Latest thinking
すぐに使えるノウハウではなく、「なぜそうなっているのか」を考える記事を書いています。デザインの仕事で感じるモヤモヤに、構造から向き合いたい人のための場所です。
人の行為をデザインする時代
[http://www.yasuhisa.com/could/content/images/wordpress/2012/08/pasapas.jpg] LoopLoop今年初めて開催された IxDA (Interaction Design Association) 主催のイベント Interaction Awards 2012 [http://awards.ixda.org/]。既に来年のアワードに向けて作品を募集中ですが、今年の受賞者 [http://awards.ixda.org/interactionawards2012] も素晴らしいのばかりです。デバイスを隣り合わせにするだけで、様々な音を奏でることができる LoopLoop [http://stimulant.io/wp/index.php/blog/2012/01/looploop/] や、地元の食材を使いたい人たちが繋がることができる FoodHub [http:
インタラクションと形状の間にあるデザインの行方
7月26日に開催された PARC forum で、ドン・ノーマン [http://www.jnd.org/]と前田ジョン [http://www.maedastudio.com/]の対談がありました。そのときの模様が公開されていた [http://www.parc.com/event/1774/innovation.html]ので、早速見てみました。「デザインは複雑 [https://www.amazon.co.jp/dp/0262014866/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=
ダークナイト・ライジング
このレビューは、映画『ダークナイト・ライジング』だけでなく、前2作の内容について供述されています。『ダークナイト・ライジング』のストーリーにおいて重要な部分は省いてありますが、内容は知りたくないという方は読まないでください。 バットマンシリーズが作り出した英雄像 クリストファー・ノーランの作り出したバットマン3部作のテーマは「英雄(ヒーロー)は幻想的な存在である」だったと思います。近いようで果てしなく遠い存在。特定の人ではなく、超越した何か。それが幻想であり、英雄の姿なのかもしれません。そして、ノーラン監督はこの「英雄は幻想」というひとつのテーマに対して様々な角度から捉えることで、3つの映画を作り上げたといえるでしょう。 『バットマン・ビギンズ [https://www.amazon.co.jp/dp/B00840I5B4/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&
Automagicが50回を突破しました
2011年2月からスタートした Automagic Podcast [http://www.yasuhisa.com/could/announcement/automagic-podcast/] も先日50回を突破しました。体調不良やスケジュールの都合で更新がままならない時期がありましたが、ほぼ毎週のペースで続けることができました。Webデザインやソーシャルメディアなど、Webに関わる様々な話題を 15分前後にまとめて配信。記事ではあまり紹介しない、その時ホットな話題を取り上げたり、音声メディアの長所を活かした内容を取り上げてきました。 基本的にひとりで話しているわけですが、このポッドキャストの魅力は、様々な分野で活躍されている Webプロフェッショナル達との対談が聴けるところだと思います。ブログなどを通して情報発信をしている方も多いですが、声を通して、その人の『裏側』が見えるのが対談の良いところではないでしょうか。編集したり、時間のアレンジをするのが大変な対談ではありますが、反響が大きいのが対談だったりするので、今後も可能な限り続けたいところです。 過去の対談は以下のとおり。
WD101: Webのデザインは枠のない世界である
このシリーズでは Web Design101(WD101)と名付けて、ウェブデザインをより深く理解するための最初の一歩になる知識やノウハウをコラム形式で紹介していきます。 * Webは見た目のコントロールがきかない [http://www.yasuhisa.com/could/article/wd101-nocontrol-in/] * モニターの外をデザインするのが大半である [http://www.yasuhisa.com/could/article/wd101-outside-monitor/] * Webは寛容性をデザインする場である [http://www.yasuhisa.com/could/article/wd101-progressive-enhancement/] Webサイトのデザインは、グラフィックデザインやエディトリアルデザインと同じような感覚でデザインをすると、柔軟性・拡張性が欠けたものになるだけでなく、特定の環境でしか見れないものになることがあります。 こうなるひとつの要因として、グラフィックデザインやエディトリアルデザイン
文脈を理解し管理できるシステムの可能性
CMSといえば、「コンテンツ / Content」を管理するためのシステム。しかし、現状はコンテンツというよりページの管理をする [http://www.yasuhisa.com/could/article/wordcamp-contentstrategy/] という要素が強いです。ページという概念から抜け出してコンテンツを管理できるシステムが増えてきましたが、今後の利用者の傾向を考えると、コンテンツの C だけでなく、文脈 / Context としての C を管理できるシステムが必要とされています。もうひとつの CMS = Context Management System を作ることは可能なのでしょうか。 文脈によって活かされるコンテンツ配信 [http://www.yasuhisa.com/could/article/context-content/] でも紹介しましたが、今でもデバイス、言語、時間という文脈を通してコンテンツの見た目を変えることができます。また、アマゾン [http://www.amazon.co.jp/?_encoding=
Webにもある色あせない考え方
その昔、私も書籍を出していたことがありました。 2005年の春、まだ日本では「Web 2.0」という言葉がほとんど耳にされなかった時期に「Web Designer 2.0 進歩し続けるWebデザイナーの考え方 [https://www.amazon.co.jp/dp/4883374327/ref=as_li_ss_til?tag=could-22&camp=1027&creative=7407&linkCode=as4&creativeASIN=4883374327&adid=1JAWTDWQDZ87WYPYW4N2&] 」という名の書籍を出しました。扱ったトピックが広くて浅く、中級者向けだったということもあり、それほど多く売れたわけではありませんが、今の私の考え方の基礎が執筆を通して形成された書籍です。 今はもう使えない技術話もチラホラありますし、振り返ると非常に恥ずかしい文章を書いていたので、
結ぶWebを作っていこう
7月9日と17日に楽天トラベルサマーフォラム 2012 [http://travel.rakuten.co.jp/forum/2012/] が開催されました。全国の宿泊施設に関わるおよそ 2,000名の方々が、東京と大阪に集結。楽天トラベルという名のひとつのコミュニティの「お祭り」と言えるイベントでした。こうした大きな舞台で話すということで当日の直前まで緊張していましたが、基調講演後にあった名刺交換の列は、フォーラム史上最長の大盛況でした。お客様の中で「今までで一番良かった」と言ってくださる方もいて、正直ホッとしました。 フォーラムでは、基調講演、分科会、ミニセッションと3つの講演を行いました。大きな世界観の話から、実践的なことまで様々な切り口で話しましたが、ひとつのテーマとして「結び」があったと思います。 世界中の人々とネットワークで繋がっていることから、 Web は情報拡散や自己アピールをする場に適しているように見えます。Webを大きなインタラクティブビルボードのように捉えた作り方をしているところは少なくありませんが、私は Web のポテンシャルを最大限に引き出すのはアピール以
デザイナー育成のための3つのキーワード
Don NormanEngineering Design Education Engineers are trained in narrow specialties but do not get the broad systems thinking or the appreciation of human-centered design necessary for engineering design in the 21st century. 2008年なので、少し古い Don Norman 氏のインタビューですが、共感するところが多々あったので紹介。近年のエンジニアや徹底的に狭い分野で技術力を磨いていくものの、広い視野をもって思考できる者が少ないと指摘しています。彼の「エンジニア」という言葉は「デザイナー」と置き換えて考えることができます。複雑な課題に対して「何か」を作る際に、特殊化されたスキルは役に立ちますが、そもそもの課題の解決のプロセスには、