1月13日イマジカデジタルスケープ主催イベントOPEN-iセミナーが開催されました。様々な情報やトレンドが目まぐるしいスピードで流れては消えていくので見定めれない。今までのような作り方では続けられないかも・・・となんとなく思いながらも変えることが出来ない方はいると思います。先月の CSS Nite Shift 5 では、従来の Web サイト制作は終焉を迎えると話しましたが、そこでは「ではどうする?」といった部分は深く掘り下げませんでした。今回は「テクノロジー×クリエイティブ視点でみる、Webの仕事の行方」と題して、今後の Web プロフェッショナルの姿をテクノロジー視点、クリエイティブ視点から紹介しました。

あなたが職種を定義している

「Webデザイナーってなに?」「Webディレクターって何をしてるの?」「これから Web デベロッパーってどうなるの?」みたいな話を時々見かけることがあります。それぞれが思う定義について語り合ったり、じっくり考えてみることは良いことだと思いますが、全員一致で共通する要素はそれほどないと思います。私はそれが自然だと思いますし、カテゴライズをはっきりさせることでもないと考えています。

皆、様々な仕事環境で働いているわけですから当然のこと。もしあなたが Web ディレクターという仕事をしているのであれば、あなたにとっての Web ディレクターを全うしているだけであって、Webディレクターの『定義』に沿って仕事をしているわけではありません。隣の Web ディレクターと違うことをしているからといって迷うことはないですし、上手くいっていると感じているのであれば、無理に変えることもありません。たぶん誰かの真似をしたところで、あなたの仕事環境では十分に活かせない可能性が高いはずです。

職業タイトルは時代によって変わり続けるものです。数年前に UX デザイナーやソーシャルメディアエキスパートと名乗っていた人はほとんどいませんでしたが、今は周りにたくさんいます。流行にのっているだけと考えることも出来るかもしれませんが、時代に合わせて自分の仕事に合う職業タイトルを付けていると考えることも出来ます。

今回のセミナーでは、おおまかな仕事の領域を 4 つに分類しましたが、職業タイトルには触れませんでした。時代に合わせて自分にフィットするタイトルを付ければ良いと思いますし、明確に決めてしまうことで必要以上に自分の領域を固めてしまったり、狭めて欲しくなかったからです。

Web Developer, Information Manager, Progressive Designer, Artist講義中に紹介した将来の Web に関わる領域。人によっては幾つかのカテゴリにまたがる人もいれば、特定の領域でさらに深堀りする人もでてくるはず。

今後も Web デザイナーと名乗りたければそうしても良いと思います。他人が考える『定義』に流されることもありません。自分の仕事環境に最適化された、あなただけの Web デザイナーになれば良いと思います。相手の評価や捉え方も後で自然とついてきてくれます。そのときには職業タイトルではなく、あなたの名前のほうを重要視しているはずです。

Webらしくデザインしよう

紙やCD-ROMの作り方を、あべこべな形で継承しているのが従来の Web サイト制作だと思っています。スクリーンサイズという視覚的外壁があるように見えるものの、無形・無限・複雑に広がる Web の世界。Web へアクセスできる スクリーンの数がさらに増える中、今までのように紙的な価値観や特定のスクリーンサイズを想定した作り方では、デザイン・ビジネスの側面からみるとスケーリングが困難です。

こうしたことは Web に関わるプロフェッショナルであれば分かっていることですが、従来の Web サイトの作り方・評価の仕方に留まっているところは少なくありません。従来の Web サイト制作から、今必要とされるデザインへ移行するには、今抱えている Web サイトの問題、Webサイトの作り方の課題を克服するところから始まります。

人の文脈を理解して、コンテンツを最適化し、配信をする。利用者のコンテキスト(文脈)に対して最適の形でコンテンツを配信することが可能になる時代。仕事の領域に応じて、設計・開発するところは異なるが重なる部分も多々あり。

今セミナーでは技術・トレンドについて多くは語りませんでしたが、上図に当てはまる技術やトレンドが今後残ると思いますし、いつの間にか仕事で使うことになると考えています。上図の中にあなたが興味を魅く領域はどこでしょうか?そこであなたが出来ることを自分で定義していってください。

セミナーで話した Web デザインの課題は簡単ではない部分が幾つかあります。すぐに状況は変わらないかもしれませんが、動き出せば何かは変わり始めますし、変わらなかったとしても次へ繋げることは出来るはず。失敗は何度も繰り返せば良いのです。

参加者の中には、Webを活用したデザインとはどのようなものなのか?プロセスは?価値観とは?評価の仕方は?・・・といった質問・疑問がでてきたかもしれません。今はまだ記事が少ないですが、WD101シリーズで掘り下げていく予定です。