Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

コンテンツ

リセットして考えるデザインプロセスが必要な理由

[http://www.yasuhisa.com/could/content/images/wordpress/2015/01/wcan2014_session.jpg] CSS Nite [http://www.yasuhisa.com/could/article/how-to-be-a-superhero/] と同様に、年末恒例になっているのが WCAN Winter [http://wcan.jp/news/report-wcan2014winter.html] 。例年、ビジュアルデザインやコードの書き方など、「作り方・見せ方」をテーマにしたセッションが必ずひとつありましたが、今年は 3 つあるメインセッションがすべて「コンテンツ」をテーマにしていました。200名以上集まる Web サイト制作系のイベントで、

UI

2015年以降のUIデザイン展望

消えるハードとソフトの境界線 Apple Watch のドキュメンテーション [https://developer.apple.com/library/prerelease/ios/documentation/UserExperience/Conceptual/WatchHumanInterfaceGuidelines/] には、以下のような言葉がデザインコンセプトとして記載されています。 > Even the physical border of the Retina display has been considered, resulting in edge-to-edge UI design that effectively renders that border invisible. Thoughtful app design should contribute to this experience

デザイン

Year in Review 2014

無言語なものを言語化する 2014年は「デザインの言語化」として重要な年だったと思います。昨年くらいから、ようやくフロントエンド側のスタイルガイド作成 [http://www.yasuhisa.com/could/article/frontend-styleguide/] が注目されたことで、デザインをいかに柔軟で拡張しやすいものを作れば良いのかという話がしやすくなりました。しかし、コードだけでなくビジュアルや感覚のところまで共有するツールを揃えなければ、本当の意味でデザインの拡張性は望めません。 緊急時にデザインが崩れる [http://www.yasuhisa.com/could/article/why-design-goes-wrong/] のは、特定のデザイナー(又は制作会社)にデザインをすべて任せてしまっている可能性があります。これでは、Web サイトはいつまでもチラシのような存在から抜け出すことができませんし、運営という考えも根付かないでしょう。 デザイナーの手を借りなくても、ある一定の水準を保ちながらデザインされたコンテツを出し続けることが運営での大きな課題です。今年は

UX

あなたのUXに必要となる視覚化と批評

ニュアンスを浸透させる2つのフェイズ 昨年の Advent Calendar の記事 [http://www.yasuhisa.com/could/article/mysterious-ux/] でも指摘しましたが、UX は「分かる人には分かる。分かっている人と分かっていると思うことが心地いい」という雰囲気がどことなく感じることがあります。何人かのデザイナーに UX の話を持ちかけても「話しにくい」「避けたい」という声も出てくるわけですから、学びたい人へ向けた UX はこれからなのかもしれません。 しかしながら、私の中で UX を学ぶために必要なのは「利用者体験とは?」ということを探求することではなく、「良い体験」というボヤけたニュアンスをどうしたら相手に伝わるのかを考えることだと思います。そのために ペルソナ [http://www.yasuhisa.com/could/article/whats-important-for-persona/]や カスタマージャーニーマップ

デザイン

Webのスーパーヒーローになる方法

撮影:飯田昌之 今年で Web は 25 歳 [http://www.webat25.org/]になりました。 Web は人類に大きな変化をもたらした革命的な技術です。誰でも情報発信ができるようになったのも、膨大な量の知識や考え方を共有できるのようになったのも、すべて Web があってこそです。そして、Web のもつ可能性をひとりでも多くの方に体感してもらうのが、私たちの仕事です。 これは、デザイナーはとてつもない力を持っていることを意味しています。人々を幸せにするのも、ストレスを与えるのもデザイナーの作り方で決まりますし、時には人の考え方を変えることもできます。この記事の題名にもなっている「スーパーヒーロー」とは、デザイナーひとりひとりを指しています。 とてつもない力を持っているからこそ、私たちは責任をもって力を使わなければいけません。また、クライアントやプロジェクトメンバーに向けて、その力をどのようにすれば正しく使えるのかを伝えなければいけません。 > 大いなる力には大いなる責任が伴う “With great power comes great responsibility

