Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

UX

「聞いて学んで考えるUX講座」を開催しました

先週神戸にて第四回リクリセミナー「聞いて学んで考えるUX講座」を開催しました。今年の夏に開催された青森のイベント [http://www.yasuhisa.com/could/diary/aomori-ux-2010/] の再演。UXの基本的な話から当時はあまり盛り込むことが出来なかったUXの測定方法といった話題について話をしました。もちろん、前回に引き続きワークショップも行い、皆でデザインプロセスを共有。青森でも感じましたが、発表内容をみると短時間とは思えないクオリティの高いものばかりでした。イベントの総括はリクリの Web サイトでレポートされている [http://www.re-creators.jp/seminar/2010/11/21_636.html] ので、詳しくはそちらをご覧ください。 すべて続いていること IT業界だけではありませんが、毎年のように新しい言葉が表れては消えていきます。数年前からですが、今まで以上に「ソーシャルメディア」という言葉を耳にするようになりましたし、「ソーシャルゲーム」や「電子書籍」も今年多く耳にした言葉です。こうした言葉を聞くとエキサイ

Webデザイン

顧客ロイアリティをあげるための8要素

近年、ページビューといったマス視点の数稼ぎではなく、ひとりひとりの利用者にどのようにリーチして関係を作るかといった部分が注目されています。それはEコマースだけでなく、コンテンツサイト、そして私が運営しているような個人サイトでもいえることだと思います。また次も訪問してもらうためには何が必要なのでしょうか?コンテンツ (製品やサービスを含)があることが必須ですが、他に何があるとロイアリティを上げることができるのでしょう。Webデザインという視点からみても幾つか提案できることがあります。 2002 年 Journal of Retailing に掲載された「Customer loyalty in e-commerce: an exploration of its antecedents and consequences (PDF) [http://linkinghub.elsevier.com/retrieve/pii/S0022435901000653]」という記事 には、顧客ロイアリティを上げるためには8つの要素が絡んでくると解説しています。随分昔の記事ですが、ソーシャルメディアと騒

アイデア

アイデアを引き出すゲームストーミングと学びのゲーム化

ゲームの要素を盛り込むことで、難しい問題の解決に繋げたり教育に活用することを「シリアスゲーム」と呼んでいます。最近あまり取り上げていませんが、シリアスゲームに関しては 3,4年前に高い頻度で記事として紹介していました。ダルフール紛争の難民問題どう解決するかをゲーム化した Darfur is Dying [http://www.darfurisdying.com/]。2004年スペインでおこった列車爆破事故を基にした Madrid [http://www.newsgaming.com/games/madrid/index.html] などなど。Kuma/War [http://www.kumawar.com/] というサイトには世界中の紛争・戦争をモチーフにしたゲームがたくさん紹介されているだけでなく、実際遊ぶこともできます。ただ銃を撃ちまくったり点数を稼ぐというゲームではなく、与えられた状況化でいかに最適なソリューションを提供するのかという考え方をゲームを通して学ぶことができます。 シリアスゲームというジャンルは元々アメリカで始まったらしく、Serious Game Initiat

コンテンツ

確信と不確信が生み出す次のアクション

CSS Nite LP11 [http://lp11.cssnite.jp/] で開催したミニワークショップ「人の特徴から見えてくる次のデザイン提案」。時間の都合でたくさんのことを伝えきれなかった部分がありますが、受講者の中にはアイデアをまとめて送ってくださった方がいます。文章にまとめてくれた方からスケッチをしている方まで実に様々。今まで3回記事にして紹介しました。 * 物理的な近さと心理的な近さから考えるプロセス [http://www.yasuhisa.com/could/article/proximity-thinking/] * ペルソナからはじめるストーリーの構築 [http://www.yasuhisa.com/could/article/persona-to-story/] * ストーリーで再認識するコンテンツの大切さ [http://www.yasuhisa.com/could/article/story-and-content/] 開催から既に1ヶ月経ちましたが、受講者の方からアイデアをいただいたので紹介します。 確信 確信がもてる情報を欲する

