Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

UI

利用者の期待とUIデザインについて

UI デザインとひとことで言ってもたくさんのことを考慮しなければいけません。単一機能のシンプルなアプリの設計だったとしても、UI の課題は山のようにあります。私自身、どこから始めたら良いのか分からなくなることがありますが、UI デザインを考える始めるために、ふたつの疑問を自分自身に問いかけるようにしています。 * 利用者が期待に応えられるようなインターフェイスはなにか? * 利用者が目的に辿り着く為の明確な道筋はなにか? 利用者と目的の間には『溝』があります。それをどう埋めるのかを考えるのも UI デザイン。 矢印のような印がついたボタンがあれば、利用者は何を期待し、行動するのか。 この2つの疑問のなかで特に重要になのが「期待に応える」という部分です。実は、利用者の期待をうまく処理できていないために、使い難いという反応に繋がる場合があります。では、ここでいう 期待とは、どういう意味なのでしょうか。 * 次に表示される画面が、利用者の思っていたものであること * 操作した結果が、利用者が想定していたものであること それでは、逆に期待通りではない状態とはどういったもので

ワークショップ

ワークショップで気をつけている5つのコト

講演 [http://www.yasuhisa.com/could/tag/%E8%AC%9B%E6%BC%94/] が難しいのは、限られた時間で自分の想いを伝えなければならないこと。誰でも共感できるように視野の広い話をする傾向がありますが、具体性に欠けたり、自分の仕事に関連付けさせるのに苦労する方も出てきます。しかし、だからといってノウハウを伝えるだけであれば、浅い Tips になったり、その場でなんとなく満足して終わりという危険性もあります。 そこで、最近はワークショップにも力を入れるようになりました。講演で伝えている想いの真意を、追体験を基にじっくり学んでもらうことが出来るのが魅力です。昨年から続けている コンテンツ三部作 [http://www.yasuhisa.com/could/announcement/content-workshops-seminars/] 、そしてデジタルハリウッド大学院で行ったプロトタイプの講座 [http://www.yasuhisa.com/could/article/dh-prototyping-course/] を通して学んで、実践して

コンテンツ

今のモバイル対応に抜けている大事なコト

変換だけではないモバイル対応 サイト制作の仕事の依頼がきた場合、どの手法で制作するのかという議論をするのではなく、今のコンテンツがどのような状態にあるのかを共有するようにしています。見た目だけ、なんとなくモバイル対応するのであれば、難しい仕事ではないですし、極端な話、自動変換ツールを使えば済む課題です。 しかし、作ってはみたものの、文章は途中で切れていたり、重要な情報はパソコン版で見ないと分からないといった中途半端なサイトになることがあります。「パッと見の良さ」や「今すぐあること」を重要視してしまうが故に、企業にとっても利用者にとっても不十分な結果になります。 今のモバイル対応は見た目の『変換』が最優先で、企業が担保したい体験まで設計しきれていないのが現状です。企業が担保したい体験 … それは、 企業が提供したいサービスやコンテンツをデバイスに関係なく提供できることだと考えています。 より厳しい目でコンテンツをみる きれいに包装されていても、味が良くなければ食べてもらえません。 見た目やインタラクションが体験に深く関わりがあるのは確かですが、利用者が期待しているサービスやコンテン

ペルソナ

スマートフォン利用にある異なる6つの価値感

スマートフォンがアーリーアダプターのものではなくなった今日。 「スマートフォンユーザー」と一言でいっても、好みや重要にしているものは人それぞれです。利用者のアプリの使い方、アプリの並べ方、デバイスの持ち方、そして行動にまで影響します。同じように見えるスマートフォンも、人の性格が出ていることがありますし、気付きを与えてくれることがあります。 最近、人のを見て「なるほど」と思ったアプリの配置。よく使うアプリは Dock や上部に置かず、右手の親指で届きやすい左下に集中させている人が何人かいました。 デザインを皆で考えるときに難しいのが、何がフォーカスするべき重要なことなのかを共有するとき。スマートフォンへの価値観が異なることから、話がすれ違ったり、プライオリティをうまく決めることができないことがあります。そこで、プロトタイプを作る前にシナリオやペルソナをつくって「こういう価値感をもっている人を想定している」という部分を共有することがあります。 先日 Ericsson が発表したレポート「Unlocking Consumer Value [http://www.ericsson.com/

