Byword

Byword

スクリーンショット

最近新たに私のワークフローに加わったアプリといえば、Byword です。

Byword のような、UI を極力省いたシンプルなテキストエディタは珍しくありませんが、マルチデバイス対応で Markdown が利用できるエディタはそう多くはありません。

テキストのように書きながらも、HTML に書き出すことができる Markdown。ショートカットひとつで HTML のプレビューを表示してくれるだけでなく、マークアップを生成・コピーもできます。ブログの下書きは Markdown で書いて、あとでシステムにコピペするといった流れにしています。Byword で作ったファイルは、iCloud に置いてあるので、そのとき使えるデバイスをつかって文章を書いています。

元々メモは Evernote を利用していましたが、シンプルテキストとリッチテキストのコントロールが難しい点や、パフォーマンスの面で不満を感じていました。それに比べ Byword は、基本シンプルテキストですし、機能がない分、迅速に動作します。これは、デスクトップだけでなくモバイル版にも同様のことがいえます。

Byword を利用し続けるキッカケになったのが、TextExpander Touch と連携している点。パソコンのキーワードによる文字入力に比べると、スマートフォンやタブレットでの入力は遅くなりがち。そこで、TextExpander のようにショートワードでサッと入力できるアプリが便利なわけですが、わざわざ文字入力するために TextExpander Touch を開くのは不便です。

実は TextExpander の SDK を利用したアプリが複数存在しており、Byword もそのひとつ。TextExpander touch をインストールしておけば、起動しなくても TextExpander で設定したショートワードを Byword で活用することができます。デスクトップ版 TextExpander 4 からサポートしているフォーム機能はモバイルでは利用できませんが、シンプルなショートワードはすべて使えます。私の場合、Markdown のショートワードを幾つか用意してあり、重宝しています。

TextExpander 設定画面TextExpander の同期場所を Dropbox に変更しておけば、マルチデバイスで同じ設定が使えます。

Byword は有料アプリですし、マルチデバイス環境を整えるには、デスクトップ版とモバイル版の両方を買う必要があります。少しコストはかかりますが、快適なテキスト入力環境を築きたい人にとって Byword は良い選択肢になるはずです。

Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。