コンテンツの質を上げるための第一歩
昔から量より質だった
「Top 25 Blogs About Blogging」では、ブログに関するアドバイスなどを記載しているブログのトップ25がリストされています。Google や Alexa のスコアなどを基にランキングされているこのリスト。複数のライターを抱える大規模サイトもあり、それらは毎日情報を更新していますが、大半は毎日更新していないのが分かります。平均で 2,3日に一回更新しています。同サイトは「Top 25 SEO Blog」や「Top 25 Web Design Blogs」という別分野のトップ 25 を同じ採点方法でランキングを出していますが、こちらも傾向が似ていて毎日更新しているサイトがトップに来ているわけではなさそうです。
数より質を評価しているのは人間だけでなく検索エンジンもそうである
2年以上前に作られたランキングなので最新のランキングでは異なるサイトが並ぶ可能性がありますが、更新の数が高い評価に直結しているわけではないことが分かります。記事数を増やしてアクセスを増やすという方法は確かにあります。しかし、時事ニュースのクリッピングや製品のちょっとした紹介、又は海外サイト記事の要約をわざわざブログして数を増やす価値がどれだけあるのか分かりません。上記のランキングをみて分かるとおり、数より質を評価しているのは人間だけでなく検索エンジンもそうであることがよく分かります。
例えば Mashable のようなサイトは IT 関連の話題を1日に何度も更新しているサイトなので、数で勝負しているサイトのように見えます。しかし実際は筆者の見解が含まれているものが多く、質で勝負しているサイトというのが分かります。コンテンツの質が高くなければ SEO 以前の話ですし、ソーシャルメディアで話題が広がることもありません。
質の高いコンテンツサイトへの道
以前「Webサイト運営でしてはならない質問」で、利用者に提供したいコンテンツは何かをどのように見つけ出すのかのヒントを紹介しました。ここでは以下にコンテンツの質を高める/保証するためのヒントを幾つか紹介します。
- 量より質を意識する
- たくさん記事を公開するためにリソースを割くよりかは、ひとつひとつの記事の質を高めることを意識しましょう。記事が書けてもターゲットにしている利用者にとって価値がないという判断があれば、下書きにして未公開のほうが良いです。
- 管理者ではなくライターを捜す
- 誰でも記事が書けるわけではありません。たくさんの経験が必要になる場合もあれば、そもそも書くのが得意ではない方もいます。サイト管理者がコンテンツまで作れるかといえばそうではない可能性が高いです。
- コンテンツは文字だけではない
- ビジュアルのほうが相手に伝わる可能性が高いです。あなたが伝えたい情報を補助するために必要な画像・音声・動画を積極的に加えましょう。
- 誰が書いているのか明示する
- 「サイトについて」のようなページを設けるのも手段ですが、それが出来なくても誰がそのコンテンツを書いているのか(プロフィール)分かるようにすると読者との距離が一層縮まります。
- 個性をもたせる
- プロフィールの表示は個性をもたせる要素のひとつですが、コンテンツにも個性が必要です。それは奇抜な文体にするといった意味ではありません。たとえ、ニュースリリースでも自分なりの見解・意見をもたせるだけでも記事の質が大きく変わります。
情報構造、ビジュアル、ナビゲーションなど、効果的にサイトコンテンツを伝えるときに考えなくてはならないことは数多くありますが、まずはコンテンツの質を上げる方法を見つけ出すことが第一歩です。