スマートフォンがアーリーアダプターのものではなくなった今日。
「スマートフォンユーザー」と一言でいっても、好みや重要にしているものは人それぞれです。利用者のアプリの使い方、アプリの並べ方、デバイスの持ち方、そして行動にまで影響します。同じように見えるスマートフォンも、人の性格が出ていることがありますし、気付きを与えてくれることがあります。

スマホのアプリの配置最近、人のを見て「なるほど」と思ったアプリの配置。よく使うアプリは Dock や上部に置かず、右手の親指で届きやすい左下に集中させている人が何人かいました。

デザインを皆で考えるときに難しいのが、何がフォーカスするべき重要なことなのかを共有するとき。スマートフォンへの価値観が異なることから、話がすれ違ったり、プライオリティをうまく決めることができないことがあります。そこで、プロトタイプを作る前にシナリオやペルソナをつくって「こういう価値感をもっている人を想定している」という部分を共有することがあります。

先日 Ericsson が発表したレポート「Unlocking Consumer Value」は、多様なスマートフォンを利用する人間像をシンプルに 6 つに分類しています(PDFへの直リンク)。スマートフォンの購入や、通信サービスへの価値観を 6 つに分類しているので、Web / アプリデザインと直結しているわけではありませんが、共有する人間像をつくるときのテンプレートになりそうです。以下が紹介されている人間像とサマリーです。

Peformance Seekers
安定したサービスに最も価値を置く人たち。デバイスを自分の好きなように使いたいという想いが強い
Devicers
デバイスが一種のアイデンティティと考える人たち。所有者の社会的立場に強い関係がある
VIPs
自分が特別な存在と感じることができるサービスを好む。プレミアムサービスやパーソナライズが欲しい
Cost Cutters
低価格が何よりも重要であると考える人たち。良いサービスは欲しいが、コストをかけたくない
Curious Novices
流行、話題に乗りたいけどデバイスへの知識があまりない人たち。使いやすさや、手軽に対話ができることを望む
Control Seekers
デバイスの利用をきちんと把握しておきたい人たち。驚きを避け、なるべく自分でコントロールしたい

Six different mobile internet target groups

サービスオペレーターや、店舗で販売する方が、それぞれのタイプの人に対してどのようにアプローチすれば良いかを考えるために今回のレポートが作られたそうです。しかし、これはサービスを提供している Web やアプリにもいえる重要なポイントが幾つか隠されています。同じタイプを Web やアプリデザインに置き換えると以下のようになると考えられます。

Peformance Seekers
自分の操作に機敏に反応してくれる軽快なインターフェイス。操作の邪魔を操作を最も嫌う
Devicers
自分の趣味趣向、好みの見た目であるかどうかが使うポイント。人に見せて自慢できることも重要
VIPs
リワードとなる情報や機能、そして演出があることを好むタイプ。手厚いサービスであること
Cost Cutters
無料で使えるかどうかが選択する上で最も重要。お金を払うにしても明確な違いを求める
Curious Novices
自分で探すのではなく、良い価値や情報を提示してくれることを好む。間違いたくない想いは強い
Control Seekers
自分が見えないところで、様々なことが起こっていることを好まない。見える化、詳細な設定を求める

もちろん、人は明確に 6 つのタイプのひとつだけに該当するということはありません。しかし、フォーカスを定めたり、考えを共有する際にこうした人のタイプを作ってしまうのも手段です。利用者にとって何が重要なのか、利用者体験を上げるため(または下げないため)には何が必要かを見つけるときのヒントになりそうです。