コンテンツ

ポストCMS時代のコンテンツ管理

従来のCMSは大きすぎる 従来の CMS をつかった Web サイト制作は、様々なレイアウトパターンを制作し、そこに集めてきたコンテンツを表示させるというものでした。コンテンツを MySQL のようなデータベースに格納し、それをアプリケーション側で整理や連携を行い、指定したテンプレートに書き出していきます。コンテンツの格納、操作できるアプリケーション、表示させるテンプレートという 3 つの要素をもつことが CMS の特徴といえるでしょう。 しかし、これらすべてが含まれていることが今後の CMS の姿とは言えなくなってきました。コンテンツ、アプリケーション、テンプレートという Web サイト制作のための要素が、すべてひとつのシステムによって管理されているのは作る側にとって効率的で便利ですが、運営側にとって不都合なことが幾つかあります。 * 別システムへのコンテンツの移行が難しい * 機能追加が必要な場合、CMS向けに独自開発が必要になる * テンプレートも独自開発が必要で、組み込み作業も発生する オールインワンで様々な操作ができる利便性はありますが、ひとつのシステムに監禁

アクセシビリティ

Webアクセシビリティを当たり前にするために

当たり前にしては難しい Webアクセシビリティを考慮し実践することは「当たり前」だと思いますが、その当たり前を実践することが非常に敷居が高い印象があります。仕様や規格を理解して実装しなければならないところから、クライアントのコミュニケーションやワークフローといった仕組みの見直しまで、「当たり前」を実践するために超えなければならない山がたくさんあります。 私たちが「当たり前」という言葉を使うとき、「誰でも同じように考えること・自然にできること」というニュアンスを含めています。そのニュアンスのまま当たり前と思って Web アクセシビリティに取り組もうとしても、目の前にある多くの課題に頭を抱えてしまう人もいると思います。当たり前という言葉と、現実にしなければならないことのギャップが、Webアクセシビリティを難しくしているのかもしれません。 当たり前という言葉が難しさに拍車をかけていることがある Web アクセシビリティ。それでも始めてもらうには、Web アクセシビリティの意味を少し広げて実践することだと考えています。 まずは小さな勝利から JIS規格レベルAAを目指すだけでも簡単な

デザイン

デザインが機械化されても心配しない理由

それって本当にオリジナル? レスポンシブ?フラット?ビデオをつかった背景?CSSアニメーション?ゴーストボタン?いろいろな『トレンド』を見て勉強している間に、すべて導入されている 14ドルのテンプレート [http://themeforest.net/item/frio-one-page-parallax-responsive-template/7298727] をすぐに手に入れることができます。 CMS を活用して情報が更新しやすいレストランサイトを構築したい?専用の WordPress テーマ [http://www.cssigniter.com/ignite/themes/resto] を使えばすぐに完成します。英語だからダメと思うかもしれませんが、UI のローカライズが簡単できるように工夫されているので、使うことを諦めることはありません。 制作者の視点で語られる『オリジナルのデザイン』には、ひとつの矛盾があると思います。最新のデザイン動向を追いかけ、それを実践することが良いデザインに繋がると考えることがありますが、トレンドになる表現はすぐにコモディティ化されていきます。

デザイン

目新しさが解決にならない瞬間

シーズン1 エピソード13より 私のお気に入り番組のひとつである MAD MEN [https://www.amazon.co.jp/dp/B00EI54HAM?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=B00EI54HAM&adid=1JFPXTSG87VD6BKXPZ57&] で特に印象に残っているのが、スライド映写機の広告キャンペーンをプレゼンするときのシーン。最新の技術を駆使して作り上げられた映写機ですが、どう売ればいいのか頭を悩ませていたコダックに、主人公のドン・ドレイパーが異なる視点で映写機の意味を問いかけます。 今はどの分野でも技術先行になりがちです。それはアメリカの高度成長期だった 50〜60 年代も同じだったのかもしれません。最新の技術や目新しさが必要と思われがちですが、本当に必要なのは製品(サービス)との個人的なつながりだと思います。 もう 10 年近く前ですが、