Yasuhisa Hasegawa

Yasuhisa Hasegawa

Web やアプリのデザインを専門しているデザイナー。現在は組織でより良いデザインができるようプロセスや仕組の改善に力を入れています。ブログやポッドキャストなどのコンテンツ配信や講師業もしています。

ソーシャルメディア

私的ソーシャルを活用した電子書籍の作り方

先日、日本の Kindle ストア [http://www.amazon.co.jp/Experience-Points-ebook/dp/B0096PTV7I/]でも発売が開始された電子書籍「 エクスペリエンス ポイント [http://www.yasuhisa.com/book/exp/]」。発売当初に制作の意図と大まかな過程 [http://www.yasuhisa.com/could/announcement/experience-points/] について解説しましまたが、今回はソーシャルメディアをいかに活用して電子書籍を作ったのかを体系化してみようと思います。 今回の電子書籍は具体的に作り出す前から、長い下準備をしていました。電子書籍の制作自体はひとりで行いましたが、多くの方に関わっていただくことで、またひと味違う電子書籍のあり方をつくれるのではと思いました。以前 LEAF という対話のサイクル [http://www.yasuhisa.com/could/article/socialmedia-leaf/] について解説したことがありますが、それを基に以下のプロセス

プロセス

皆の「良い」を作り、話し合うプロセス

2012年10月20日、金沢歌劇座で UX Kanazawa [http://uxkanazawa.15vision.jp/ux-kanazawa-vol-4-20121020/] が開催されました。先月、basecamp NAGOYA でおこなったプロトタイピングのセミナー [http://www.yasuhisa.com/could/article/paper-prototyping-seminar/]の金沢版になります。主催者の @ichigami [https://twitter.com/ichigami] さんのご好意で急遽金沢で開催することができました。かなりギリギリの告知だったのにも関わらず定員オーバーでキャンセルなしという高出席率の会になりました。 基本的に名古屋で行った内容を継承していますが、3時間半という長い時間を活用して名古屋ではカバーできなかったことを金沢で行うことができました。ワークではチーム別で作ったプロトタイプの意図を発表する時間を設けることができましたし、批評の場をもつことが出来たのが長時間イベントの魅力。私の心配とは裏腹に懇親会に持ち越して話

仕事

箱と自分と飛躍する距離について

英語には Out of the Box という表現があります。 独創的、枠を超える、常識に捕われないという意味が込められています。箱の中に閉じこもらないで、自由に発想したいときに、こうした表現が使われることがあります。 ※ ちなみにソフトウェア分野で「out of the box」といえば、設定不要ですぐ使えるという意味で使われることがあります。 クリエイティブな仕事をしている人であれば、独創的でいたいと考えるでしょう。また、イノベーションは時には常識外れなアイデアが必要だと思う方もいるでしょう。私もそのひとりだったりするわけですが、いつも上手くいくわけではありません。 枠を超えることは良いことだと思います。しかし、箱から飛び出して、どれくらいジャンプするのかが難しいところです。「クリエイティブの翼を広げて、大きく羽ばたこう」「自分のやりたいと思うことを形にできる」と意気揚々とするわけですが、勢い余って結局うまくいかないことがあります。 誰でも面白いアイデアはあります。私にもあるわけですが、そのアイデアがあまりにも飛躍し過ぎたことで、プロジェクトが思うような方向に進まなかった

デザイン

2012年 デザインの4つの課題

ここ 1, 2 年でアプリが爆発的に増えただけでなく、スマートフォンの普及により Web がさらに身近になりました。便利な世の中になったかのように見えますが、今見るトレンドから新たな課題が浮き彫りになりました。今年末から来年にかけて、デザインの観点から解決していきたい課題が 4 つあります。こうした課題を Web やイベント、会合を通して議論できたらなと考えています。 一貫性のないジェスチャーインタラクション マルチタッチスクリーンは、インタラクションデザイナーに新たな可能性を提示たのと同時に、大きな課題を残しています。ジェスチャーUIの課題と対策 [http://www.yasuhisa.com/could/article/gesture-ui/] でも指摘しましたが、現状ジェスチャーにはスタンダードと呼べる操作がなく、アプリごとに異なる解釈をしています。 iPhone のメールアプリで左から右へスワイプをすると「削除」のボタンが右側に表示されますが、同じジェスチャーを Twitter 公式アプリですると、スワイプした項目は消えて新たにメニューが表示されます。これが Facebo

