COULD
すぐに使えるノウハウではなく、「なぜそうなっているのか」を考える記事を書いています。デザインの仕事で感じるモヤモヤに、構造から向き合いたい人のための場所です。
Webサイト運営でしてはならない質問
どうやったら人がもっとサイトに訪れるのか? これは Web サイトを構築・運営においてよく耳にする質問ではありますが、投げかけるべき質問なのかどうか疑問です。私が知っている方の多くは質の高い HTML マークアップが出来る方が多く、妙な SEO トリックを使うことなく検索エンジンの上位に作成したサイトを表示させることが出来るでしょう。しかし、Web サイトにたくさんの方が多く訪れたらそれで良いのでしょうか。1日に数百万の方がアクセスするようになったとしても、彼等がそこで何もしなかったら意味がありません。Web は世界中に広がる大きなネットワークですが、Web だからこそ量ではなく質がものをいいます。訪れる人たちを顔が見えない数字として捉えるのではなく、どのような人たちに来てもらいたいのか、何を提供出来るのか、何を利用者にしてもらいたいのかを問いかけなければいけません。 つまり「どうやったら人がもっとサイトに訪れるのか?」ではなく「利用者に提供したいコンテンツは何か?」を追求するべきでしょう。実はこのシンプルな質問の変化が Web サイト制作・運営に大きく関わってきます。 もしいつ
Chrome Frame はひとつのソリューション
今週リリースされた Chrome のように JavaScript や HTML5 レンダリングを実現することが出来る IE 向けプラグイン、Chrome Frame [http://code.google.com/chrome/chromeframe] 。プラグインをインストールしているブラウザのみ認識するたった一行の meta を記入するだけなので、制作者にもやさしい仕組みになっています。Techcrunch [http://jp.techcrunch.com/archives/20090922google-turns-internet-explorer-into-chrome-yes-seriously/] あたりでは、「笑える」「スマート爆弾」だとおもしろおかしく Chrome Frame を表現していますし、「IE を乗っ取った」と書いている方も見かけますが、個人的にこれは素晴らしいデザインソリューションとして見ています。 まず、構造からして「乗っ取り」ではなく、
Fringe Season 2 Episode 1
幾つか海外 TV ドラマを見ているわけですが、その中でも昨年おもしろかったのが Fringe [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001C4CI8U/could-22/ref=nosim/] でした。 シーズン1第1話のレビュー [http://www.yasuhisa.com/could/review/fringe-pilot/] を書いた当初は、ストーリーの全体像が見えてない状態だったので何を期待したら良いのか分からなかったわけですが、シーズンが進むにつれて徐々に Fringe の世界が明確になっていきました。 基本的に1話完結型なので気軽に見れますが、シーズンを通して展開するメタストーリーやテーマが幾つかあるので、内容をしっかり把握したい方は一気見するのがお勧めです。J.J.ブライムスが製作に関わっている作品らしく、細かい演出もたくさん用意されているので、シーズンを全部見てまた最初から見るとハッとするシーンも少なくありません。 コマーシャル前にさりげなく表示される植物や動物(ビデオ [http://www.youtube.co
CSS Nite LP7 で IA に関する講演をしました
撮影: 飯田昌之 [http://www.masazo.net/]2009年9月12日ベルサール神田にて CSS Nite LP, Disk 7「IAスペシャル」 [http://lp7.cssnite.jp/] が開催されてました。IA を語るならこの人と呼ばれる方々から様々な視点の IA を聞くことが出来ました。6時間という長丁場で、しかも相当量の情報があったと思うので消化するのは少し時間がかかるかと思いますが、既に たくさんの方 [http://cssnite.jp/archives/post_1619.html] が、レポート&感想を書いています。 私はイベントの一番最後に「IAからWebサイトデザインへの突破口 」という題名でプレゼンを行いしました。長丁場の終盤だったので来場者の多くは疲れていたと思います。そんな中で漠然とした内容のプレゼンを聞いても頭にピンと来なかった方も多かったのではないかと心配していますし、伝える力が足りなかったのではないかと反省しています。幸い Twitter 上では [http://twitter.com/#search?q=
Pixelmator 1.5
