デザイン
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即興が超える領域の壁
これは、私が好きな動画のひとつ。 歴史に残る映画の名シーンは、俳優たちによる即興が数多くあります。ヒース・レジャーが魅せた「ダークナイト [http://amzn.to/1dlJUJb] 」の怪演や「タクシードライバー [http://amzn.to/19Yew3b]」の名台詞が即興というのは、知る人ぞ知る有名な話。25 の映画のシーンを見ながら、俳優達の想像力と演技力を堪能できる内容です。(英語ですが、簡単な解説がアノテーションに記載されているので、表示しながら観覧すると楽しみが増します) 映画好きなら見ておきたい動画ですが、即興について考えさせられる動画でもあります。 俳優は台本どおりに台詞を話したり、監督の指示通りに演技をすることが仕事ではありません(それを好む監督もいますが)。「俳優だから」と、自分の周りにラインを引かず、与えられた世界の中を自由に動き回ることがあります。即興は、その表れだと思います。即興は、脚本によって定められた領域に留まらず、ときには領域からはみ出ることもあります。うまくいけば、作品の世界観を広げたり、登場人物に深みを与えてくれることがあります。
ポジティブとネガティブのデザインバランス
個人や社会の反映させるような強みや長所を研究するポジティブ心理学 [http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%82%B8%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%96%E5%BF%83%E7%90%86%E5%AD%A6] 。以前、ポジティブ心理学から学べるデザイン思考 [http://www.yasuhisa.com/could/article/positive-psychology/] でも取り上げましたが、より良い体験を設計したいと考えるデザイナーであれば無視できない分野だと思います。一見、自己啓発の話に聞こえるわけですが、チーム管理や、コミュニケーションなどにも役立つと言われており、関連書籍や資料から多くを学ぶことができます。 [https://www.amazon.
イメージ先行を超えた有意義なブランド価値
刷り込むだけがブランドか 企業ブランドを紹介する Web サイトを見る度に「ブランドってなんだろう」という疑問が頭を過ります。 どのサイトも洗練されたイメージつかってブランドを紹介しています。時には『企画モノ』を通して面白いアイデアに乗せてブランドを紹介していることもあります。PR の意味合いも含めてブランドメッセージを訴えかけているからかもしれませんが、時に「これをすることでブランドを伝えているのだろうか」と思うことがあります。 元々 brander という焼き印をつけることを語源としているブランド。イメージ(言葉・絵・音など)から、製品やサービスを連想させやすくし、それが安心感や信頼性にも繋がると言われています。焼き印としてのブランドであれば、イメージ先行の『刷り込み型』のコミュニケーションでも十分なのかもしれません。 しかし今のブランドは、他にも様々な意味が含まれています。 例えば、企業ブランドは企業が訴えるイメージだけでは完成せず、消費者の経験や価値観も加味された、複合的な存在であるといわれています。この場合、ブランドを通して約束された価値や意味を、消費者にきちんと提
利用者の期待とUIデザインについて
UI デザインとひとことで言ってもたくさんのことを考慮しなければいけません。単一機能のシンプルなアプリの設計だったとしても、UI の課題は山のようにあります。私自身、どこから始めたら良いのか分からなくなることがありますが、UI デザインを考える始めるために、ふたつの疑問を自分自身に問いかけるようにしています。 * 利用者が期待に応えられるようなインターフェイスはなにか? * 利用者が目的に辿り着く為の明確な道筋はなにか? 利用者と目的の間には『溝』があります。それをどう埋めるのかを考えるのも UI デザイン。 矢印のような印がついたボタンがあれば、利用者は何を期待し、行動するのか。 この2つの疑問のなかで特に重要になのが「期待に応える」という部分です。実は、利用者の期待をうまく処理できていないために、使い難いという反応に繋がる場合があります。では、ここでいう 期待とは、どういう意味なのでしょうか。 * 次に表示される画面が、利用者の思っていたものであること * 操作した結果が、利用者が想定していたものであること それでは、逆に期待通りではない状態とはどういったもので
多種多様なWebアクセスにおけるパソコン向けデザインの弱点
通信機器の普及率を2010年と2012年度で比較(総務省 2013年)。 日本も既にポストPC時代 先週、総務省が平成二十四年度の通信利用動向調査 [http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/statistics05a.html] を発表しました。詳しくは公開されている PDF (又は生データで公開されている Excel/CSV) を参照してほしいですが、特筆すべき点は以下の 6 つです。 * パソコン(デスクトップやノート)からの Web アクセスは 2009 年をピークに毎年下降している * 家庭内、外関係なくパソコンからの Web 利用は低下している * 同時に低下しているのは従来の携帯電話。保持率は依然高いが Web アクセスは減ってきている * 従来のアクセス端末の利用は低下しているが、今まで以上に Web アクセスする人は増えている * 10代から40代の Web 利用率は頭打ちをしているが、増えてきているのが 65 歳以上の高齢者
