Web OS 搭載のネットブック「litl」
正直、あまりネットブックに興味がなかったのですが、今月初めに発売された litl は興味津々です。ソフトウェアのインターフェイスが独特なのと、機能ではなくライフスタイルからネットブックの可能性を提案している点が好感をもてます。ハードをフリップさせてデジタルフレームとして使える点のもおもしろいですね。
スペックをみると、HDDは2GB, 1GB RAM, 1.86GHz Intel Atom プロセッサなので、他のネットブックと変わりありません。しかし litl が他のネットブックより魅力的に感じるのは小さくて便利というスペックから見た魅力紹介ではなく、具体的な使い方を提案している点にあります。また、外へ持ち出すのではなく、家で使えるネットブックという見せ方もあまりないかもしれませんね。
litl の最大の特徴は、専用 OS にあります。これはモバイル向けの Ubuntu を改良したもので、インターフェイスデザインはロンドンを拠点とし今は世界各地に事務所をもつ Pentagram が手がけました。
公式サイトでは「Web OS」という表現を使っており、Web 技術との親和性が非常に高い OS に仕上がっています。インターフェイスは XUL で記述されており、OS のアップデートは全自動。OS の設定はすべて Amazon S3 に保管されるので、複数のネットブックでデータの同期も簡単に行えるそうです。「Web Card」と呼ばれるオブジェクトがホームスクリーンに複数表示され、選択すると Web サイトやアプリケーションを操作することが出来ます。
値段が 700 ドルと他のネットブックに比べ少し高いのがネック。しかし、他のネットブックにはない体験を欲している方であればひとつの選択肢ではないでしょうか。