自分の取扱説明書を作ってみよう
自己紹介だけでなくチームビルディング目的でも使える「わたしの取扱説明書」。役職やスキルセットだけでは見えにくい自分を伝える最適な手段です。
2年前に一緒に働いてみたいと思うあなたへという自己紹介ページを作りました。プロフィールや経歴ではなく、自分の考え方や仕事への姿勢が書かれた内容。なかなか好評で、自分なりにアレンジして公開している方もいます。
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デザイナーといっても千差万別ですし、作品集や経歴を見ただけでは「この人とうまく働けるだろうか」という不安を拭い去ることはできません。また、リモートワーク / ハイブリッドが主流になったことで、仕事仲間のはずなのに遠い存在に感じてしまうこともあると思います。お互い遠慮していたり、知らずのうちに自分ルールを相手に押し付けていることもあります。
私はアドバイザーのような立場で組織に入ることが多いので、クライアント向けに別途自己紹介ページを作るようにしています。どういう立場でプロジェクトに参加しているのか。どう関わるのか。関与しない領域は何か。コミュニケーションで注意しておいたほうが良いことを書き記し、相手の不安を少しでも減らすようにしています。
一風変わった自己紹介にみえますが、「Personal User Manual(わたしの取扱説明書)」という呼び名で広く使われている手法です。Larry Stybelさんが 2003 年に提唱した言葉だと言われています( 参照 )が、広く知られるキッカケになったのは Adam Bryant さんの講演です。
元々リーダーシップやマネージャーがメンバーに自分の価値観を伝えるために作られてたものですが、今はチームビルディング目的でも使われています。例えば Atlassian は Team Playbook.のひとつとして My User Manual を公開しています。英語ですが、1 時間ほどでできるミニワークショップのやり方が記載されています(私もこれを参考にしてワークショップをしたことがあります)。
わたしの取扱説明書を作るメリットは幾つかあります。
- スキルセットだけでは分かりにくい得意・不得意がみえてくる
- いろいろな働き方や働くことへの姿勢が見えて視野が広がる
- コミュニケーション方法の前提を合わせることができる
- 自分をオープンにすることから、対話が始まることがある
こうしたことは同じ空間で働いてたら次第に分かり合えることかもしれませんが、今のような働き方になってさらに重要度が増したと思います。
何を記載するかは自由ですが、下記の項目を参考にしてみてはいかがでしょうか。自分も書いてみた!という方はぜひ教えてください😀
- 自分についてあまり知られていないこと
- 働くモチベーションはどこにあるか
- 仕事で心が消耗すること
- 好みのコミュニケーション方法
- 私が思わず「グッジョブ!」と言ってしまうこと
- こういうフィードバックが欲しい
- 得意なフィードバック
- 誤解されがちなこと
- 理想的な1日の働き方
- 仕事が働く時間 / 環境