人との関わりから考えるタッチUIのあり方
タッチ UI のデザインで難しいのは、表層的な部分だけを設計すれば良いものになるわけではないという点です。技術もきちんと理解することで、Web なら Web らしい、アプリならアプリらしいデザインになります。表層的な部分から入ると、見た目は良いけど使い難くなったり、「なんとなく違う」という声に繋がることもあります。 だからといって、絵を描きながら UI を模索することを否定しているわけではありません。しかしながら絵を描く過程があったとしても、人がデバイスとどのように関わるのかを理解していることが前提になります。人はどのように UI に触れて、どのようなフィードバック(アウトプット)を期待しているのでしょうか。 タッチデバイスにある新しい挑戦 多くの方がタッチデバイスを扱うようになって数年経ちますが、今はもう画面に触れるだけが唯一の方法ではありません。人とデバイスの関係はより親密になったと同時に、関わり方は多様で複雑になりました。 おさらいという意味も含めて、最近のデバイスと人との関わり(インプット & アウトプット)をまとめてみました。 多種多様なインプットとアウトプットが
マルチデバイス体験のためのデザインの課題
ここ 1, 2 年のアプリ購入の条件はマルチデバイスでシームレスな操作ができることができることが前提になっており、その傾向はますます強くなっています。私が愛用している Byword [http://www.yasuhisa.com/could/review/byword/] も保存という操作をすることなく、マルチデバイスですぐにデータにアクセスできることが購入のキッカケになっています。 [https://itunes.apple.com/app/id532016360] 明るさ調整や、スピードダイヤルといった機能もあり。連携できるアプリも順次増えています。 マルチデバイスと同様、重要になってくるのがアプリ間のデータのやりとりや操作が可能なこと。Web サービスを基にして作られたアプリであれば大丈夫ですが、孤立した状態で存在で存在するアプリも少なくありません。Android だともう少しスマートな解決策がありそうですが、iPhone の場合だと Launch Center [http://appcubby.com/launch-center/] は便利です。TextExpander
構造とプロセスとクリエイティブについて
デザイン思考の盲点 利用者への理解を深めながら新しいプロダクトやサービスを作り出すときにデザイン思考が役立つと言われています。異領域の人たちによるコラボレーションや試行錯誤を繰り返しながら完成に近づけるプロセスは、イノベーションの原動力とも言われています。日本でもデザイン思考を取り入れて新しい価値を生み出している企業が増えてきました。 私もプロトタイプ [http://www.yasuhisa.com/could/article/dh-prototyping-course/] をキーワードとして、デザイン思考を取り入れている人間のひとりではあるものの、デザイン思考による盲点が気がかなりになることがあります。 デザイン思考はプロダクトやサービスを作るための考え方・メソドロジーであるが故に、短期的かつ狭い視野に留まりがちになります。人のもつ課題や不満を解決するのは、プロダクトやサービスである場合も多々あるわけですが、時には社会構造、エコシステム、文化といった部分に注目したほうが効果がある場合があります。 例えば朝の満員電車で人が怪我して危険という問題があります。これを解決するためのサ
UIだけでもデザインできる理由
UI(ユーザーインターフェイス)は、いつの頃からか魅力的な視覚要素が含まれた GUI として語られるほうが多くなりました。これはある種、デザインを装飾としてのみ捕われてしまう状況と似ているところがあります。 では、ユーザーインターフェイスとは一体何なのか。スケッチしてみました。 昔からあるデスクトップでも、Google Glass のような未知のデバイスでも、人とコンピュータの関わりは必ずといっていいほど発生します。 人が何かをインプットすることで、コンピュータは処理したデータをアウトプットして人に伝えます。ユーザーインタフェイスとは、人のインプットを助長したり、コンピュータが処理したデータを人が理解できるようにアウトプットする役割を果たします。つまり、人が操作するコンピュータとの関わりを円滑なものにするのがユーザーインターフェイスの基礎と捉えることができます。UI を HCI (Human-Computer Interface) と言い換えることがありますが、UI とは表層的な絵を指すだけではなく、関係性を設計するものというのが分かってきます。 先月のセミナー [http