Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

ソーシャルメディア

公共機関が必要なのはWebサイトではなく配信チャンネル

[http://www.city.takeo.lg.jp/]佐賀県武雄市が市のページをFacebookへ移行する [http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1107/29/news054.html] ことで話題になっています。ニュースは「市長がはまっている 佐賀県武雄市、市のページをFacebookに完全移行へ」というキャッチーなタイトルが付いていますが、現在の Web サイトの情報は今後アーカイブとして残るみたいですし、会員登録をしなくても Facebook の情報は観覧出来るので、利用者・住民には大きな隔たりはないかもしれません。 公共機関が Facebook を中心とした活動をする、というのは武雄市が最初ではありません。インド デリー市の警察署 [https://www.facebook.com/pages/Delhi-Traffic-Police/117817371573308] は、住民から交通ルール違反をしている車・バイクの情報を募集しています。摘発した乗用車の登録番号を発表して、活動を随時知れるようになっています。

デザイン

モバイルにある3つのモノレイヤー

モバイル向けに設計する場合、場所は重要なキーワードです。「今、渋谷駅にいる」といった具体的な場所だけでなく、モバイルでは 3つの場所レイヤー [http://www.yasuhisa.com/could/article/mobile-layers/] を考慮しなければいけません。しかし、モバイルコンテキストを理解する上で、場所の理解だけでは不十分です。 モバイル機器におけるインタラクションはとてもパーソナルです。特定の場に居ざる追えない従来のデバイスに比べると、自由に動き回れて自分だけの時間をつくりやすいモバイル機器。スクリーンサイズも利用者とモバイル機器の1対1の関係をつくるのに丁度良い大きさです。パーソナルな関係が築き上げられているからこそ、1対1の関係で楽しめるゲームやエンターテイメントがモバイルでは人気ですし、家族・友人との対話に役立っています。 パーソナルな関係を築くのになくてはならないモバイル機器。利用者が触れるモノ(機器)にも、場所と同様3つのレイヤーが存在します。 デバイスレイヤー モバイル機器はさらに細分化することが出来ます。ハードウェア、OS、アプリ、バッテリ

ソーシャルメディア

ソーシャルメディアは扉を開けるただの鍵

Social media Screw Ups – A History [http://www.slideshare.net/socialmediainfluence/social-media-screw-ups] は、2004年〜2010年にあったソーシャルメディアを使った失敗を集めたスライド。海外の動向を見ているのであれば、知っている話も幾つか見つけることができると思います。従来、企業は送りたいメッセージやイメージを完全にコントロールすることが出来ました。しかし、ソーシャルメディアの登場でそれが大変難しくなってきたということをこのスライドは示しています。 もちろん、失敗談だけでなく成功も数えきれないほどあります。しかし、ソーシャルメディアを使えば成功に繋がるというわけではありません。ソーシャルメディアは TV や企業ページに代わる新しい情報配信チャンネルとは言い難いですし、Facebook や Twitter のようなツールが広く使われる前からソーシャルメディアの失敗はたくさんあり、今後も数は増え続けることでしょう。 ソーシャルメディアは信頼がなけば何も響かない場 [htt

デザイン

多側面ある一貫性と理解の共有

サイト全体の設計をするときに、必ずといっていいほど考える課題のひとつが一貫性 。GUIや情報の配置など一貫性を保ちたい要素は様々です。サイト全体の見た目だけでなく使い勝手や感覚的な印象を統一させることで、利用者にひとつの場にいるという安心感を提供すると共に、一定のブランドイメージを提供することが可能になります。 一貫性というのは単にすべてを同じにしたり、一定の基準を満たせば良いというわけではないところが難しいところ。ソフトウェア、Webデザインにおいて一貫性をつくるということはとても複雑なことだったりします。一貫性とひとことで言っても以下のように細分化することができます。 * 人の認知とシステムの振る舞いの一貫性 * OSのインターフェイスガイドラインを基にした一貫性 * 類似製品にある一貫性(ブラウザの進む・戻るボタンはどれを選んでも左上にあるなど) * ビジュアルの一貫性 * インタラクションの一貫性 * 操作上の一貫性 (ページレイアウトやフォームなど) * 用語の一貫性 * クロスメディアの一貫性(Webと紙媒体で同じ振る舞いをしているかなど) 実のところ

