Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

IA

情報アーキテクチャの脊髄を視覚化

2月9日に東京で開催された World IA Day 2013 [http://2013.worldiaday.org/locations/tokyo-japan] に参加してきました。前回の記事 [http://www.yasuhisa.com/could/article/btwn-big-ia-and-small-ia/] で書いた今後の IA の課題のヒントになるようなメッセージを、イベントを通して幾つか見つけることができました。 今回は吸収した内容を自分なりにインフォグラフィックにしてみました。 [http://www.flickr.com/photos/yhassy/8467245165/] イベントを通して『情報』にはデータベースに蓄積できるようなものと、掴み所がないものと二種類あると考えました。言い換えれば右脳的な情報と左脳的な情報があるといったところでしょうか。まったく違う存在のようにみえる二種類ではありますが、4つの段階を踏んでアーキテクチャ(構造)を作り出しているようにみえました。 1. Deconstruct (分解) 2. Sort(分類) 3.

IA

Big IA と Small IA の間で

Big になり過ぎている IA Big IA 広義としての IA 。映画監督やオーケストラの指揮者のような存在で、製品やサービスのビジョンを形にする役割。 Small IA 狭義としてのIA。プロジェクトに関わる人々が理解できるようにビジョンの詳細を設計し、具体化していく役割。 Peter Morville 氏が 2000年に寄稿した記事 [http://argus-acia.com/strange_connections/strange004.html] で、Big IA と Small IA に明確なラインを引かず、情報システムの構造化という IA の核心を軸にしてコラボレーションをすれば良いと説いています。実際、多くの IA プロフェッショナルは Big / Small といった分類を過剰に意識することなく、いずれの設計に携わることもありますし、UXデザイナーと呼ばれる方とコラボレーションをしている場合もあります。 こうした現状を理解しているわけですが、IA で語られる話題が Big (ビジョンの設計)に偏り過ぎていないかと感じることがあります。

デザイン

パフォーマンスは技術課題ではなくデザインの課題

人気デザインギャラリーサイトから幾つかモバイル向け Web サイトのパフォーマンスを検証してみました。以下が各サイトのリクエスト数とファイルサイズになります。 * FELISSIMO 500色の色えんぴつ [http://www.felissimo.co.jp/500/]: 81リクエスト / 1.94MB * 旅館 大村屋 [http://www.oomuraya.co.jp/] 55リクエスト / 1.52MB * UR オンラインストア [http://www.urban-research.jp/sp/] 90リクエスト / 705kb * JiNS PC [http://www.jins-jp.com/jins-pc/sp/] 78リクエスト / 1.39MB * らでぃっしゅレシピ [http://recipe.radishbo-ya.co.

教育

情報だけでは価値がない時代の学びの姿

「時代の流れが速すぎて学ぶのが辛い」 「いろいろありすぎて覚えるのが大変」 このような言葉を聞いたことがあります。確かに学ぶことが多いですが、知識との向き合い方で学習の仕方が大きく変わります。学習への向き合い方の変化が、気持ちを和らげてくれることもあります。 昔は情報をもっていることが知識であり、情報を得る方法が学習と捉えられていた時期もありました。故にセミナーに参加したり、書籍を買っても自分が知らない情報があるかどうか、たくさんの情報が書かれているかどうかが評価の基準になり、情報を得たから「学べた」という満足に繋がったのかもしれません。昔の学校の授業は情報が中心なっていたのも、何か関係しているかもしれません。 終着点があった従来の学習 従来の情報の取得方法。わずかなソースから情報を受け取ることが知識になった。 知識を得る方法が書籍、新聞などといった媒体の場合、そこに書かれている情報が知識であり、学びの『終着点』でした。 その理由は媒体の制約が関係しています。 新聞や書籍の情報は紙面という制約があることから、「もっと知りたい」「この言葉がわからない」「関連した動向は何」といった

コンテンツ

キーワード 2013: Transparency(透明性)

