無線メッシュ・ネットワークは相互に無線接続することを可能にする技術で、電波の強度などに応じて接続ポイントを自動的に変えて最適な経路でネット接続が出来ます。無線メッシュ・ネットワークは数年前からあるので知っている方も多いと思いますが、最近再び注目を集めている印象があります。

メッシュネットワークに関する図

One Laptop Per Child (OLPC)は、無線メッシュ・ネットワークを利用してネット接続するデバイスで、有線回線が1つしかなくても誰でもネットワークに繋がることが出来るようになっています。少し違いますが、Apple が Mac OSX に実装している Wireless Distribution System (WDS) も設定をすれば無線メッシュ・ネットワークのような使い方を可能にしています。無線メッシュ・ネットワークの長所は幾つかあります。

  • 低コストもしくは無料でネット接続が可能になる
  • ほぼ無制限にネットワークを広げることが出来る高い拡張性
  • 利用しているアクセスポイントが失ってもすぐに別のポイントからアクセス出来る柔軟性

OLPCを例に出すと、今はまだネット接続出来る環境が少ない国や地域を対象にしているような気がしますが、無線メッシュ・ネットワークは公共サービスの向上に役に立ちそうな技術だと思います。

Motorola の Wireless Broadband Mesh Network に幾つかケーススタディがありますが、ロサンゼルスをはじめとした幾つかの街に設置されている監視カメラは、無線メッシュ・ネットワークを使ってリアルタイムに警察や消防署に映像を送ることを可能にしているそうです。他にもこの記事に書かれているイギリス、ポーツマスにあるバスシステムの話が興味深いです。ワイヤレスネットワークに繋がっているモニター付きのバス停が街に設置してあり、文字通りリアルタイムでバスがどの辺を走っているのかが分かるようになっているそうです。

もちろん無線メッシュ・ネットワークを使わなくても出来ないことはないですが、拡張性と低コストを考えると利用する価値があるのでしょう。使い方によっては日本でも応用出来ると思いますし、新たなコミュニケーションチャンネルが生まれそうなので、これから期待です。