Webデザイン

体験のレイヤーをつくるWebデザイン

2012年10日6日は、神戸ITフェスティバル [http://kobe-it-fes.org/]の講演 [http://www.yasuhisa.com/could/article/web-is-message/]に続いて CSS Nite in KOBE [http://cssnite-kobe.jp] でも登壇しました。神戸での記念すべき第一回目ということで、技術話がほとんどない働き方をテーマにした話題が中心でした。私のセッションは、終わりなき Web の旅 と題して、予測不能でトレンドも目まぐるしく変わる Web の世界で変わらないもの、目標にできるものを紹介しました。 再考 Progressive Enhancement 今頃「Progressive Enhancement」なんて言葉を使うなんて古いと考える方もいるかもしれません。不幸にも日本語で最適な表現がなく、カタカナ表記でプログレッシブ エンハンスメントとしてもピンと来ないのが、言葉のもつ意味が浸透しないひとつの要因ではないかと考えています。例えば、昨年からよく耳にするようになったレスポンシブ Web デザイン [

インターネット

Webページからメッセージへ

2012年10日6日は、Web / IT に関わる様々なイベントが日本各地で開催されました。IT勉強会カレンダー [https://www.google.com/calendar/embed?src=fvijvohm91uifvd9hratehf65k%40group.calendar.google.com] を見ただけでも、この日は全国で 35 以上のイベントがありました。その中でも、神戸ITフェスティバル [http://kobe-it-fes.org/] はビックイベントでした。「IT」をキーワードに、社会・政治・文化・技術・芸術など様々な角度から今の世界・今の日本・今の神戸をみることができました。いつもは制作側の視点の話を聞いたり、情報交換をすることが多く、IT フェスティバルは制作以外からの Web の関わりを知ることができる貴重な場でした。 今回は脱紙!Webならではのコミュニケーション思考術という題名で講演。神戸 IT フェスティバルの雰囲気に合わせるように、Web という媒体に再注目した内容にしました。以前から

デザイン

紙プロトタイピングから始まる問題解決への議論

先週オープンしたばかりの名古屋のコワーキングスペース basecamp NAGOYA [http://basecamp-nagoya.jp/] で、「 プロトタイピングからはじめよう [http://basecamp-nagoya.jp/event/20120921.html] 」という題名でセミナー+ミニワークショップを行いました。今年の春に開催した青森のセミナー [http://www.yasuhisa.com/could/article/webdesign-and-prototyping/] 以来、2度目のプロトタイピングセミナーになります。前回は、セミナーだけだったのに対し、今回は短めのワークショップ付き。また、プロトタイピング全般の話ではなく、ペーパープロトタイピングにフォーカスした内容にしました。 ペーパーが最強ではない プロトタイピングだけではありませんが、何かを作る話題になると、どうしても「どのツールがベスト?」みたいな話になりがちです。すぐに作れるだけでなく、手を動かすというアナログな感覚が心地良いことから、ペーパープロトタイピングは人気の手法です。しかし、他の

デザイン

変化する媒体、進化するクリエイティブ

クリエイティブは、媒体の特性と配信方法に影響されることがあります。 音楽の世界を見てみましょう。 アルバムの起源ともいえるレコード(LP)が生まれたのは 1948 年(音楽を録音・再生できるレコード自体は 19世紀からあります)。LPは、両面におよそ 20 数分の音楽を保管することができました。ミュージシャンは 20 x 2 分の範囲に入るように音楽を構成しました。ラベルのデザインも LP ならではのものが生まれましたし、ジャケットにしても同様のことがいえます。 その後、さらに小さく、さらに多くの曲を保管できる CD が普及しはじめます。曲の長さも大幅に増え、トラック数も自在に増やせることから、その特徴を活かした曲が作られるようになりました。裏返して再生する必要がなくなった CD のラベルは、LP に比べて大胆になり、ジャケットも印刷技術の発展の恩恵を受け、デザインも多彩になりました。 ボブ・ディランのアルバム「Freewheelin’ [https://www.amazon.co.jp/dp/B0000024RQ/ref=

電子書籍「エクスペリエンス ポイント」発売

[http://www.yasuhisa.com/book/exp/] 先週告知しました [http://www.yasuhisa.com/could/announcement/09-10-experience-points/] が、電子書籍「エクスペリエンス ポイント [http://www.yasuhisa.com/book/exp/] 」が本日発売になりました。以下のストアで購入することができます(ストアの製品ページへの直リンクです)。 * パブー [http://p.booklog.jp/book/55931] * kobo [http://www.kobobooks.com/ebook/Experience-Points/book-V7C2LGECuEyDx7pHS3soVg/page1.html] * Amazon Kindle [http://www.amazon.com/