ビジネスは信頼を失いつつある Web コンテンツは透明であるべきと 2005 年から書いている [http://www.yasuhisa.com/could/article/rethinking-web-content/] ので、透明性をわざわざ今年のキーワードにすることはないかもしれません。しかし、今の社会背景を考えると、今また注目しておきたいと思い、キーワードに選びました。 * マルチデバイス化による情報アクセスの多様化 * いつでも情報がアクセスできることにより、能動的な情報収集を助長 * ネットワークで繋がっていることで共有が加速 * 様々な情報が行き交うことで賢い消費者が増加(逆もしかりですが) 情報に敏感な消費者は Web 以前からいましたが、Web がマルチデバイスでアクセスできるようになったことで、その数は爆発的に増えてきています。こうした背景を考慮すると、従来のようなイメージ戦略だけでは、「怪しい、信頼できない」と疑う人もでてくる可能性があります。実際、それを裏付けるデータもあります。 Edelman によるビジネスの信頼度に関する調査結果 [ht

プロセス

コラボといっても平等ではない

2人以上が共通のゴールに向かって協力して進めるコラボーレション。クリエイティブな環境ではコラボレーションが発生しやすいわけですが、複数人がプロセスに参加するだけという形だけのコラボレーションだと、良いアウトプットが生まれません。ただ集まるだけではなく、参加者それぞれの意見やアウトプットがしやすくなる環境をつくるには、以下の条件があると考えられます。 * 信頼関係が築かれているか * プロセスが透明かどうか * オープンな対話が可能か * リスクをとることができるか * 間違いを許すことができるか 多くの人がプロセスに参加しやすい環境をつくることがコラボレーションの第一歩ですが、ゴールに向かうためのディレクションや最終的な決断を下す人がいなければ、 らくだになる [http://www.yasuhisa.com/could/article/we-just-made-a-camel/] 可能性があります。皆が平等な立場でプロセスに参加できるコラボレーションですが、ひとりひとりのアウトプットまでが平等というわけではありません。また、時には独裁者のような存在によってゴールに向かう

サービス

キーワード 2013: Stimul-experience(同時体験)

昨年、 Everyscreen [http://www.yasuhisa.com/could/article/2012-everyscreen/] というキーワードを提唱しました。スマートフォン、タブレットという特定のデバイスだけでなく、生活の様々なシーンに登場する「スクリーン」に対してどうデザインすれば良いのかを解説しました。今年はこの傾向がさらに強くなると考えられます。昨年は O2O [http://www.sophia-it.com/content/O2O] のようなオフライン、オンラインの連携が注目されましたが、導線をつくることに重きを置くところがありました。しかし、人々の生活はオフライン、オンラインと明確に分離できる状態ではなくなったことで、単なる導線では十分ではないと考えられます。 同時に存在し体験する [http://www.slideshare.net/yhassy/webweb-6266527]2年前に講演した「多次元化するWebと今後のWebデザイン [http://www.slideshare.net/yhassy/webweb-6266527] 」。

デザイン

Year in Review 2012

#a01レスポンシブにデザインするために克服すること [http://www.yasuhisa.com/could/article/responsive-design/] 今年 Webサイト制作者の間で話題になった『バズワード』ですが、今年の最初に書いたこの記事はひとつの到達点だと思います。作り方・考え方変えないと作れない。 記事を読む [http://www.yasuhisa.com/could/article/responsive-design/]#a02 楽天から学べる日本的なWebアプローチ [http://www.yasuhisa.com/could/article/rakuten-and-webdesign/] 好き・嫌いではなく、なぜそうなったのかを考えるためのヒントになる記事。日本の社会背景まで踏み込むと納得のところが多々あります。 記事を読む [http://www.yasuhisa.com/could/article/rakuten-and-webdesign/]#a03 スタートアップとデザインについて [http://www.yasuhisa.com/

デザイン

機械化によってはじまる未来のデザインプロセス

毎年恒例の年末イベントは、東京は CSS Nite Shift [http://www.yasuhisa.com/could/article/prototype-the-future/] ですが、名古屋の WCAN [http://wcan.jp/2012winter/] も毎冬講演しています。今年は「モダン・タイムス 〜 コンテンツと作り手を自由にする Web デザイン 」と題して今後の Web デザインワークフローのヒント紹介しました。チャーリー・チャップリンの名作「モダン・タイムス [https://www.amazon.co.jp/dp/B004IPQE6W/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&