良いものを作りたいという思いの共有
昨日は百式の田口さんが主催したエンジニアとデザイナーの集まりに参加しました。あきやんやサイドフィードの赤松さんをはじめ「ひとりで作るネットサービス」探訪に登場した面々、エスカフラーチェのお二人、つい最近一緒にポッドキャストしたまめこさんなど約20名弱の小さなグループでした。
ネットでサービスを始めるときに障害になっていることというのをお題にそれぞれの視点で意見交換。そのあと、出て来たトピックを幾つかピックアップして軽いディスカッションがありました。以下が『障害になっている』項目で気になったもの
- 個人課金のハードルが高い
- 誰に頼めば良いのか分からない
- ユーザーの声を聞き過ぎてもダメ
- 途中であきてしまう(モチベーション持続)
- 広告以外の収入源がないのか
- 仕事との両立
- プライバシーや著作権といった法律
- アイデアには著作権がないからとられやすい
- セキュリティ
- ユーザーが増加した場合でもオープン時の文化が守れるか
- 儲けたい人とおもしろい人がマッチングしにくい
- デスクトップアプリ開発者との繋がりがない
- 広め方が分からない
- 中・長期的なビジョンを考える時間がない
- ハードウェアやソフトウェアがもたらす限界
- 利用者へのサポートにかかる労力と時間
- 自我をいかに消してコンセプトワークを共有したり持続出来るか
プログラマー VS. デザイナーみたいなトピックも挙りましたが、これは今回の集まりみたいなのを通じてコミュニケーションを増やすことで隔たりはなくなるのではないかと思います。特に今回集まった方達にいえることですが、やっていることは違っても「おもしろいもの、良いもの作りたい」という思いがあるという共通項があるので、隔たりもあまりないなと思いました。プログラマーさんから「デザイン勉強会したいよね」という言葉も挙ってくるわけですし、デザイナーさんがプログラムの勉強したいとも言ってましたし。必要な3つがあれば、どうにかなることも多いなと実感しました。あとは接点を作る場を増やしたり、「ちょっと手伝ってくれる?」と気軽に言えるようになるまでのちょっとした勇気とタイミングでしょうか。
知らない業界や業種の人たちに出会うと、その人と話しただけなのに「あぁこのテの業種の人はこういう感じなんだ」と全体的に捉えてしまうことがあります。雑誌やWebサイトなど断片的な情報を読んだだけで全体的に分かったと思うこともあると思います。業種特有の言語や考え方も存在しますが、その人の性格が最も大きな影響力をもっています。当たり前のことですが、デザイナーといっても千差万別ですし、デザインに対する考えもそれぞれ違ったりするわけですから、少人数の方とコミュニケーションとっただけで「この業種はこういうタイプ」というのも乱暴な考えなんですよね。「マスコミ」「地方」「外国人」といった言葉がありますが、簡単にラベル付け出来るほど単純なものではないわけですから、僕自身もそういった『ラベル付け脳』にならないように気をつけたいです。
Webを利用して良いもの作りたいという強い思いがある・・・これだけでも大きな共通点ですし、その思いを共有出来ることが何よりも大事なことなのかなと思います。これはプログラマー、デザイナーといった小さな枠だけではないです。この共通の思いをもっと広い範囲で共有出来たら良いですね。そのひとつの機会として今回の集まりは有意義でした。