以前からお勧めソフトとしてセミナーなどで紹介していた Pixelmator。仕事に使えるというよりかは、Photoshop Element [http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001EHEFOU/could-22/ref=nosim/] の代りになるくらいの位置づけでしたが、先日リリースされた 1.5 でその考えを改めなければならないと思いました。 Webサイト制作をしている方にとって今バージョンで最も大きなニュースは「Web用に書き出す」と「スライス」機能が追加された点にあります。以前から JPG や GIF への書き出しは可能でしたが、画質設定をリアルタイムで見ながら確認出来るようになりました。また、全バージョンに比べると圧縮の仕方もよくなったような気がします。スライスも Photoshop と同じような感覚で区分け出来ますし、その場で画質設定もすることが出来ます。 Pixelmator を使って感じるのが Photoshop の使い勝手が必ずしもベストではないと気付かせてくれる点にあります。Web用に書き出すにしても、Pho
透明化されていく多彩なレビューサイト
Webマーケティングにおいて「透明化」はよく耳にするキーワードのひとつです。企業が提供する製品やサービスだけでなく、消費者との対話も透明化されている今日。レビューは誰でも手軽に出来るようになり、消費者もレビューを読んで購入を検討しています。いわば、レビューが Web では広告そのものなのかもしれません。例えば「東京 ホテル [http://tinyurl.com/l8gs9l] 」と検索すれば、レビューがすぐ読める状態になっています。良いサービスを顧客に提供するというベーシックな部分ではありますが、それが検索結果にも直結し始めているといえます。 幅広くレビューを扱う総合サイトは以前からありますが、最近は特化したものも少なくありません。Sleeping In Airports [http://www.sleepinginairports.net/] は、6,300の空港の寝心地具合をレビュー。レストランのレビューはたくさんありますが、 dishola [http://www.dishola.com/] は、食べ物の種類ごとにレビューされています。また、Printer.com [http
Government 2.0 への4つのポイント
先日、ティム・オライリー氏が Government 2.0 [http://jp.techcrunch.com/archives/20090904gov-20-its-all-about-the-platform/] というアイデアを提唱しましたが、彼のいうとおり、公共機関や政府は Web サイトを構築するというよりかは Web サービスを立ち上げる姿勢が必要だと思います。広報新聞やパンフレットを作るというより、Web 上に新たな公共施設を設けると想像すれば良いのでしょう。 オライリー氏記事では幾つか具体的な例も含めて書かれているので、これだけ読むだけでもいろいろイマジネーションは広がりますが、彼の考えるビジョンにたどり着くには何をしたら良いのか考えてみました。 コミュニケーションの隔たりの明確化 SNS でもブログでも何でもいいですが、とりあえず技術を取り入れたものの上手く機能しない場合がありますが、その原因は組織の構成である場合があります。縦割りのコミュニケーションが普通に行われている中、それとはまったく違うコミュニケーションを前提にしたツールを導入してもうまくいかないのは当
デザインが優れている「政治の見える化」の現在
オバマ政権では情報の透明化を目指して、様々な情報を Web で入手出来るようになりました。例えば Data.gov [http://www.data.gov/] では、教育、エネルギー、治安など様々なデータ検索できるだけでなく CSV や XML 形式で入手することが出来ます。以前 builder by ZDNet [http://builder.japan.zdnet.com/member/u514743/blog/2009/07/09/entry_27023617/] で紹介した IT Dashboard [http://it.usaspending.gov/] を使えば、公開されている政府関連のデータをグラフ化することが出来ます。もちろん、こうしたデータによる政治の見える化はオバマ政権以前からあって、有名なのだと OpenCongress [http:
欧米視点でみた日本のメディア入門
以前から日本のメディアは特殊であると言われていますが、先月末に行われた総選挙がきっかけで幾つかの海外のメディアが日本のメディアやジャーナリズムにスポットを当てた記事を幾つか掲載しました。部分的に日本のメディアの姿を取り上げている記事は少なくありませんが、客観的に日本のメディアの全体像が分析されているものはあまりありません。2005年に設立されたアメリカの Open Source Center [https://www.opensource.gov/] (OSC) は、オープンソースとして公開されている情報を収集、分析を行っている機関。その OSC が先日、日本のメディアについて取り上げた 67 ページの資料を公開しました [http://www.fas.org/irp/dni/osc/]。PDF 形式で無料でダウンロードすることが可能です。 Japan — Media Environment Open; State Looms Large [http://www.fas.org/irp/dni/osc/japan-media.pdf] 日本人からすれば特に珍しい情報はありません