この記事は「Designer meets Designers 03 で話します」の続きにあたります。

D2-03 の模様Designer meets Designers にて「さよなら Web標準」というタイトルで講演をしました。今回は久しぶりに東京での講演ということもあり、かなり気合いを入れて準備をしました。主催の MdN の担当の方が早くからタイムラインを引いてくださっていたので準備もしやすかったところもあります。最新版の Keynote を使い始めてしばらく経ちますが、以前は PowerBook G4 を使っていたのでスペックが足らず、凝ったエフェクトも使い切れませんでしたが、今回は MacBook Air だったので機能を存分に使うことが出来ました。まぁこの辺については次回のエントリーに書くとします。

「標準 (Standard)」という言葉を国語辞典で調べると「物事を行う場合のよりどころとなるもの」といった意味が出てきますが、Standard だと日本語の標準と似たような意味だけでなく「道徳的規範, 倫理, おきて, しきたり」という少々厳しい意味合いも登場します。時にこうした英語の意味と同じようなニュアンスで標準という言葉を受け取ってしまうこともあるので、結果的に「Web標準」が、なんとなく宗教じみた雰囲気になってしまうのかもしれません。もちろん Web標準はひとつの『よりどころ』として捉えるべきでしょうし、木達さんが話していたバランス感覚は制作していく上で、そしてビジネスを考えていく上で重要になってくるでしょう。

表層的なノウハウは Webや書籍で共有されていますが、根本的なところに関しての議論はまだまだ少ないと思います。堅苦しい話になってしまいそうだし、考える前に目の前の案件を片付ける必要があるのでとにかく即戦力のあるものを必要としてしまいがちではあります。もちろんノウハウの習得は大変重要なことではありますが、Webをデザインするという部分を考えることも同じくらい重要なことだと思いますし、これからも出てくるであろう新しい技術の習得にも役立つのではないかと思います。根本的なことを考えるのは気が遠くなることではありますが、結論を見出すことを目的とせず、まずは考えてみて、周りの出来事や経験と組み合わせてさらに考えるというプロセスを繰り返すことが重要なのだと思います。

今回の講演がそのきっかけになっていれば幸いです。

益子さん小林さんと対談した前回のポッドキャストは、Web標準については語られなかったものの、講演で話されたことと繋がるものがあるので聞いたことない方はぜひチェックしてみてください。平日でお忙しい中、参加してくださった皆さんに感謝。名刺交換を少数の方としましたが、お話する時間がほとんどといって良いほどなかったのが心残りです。また、次回どこかでお会いしましょう。