デザイン

多種多様なWebアクセスにおけるパソコン向けデザインの弱点

通信機器の普及率を2010年と2012年度で比較(総務省 2013年)。 日本も既にポストPC時代 先週、総務省が平成二十四年度の通信利用動向調査 [http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05a.html] を発表しました。詳しくは公開されている PDF (又は生データで公開されている Excel/CSV) を参照してほしいですが、特筆すべき点は以下の 6 つです。 * パソコン(デスクトップやノート)からの Web アクセスは 2009 年をピークに毎年下降している * 家庭内、外関係なくパソコンからの Web 利用は低下している * 同時に低下しているのは従来の携帯電話。保持率は依然高いが Web アクセスは減ってきている * 従来のアクセス端末の利用は低下しているが、今まで以上に Web アクセスする人は増えている * 10代から40代の Web 利用率は頭打ちをしているが、増えてきているのが 65 歳以上の高齢者

UI

人との関わりから考えるタッチUIのあり方

タッチ UI のデザインで難しいのは、表層的な部分だけを設計すれば良いものになるわけではないという点です。技術もきちんと理解することで、Web なら Web らしい、アプリならアプリらしいデザインになります。表層的な部分から入ると、見た目は良いけど使い難くなったり、「なんとなく違う」という声に繋がることもあります。 だからといって、絵を描きながら UI を模索することを否定しているわけではありません。しかしながら絵を描く過程があったとしても、人がデバイスとどのように関わるのかを理解していることが前提になります。人はどのように UI に触れて、どのようなフィードバック(アウトプット)を期待しているのでしょうか。 タッチデバイスにある新しい挑戦 多くの方がタッチデバイスを扱うようになって数年経ちますが、今はもう画面に触れるだけが唯一の方法ではありません。人とデバイスの関係はより親密になったと同時に、関わり方は多様で複雑になりました。 おさらいという意味も含めて、最近のデバイスと人との関わり(インプット & アウトプット)をまとめてみました。 多種多様なインプットとアウトプットが

コンテンツ

コンテンツの視覚化から始まるマルチデバイス設計プロセス

先月、岡山で開催された amplifizr, Vol. 6 [http://amplifizr.jp/seminar-event/vol6-content-strategy-for-multi-device-environment.html] を皮切りにマルチデバイス化のためのコンテンツ戦略がスタートしました。全国、合計5ヶ所で開催されたマルチデバイス化を見据えたコンテンツ設計 基礎講座 [http://www.yasuhisa.com/could/article/content-for-multidevices/]の続編になります。 スマートフォンサイトを制作するためのノウハウは国内外でたくさん見つかりますし、素晴らしい見た目のサイトも増えてきました。しかし、コンテンツがパソコン中心に作られていることから、スマートフォン向けにうまくコンテンツが移行できなかったり、過剰な省略がされていることがあります。サイトの見た目のマルチデバイス化は進んでいますが、コンテンツのマルチデバイス化はまるで進んでいないというのが現状です。 ここ 2, 3 年 アダプティブデザイン [http:/

サービス

マルチデバイス体験のためのデザインの課題

ここ 1, 2 年のアプリ購入の条件はマルチデバイスでシームレスな操作ができることができることが前提になっており、その傾向はますます強くなっています。私が愛用している Byword [http://www.yasuhisa.com/could/review/byword/] も保存という操作をすることなく、マルチデバイスですぐにデータにアクセスできることが購入のキッカケになっています。 [https://itunes.apple.com/app/id532016360] 明るさ調整や、スピードダイヤルといった機能もあり。連携できるアプリも順次増えています。 マルチデバイスと同様、重要になってくるのがアプリ間のデータのやりとりや操作が可能なこと。Web サービスを基にして作られたアプリであれば大丈夫ですが、孤立した状態で存在で存在するアプリも少なくありません。Android だともう少しスマートな解決策がありそうですが、iPhone の場合だと Launch Center [http://appcubby.com/launch-center/] は便利です。TextExpander

Webデザイン

コンテンツからはじまる新しいWebワークフロー

4月27日にCSS Nite in AOMORI Vol.7 [http://cssnite.studiomd.jp/vol07/] が開催されました。毎年、 来青させていただいています [http://www.yasuhisa.com/could/article/webdesign-and-prototyping/] が、CSS Nite として参加するのは今回で 2 回目になります。今回は コンテンツからはじまる新しい Web ワークフロー と名付けて、コンテンツの設計をしっかりしないと、モバイルをはじめとした他デバイスに向けて Web サイト制作をしても意味ないよというメッセージを込めた講演を行いました。そして、コンテンツを基軸にして画面構成やビジュアルデザインを組み立てていく新しいワークフローの提案も行いました。 今までこのサイトでも何度かプロトタイプ [http://www.yasuhisa.com/could/?s=%E3%83%97%E3%83%