツはすぐに埋もれてしまいます。また、増え続ける膨大なコンテンツを受け取れる容量をはるかに超えてしまったため、情報の受け皿を小さくしている方もいます。コンテンツ供給は膨れ上がる一方、利用者からの需要が頭打ちしている現在。良いコンテンツを作れば読まれるというわけではないからこそ、前回紹介したような 配信の仕方を工夫する [http://www.yasuhisa.com/could/article/huge-content-little-time/] 必要があります。 しかし、配信を工夫することだけがすべてではありません。コンテンツの設計や作り方を改善することで、狭くなりつつある利用者の窓口へコンテンツを届けることが可能になります。 今だけを見ないコンテンツ制作 昨年のコンテンツワークショップ [http://www.yasuhisa.com/coul

コンテンツ

肥大化するコンテンツ市場で生き残るための対処法

コンテンツ配信はパンク状態 「良いコンテンツ [http://www.yasuhisa.com/could/?s=%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%B3%E3%83%84&x=0&y=0] を配信していきましょう。」 「利用者が必要なのはコンテンツです」 正論ではありますが、難しい課題ですし、ひとつの限界が見えてきています。 良いコンテンツを作ることは言うほど簡単なことではありませんし、配信し続けるとなると至難の業です。質の高いコンテンツを作り続けることができたとしても、それが多くの方へ届くとは限りません。コンテンツを配信していくことが重要視されているものの、日々数万、数億の情報が人々のデバイスに向けて配信されている時代です。 随分昔はブロガー全員をリンク集に並べることができました。そのときはちょっとしたコンテンツでも多くの方に見られましたが、今はそうはいきません。 多くの情報の中から自分たちのコンテンツを見てもらうには、配信戦略を練るのはもちろんですが、コンテンツの質をさらに上げていかなければならなくなります。情報の流れも速いわけですから