手軽に始められる知識整理ツールいろいろ

新しいものに飛び込む前に、今できること、今あるもので知識の整理をしてみたい方もいると思います。そんな方のために使える 7 つのアプリを紹介。

情報過多時代に必要な知識の整理を始めようで紹介した Roam Research をはじめとした知識整理 / 管理ツールは、2019 年から今年にかけて登場したものばかり。それぞれ特徴があって面白いですが、未熟なものばかりです。幾つか検討した末 Roam Research を使うことに決めましたが、スタートアップに投資するような気持ちで課金しています。

新しいものに飛び込む前に、今できること、今あるもので知識の整理をしてみたい方もいると思います。Roam Research や Obsidian をはじめとした知識管理を目的としたツールと同じようにはいきませんが、工夫次第でそれぞれ独自の強みを活かした自分だけのデータベースが作れます。

Evernote

Evernote

機能が豊富で、いきなりサービスがなくなる心配がないのを選ぶなら Evernote 一択。前世代感がありますが、あらゆる情報をひとつのデータベースにまとめる系では元祖的存在。

メリット

  • 連携できるアプリやサービスが圧倒的に多い
  • とにかく保存しまくって、あとで整理というワークフローが作りやすい
  • ノートに豊富なメタデータが追加できる(整理・検索に便利)
  • リッチテキスト(表現の幅が広い)

デメリット

  • 階層構造に縛られる
  • ノート間のリンクは作れるけど関係性が把握できない
  • メタデータの運用・管理が難しくなる
  • リッチテキスト(汎用性と軽さに欠ける)

Notion

Notion

今まで複数のサービスが必要だったコトを一箇所でできる Notion。Roam Research を使いつつ、Notion も使っている人もいますが、以下のメリット・デメリットがあるからかも。

メリット

  • カンバンボードなど他の機能と掛け合わせて管理ができる
  • Markdown なのでお手軽
  • チームで情報共有がしやすい

デメリット

  • 階層構造やワークスペースに縛られる
  • ノート間のリンクは作れるけど関係性が把握できない
  • プロジェクト管理を前提としたノート形式になっている
  • 他サービスとの連携ができない(今のところ非公式のAPIしかない)

Scrapbox

Scrapbox

Roam Research をはじめとした知識整理ツールの売りのひとつであるリンクの相互関係をいち早く体感したいのであれば Scrapbox は良い選択肢です。同等とは言えないですが、イメージしやすいかも。
※ これ系で Markdown を使いたいなら Kibela も良い選択肢ですね。

メリット

  • リンクされたノートを一覧できる
  • UI が日本語 (多言語対応)
  • チームで情報共有がしやすい

デメリット

  • 記法が独特
  • タグの運用 ・管理が難しくなる
  • リンクは一覧できて便利だけど関係性が把握できない

OneNote

OneNote

iPad や Surface でスタイラスによる手書き入力ができるので、思考の整理が他より柔軟なのが魅力です。Evernote と同様、あらゆるファイルをノートに貼り付けることができます。

メリット

  • いざとなったら Office ファイルと連携ができる
  • あらかじめ用意されている表現が豊富
  • UI が日本語 (多言語対応)
  • チームで情報共有がしやすい

デメリット

  • 階層構造に縛られる
  • ノート間の関係性が把握できない
  • リッチテキスト

Speare

Speare

カンバン風にノートを並べて執筆・整理するアプリ。画像も入れることができる『カード』を自由に動かすことができて新鮮な操作感です。

メリット

  • 横に並べて見比べたり参照しながら書ける
  • カードを階層式に配列することができる
  • 必要であればコラボレーションが可能
  • Markdownを使って書ける

デメリット

  • ノート間のリンクが作れない
  • ドラッグ&ドロップによる順番変えしか整理手段がない
  • サービス連携がない(読み込み・書き出しは可能)

DEVONthink

DEVONThink

個人用の情報データベースが作れる老舗アプリ。Evernote と同様、あらゆる情報を一箇所に保管できます。人工知能で処理の最適化や関連情報の提示ができることを売りにしています。

メリット

  • macOS / iOS ネイティブならではの連携
  • 集めた情報のデータ解析
  • タグを使って関係性を視覚化
  • ローカル保存

デメリット

  • 記法が独特
  • タグの運用 ・管理が難しくなる
  • リンクは一覧できて便利だけど関係性が把握できない
  • Web インターフェイスなし

Scrivener

Scrivener

書籍、脚本、調査レポートなど長めのテキストコンテンツを作るのに特化したアプリ。視覚化はないですが、リファレンスをとって文章を書いたり、構造を並べ替えて検討するといった知識の整理に役立ちそうな機能があります。

メリット

  • ノートだけでなくメモなど小さな情報にもリンクできる
  • アウトラインとノートの切り替えがしやすい
  • 分割や繋げ合わせるのが楽
  • ローカル保存

デメリット

  • 階層構造に縛られる
  • タグの運用 ・管理が難しくなる
  • ノートの関係性は見えず、シンプルな並び替えのみ
  • Web インターフェイスなし

筆者について

Photo of Yasuhisa Hasegawa

組織の一員となるスタイルで一緒にデザインに関わる課題を解決するといった仕事をするなど、チームでデザインに取り組むためのお手伝いをしています。各地でデザインに関わる様々なトピックで講師をしています。