UX

体験について考えるとは

UXでは見えてこない側面 ひとつの考え方として UX (User Experience) は今日のデザインでは無視をすることが出来ません。デザイナーだけでなく、今やビジネスシーンでも耳にする「体験」という言葉。しかし、この体験という言葉は非常に曖昧な表現です。体験というのは主観的かつ内面的に感じ取るものであることから、良い体験の定義の仕方も異なる場合があります。 ところで「体験」ってなんですか? [http://www.yasuhisa.com/could/article/what-is-experience/] という記事で紹介したように、体験には「Experience Self」という今この瞬間を経験する自己と「Remembering Self」という記憶を辿る自己があり、どちらの体験を話しているかで話がズレてしまうことがあります。 体験について考える上で、「U(ユーザー)」が必要なのだろうかと疑問に思うことがあります。もちろん、ユーザーを無視してデザインしようと言いたいわけではありませんが、このユーザーという要素が入ることで体験そのものとはズレた議論になりやすいのではないかと懸

コンテンツ

青森で今必要とされるコンテンツとWebサイトのあり方について講演しました

7月9日、青森にてWeb サイトの運営について、改めて考えてみる [http://yes-aomori.jp/?p=1746] というテーマでセミナーが開催されました。今回は、IA Thinking [https://www.amazon.co.jp/dp/4862671063/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=4862671063&adid=1YX97767SM2XFPZ2DXPR&"] の著者・坂本貴史さん [http://bookslope.jp]と一緒に講演。

サービス

イマドキの電子出版プラットフォームいろいろ

電子書籍であれば、様々な方法で出版できるようになった現在。日本国内でも Puboo [http://p.booklog.jp/] が好調ですし、類似サービスも数多く出揃ってきました。もう出さない理由はないといってもいいくらい、自分のニーズに合わせて電子書籍が出せる状態になってきました。ファイル形式も分裂状態ですし、ソフトウェア UI も発展途上ですが、まずは電子書籍の世界に飛び込むための土台は作られているといえます。 テキストを流し込むと ePub のような比較的汎用性の高いフォーマットに変換・その場で販売というサービスであれば幾つかありますが、他にどのようなサービスがあるのでしょうか。中には独自のネットワークやビジネスモデルをつくっているサービスがあります。また、こうした電子書籍の時代だからこそ紙の書籍を軸にしたサービスもでてきています。 今回は最近注目されている出版プラットフォームを幾つか紹介します。 24Symbols [http://www.24symbols.com/] 無料で読める電子書籍プラットフォーム。Webブラウザとアプリで書籍が読めるようになっており、クラウ

モバイル

SwapSkillsでモバイルを意識したWebコミュニケーションの講演をしました

7月2日、野村カンファレンスプラザ日本橋にて SwapSkills doubbble01 [http://swapskills.info/2011/doubbble01.html] というセミナーが開催されました。7 人のスピーカーから、概念的なところからコーディング、UI設計、パフォーマンスという様々な側面からモバイス向けの Web サイト制作の今を検証しました。私は 「Mobile First:モバイルファースト」が意味する今後のWebコミュニケーションデザイン という題名で話をしました。技術的な話は少なめで、今私たちはどのような人たちに向けてサイトを作っているのか、そして彼等のニーズに応えるには何が課題なのかという話をしました。 最近、国内でも耳にするようになった「モバイルファースト」という言葉。これは元 eBay / Yahoo! のデザイナー Luke Wroblewski が提唱した [http://www.lukew.com/presos/preso.asp?26] と言われています。モバイル機器を使う人の割合が圧倒的に高くなるということ、そしてそこでの体験は非常

デザイン

デザイン、コード、マルチスキルの世界と私たち

比較は実はナンセンス デザイナーはコードが書けたほうが良いのか? ハイブリッドなのか専門家なのか・・・長く議論されてきているトピックのひとつです。Webデザインの分野でもデザイナーは HTML / CSS / JavaScript くらい出来た方が良いのでは?という意見がありますし、最近では UI デザイナーが Object-C や Java を学んだほうが良いのでは?という意見もあります。 デザイナーがコードの領域に踏み込めるようになることで、インタラクションや画面遷移など、見た目だけでなく細かい動きの制御の設計に直に触れることが可能になります。コードから物事が見れるようになることで、初めて視覚化・具体化できるアイデアもあるでしょう。では、コードも書けるハイブリッドデザイナーのほうが優れているのかといえば、答えは「YES」であり「NO」でもあります。多くの技能をもつということは、何でも屋になる可能性もありますし、特徴のない制作者になる可能性もあるからです。 コードも書けるデザイナーが求められているのか、それともデザインを突き詰めている人材が必要とされているのか?実際のところ