facebook

Facebookグループをはじめました

先週 Twitter [http://twitter.com/yhassy] でひっそりと告知しましたが、Facebook のほうでグループをはじめました [http://www.facebook.com/home.php?sk=group_163011900399339]。 Facebook Groups [http://www.facebook.com/groups/] は、その名のとおり特定のグループに対して情報共有がしたいときに便利な機能です。先週新バージョンが発表された Facebook for iPhone [http://www.facebook.com/iphone] もグループにアクセスしやすくなるよう改善されていますね。 今回のグループの開設は、今後考えているコンテンツ展開の一環で始めました。Twitter や mixi といった他のネットワークの情報を連動配信するといった使い方ではなく、このサイトにある Web デザイン関連のコンテンツを繋げ、拡張するために使います。最終的には Facebook で

UX

文化の違いで変わるデザインアプローチ[後編]

前回の「文化の違いで変わるデザインアプローチ [http://www.yasuhisa.com/could/article/cultural-difference-ux/]」で社会学者の Geert Hofstede [http://www.geerthofstede.nl/] が提唱した5つの文化測定指標を紹介しました。欧米の用語やノウハウがたくさん日本に『輸入』されるわけですが、そのまま適応しても日本ではうまくいかないことがあります。「使いやすい」「よい体験」のニュアンスも国ごとに少し違うのは当然でしょう。その違いをどのように吸収するかを考えるときに5つの文化測定指標は参考になります。 アメリカと日本で文化測定指標を比較すると、集産主義、不確実さ、長期的志向の3項目が大きく違うのが分かります。前回の記事で集産主義を考慮したデザインアプローチを紹介しましたが、今回は残り2つの指標をもう少し詳しく紹介します。 不安を解消するための明確さ 日本語という言語は抽象的な言い回しが多く、ニュアンスを捉えるのが難解な文章がたくさんあります。日本語の文学は、言語の特徴を活かした想像力豊か

UX

文化の違いで変わるデザインアプローチ

文化を測る5つの指標 世代・経験値・背景によって価値観は異なりますし、時が経つにつれて次第に受け入れることができるものがあります。価値観が変わることがあるものの、根底にはその人が住んでいる国や地域の文化の影響を受けていることは少なくありません。前回「 日本的なUXの解釈とは [http://www.yasuhisa.com/could/article/what-is-japanese-ux/] 」で国が違えば良い体験の解釈の違いがあるのではと仮説しました。それを見分ける項目のひとつとして文化を挙げたわけですが、既にある文化を測定するための指標に注目することで日本ならではの良い体験の価値観を見つけることができるかもしれません。 社会学者のGeert Hofstede [http://www.geerthofstede.nl/]は、IBMで研究していた1967年から1973年にかけて 70 カ国の従業員から様々なデータを収集。そのデータから生まれたパターンを「Cultural Dimension (文化の範囲)」名付け、5つの指標から文化測定ができると提唱しています。その5つの指標は以下

UX

日本的なUXの解釈とは

おもてなしをどう解釈してますか? UX という言葉を仕事とどう関連付けさせるのかという課題は「UXの定義と私たちの仕事の関係 [http://www.yasuhisa.com/could/article/ux-and-me/] 」という記事をはじめ何度か取り上げています。とはいうものの以前から気になっているのは「良い体験」というのは果たして世界共通なのかということです。日本的に解釈するとどうなるのか、何が共通しているのかについて時々考えています。何気に使っている外来語(例えばイノベーションとか)も日本独自の解釈で使われていることがあります。Webデザインにしても日本独自のトレンドはもちろんありますし、海外では流行していることがそのまま日本で使えるとは限らない場合があります。 よく UX の言葉の和訳的存在になっている「おもてなし」という言葉。日本人の耳にはとても気持ちよく聞こえるわけですが、この言葉をどう解釈しているのかで考え方も変わります。「モノを持って成し遂げる」という語源をもつこの言葉。意味を調べると以下のような言葉がでてきます。 * とりはからい。処置。取り扱い * 表