アイデア

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アイデア

協働のためのデザイン思考の再構築

2016年9月3日HTML5 Conference 2016が開催されました。1,200 人を超える参加者。6トラック同時進行という巨大イベント。どちらかと言えばエンジニア向けのセッションが多いイベントですが、そういう場だからこそ「ぜひ話したい」と思えたところがあります。 今回「協働のためのデザイン思考の再構築」という題名で話しました。以前からエンジニアとデザイナーとの間をどう繋げるかという課題について話したいという欲求がありました。ただ、こういうトピックはデザイナーばかりの場で話すのは意味ないですし、逆もしかりです。HTML5 Conference 2016 は、デザイントラックもあったことから、両方へリーチするには好都合。幸いエンジニアの方も私のセッションに参加していただいたみたいで、非常に嬉しかったです。 デザインシステムの課題 私は HTML, CSS, JavaScript は書けますし、PHP も多少書けます。コードがある程度分かると、全体構成からではなく部品からデザインするという考え方はスッと入ってきます。スタイルガイドを作りましょうという声も、どちらかと言えばフロントエンド側ですし、世に出回っている CSS フレームワークを見てもコードの理解があることが大前提です。 Atomic Design が

アイデア

50日間付箋紙に絵を描き続けて気づいたこと

始めたきっかけ 今は瞬時にいろいろなものを手に入れることができる時代です。自分が欲しいと思ったタイミングで様々なコンテンツやツールへアクセスできるようになりました。そうした環境で日々暮らしていると、スキルや知識も瞬時に身につけることができると考えてしまいがちです。しかも周りを見渡せば「すぐにできる」「手軽で簡単」「知っておかなければ損」といったフレーズが飛び交うわけですから、早く手軽に済ませたいと思う気持ちが強まります。 しかし、身につくスキルを得るためには時間が必要なのが現実です。いきなり 1000 文字以上の記事は書けませんし、調査・研究を積み重ねた壮大なプランを立てても試行錯誤を繰り返さなければ成功に近づきません。スキルのある人とない人の違いは、時間を割いているかどうかと関係しています。 マルコム・グラッドウェルの著書「天才! 成功する人々の法則」で、『一万時間の法則』が紹介されてます。書籍によると才能のある人の多くは一万時間以上の練習を続けていると言われています。天性の才能というのはあるかもしれませんが、ひたすら続けることが身につくスキルを得るための近道だと思います。 すぐ結果を求めず、まず続けてみるという行為は、今だからこそ大事ではないでしょうか。 8月から続けていた、付箋紙に何かを書き続ける「#sticky50」は、とにかく続けることを実践するための企画。「やってみようかな」と思った次の日に Twitter をはじめとしたソーシャルメディアで告知しました。軽く始めましたが、多くの方が参加したクリエイティブな企画になりました。

UX

今後のデザインに欠かせないユーザーの瞬間の理解と共有

Apple Watch をはじめとしたウェアラブルを使い始めてから、瞬間の体験についてよく考えるようになりました。しかし、実際のところスマートフォンでも瞬間(ひととき)は存在しています。Google は 4 月に「Micro-Moment」という状態を提示しました。Webサイトやアプリと、きちんと向き合って操作するのではなく、突発的に起こった欲求に対して即座に行動をとる状態を指します。Micro-Moment は以下のような要素で構成されています。 今この瞬間に訪れる欲求(リアルタイム) ある特定の目的がある(意図的) 一番近くにあるデバイスを選ぶ(マルチデバイス) ながら作業のときが多い(マルチタスク) 瞬間に対するニーズに応えるかのように Google は検索結果に「購入」ボタンの実装を検討しています。「あれが欲しい」という瞬時に起きたニーズに対して、すぐに応えるためのアプローチです。また、ますます文脈に合わせた提示をしてくる Google Now も瞬間のニーズに応えるためのアプローチです。こうした Micro-Moment のための UI

UI

Webらしいニュース配信UIとは

紙的な情報配信 新聞記事は、印刷されたらそれで終わりです。後の紙面で修正・注釈が入る場合がありますが、記事が世に出た瞬間、そのままのかたちで残ります。また、配信できるタイミングと回数が限られているので(朝・夕、時々号外)、期限までにどれだけ記事の質を高めるかが勝負になることもあると思います。新聞社の Web サイトは、こうした『新聞の性質』を強く残したまま Web コンテンツを配信しているように見えます。 カテゴリやキーワード(タグ)を活用した情報分類をするなど、 Web の特性を活かした手法を取り入れているものの、記事を集めた書庫のような存在です。以前紹介した公共施設の Web サイトと似たような状況といえるでしょう。新聞社の Web サイトの記事の特長をみると、記事の形状は、紙の時代とほぼ変わりないことが分かります。 配信された記事は、そのままの形で残る 訂正や追加情報が入る場合はあるが、別記事として配信されることがある キーワードで分類されているが、読者が探し回る必要がある 数々の記事を拾い集めて意味を見出すのは、読み手のスキル次第 印刷後は変えることができない、

アイデア

作れることは正義である

撮影:飯田昌之 12月14日に CSS Nite Shift7 が開催されました。基調講演ということで、少し先の未来を話すようにしていましたが、今回は未来に備えるための『今の話』をしました。「スクリーンの先、私たちの仕事の先」という題名で話した今回の講演。スクリーンの外を見ようというメッセージは伝わったと思いますが、仕事の先の意味が捉え難かったかもしれないので、この記事で解説しようと思います。 アイデアと完成品との間 アイデアがあるからこそ、新しいサービスやプロダクトが生まれます。しかし、この間には大きな溝があって、なかなか繋がらないことがあります。素晴らしいアイデアでも製品にしてみるとそうでもなかったり、どこかで質が低下してしまったり、アイデアが製品にうまく反映していなかったり、いろいろです。 Web サイト制作の世界では、この溝が広く深いことがあります。アイデアを生み出したり、設計に関わる「考える人」と、実際手を動かして構築する「作る人」が完全に分離(分業)していることがあります。作るひとが、考える側に立ち入る余地がないこともあります。もちろん、こうした溝を埋めるためのプロジェクト管理であったり、

アイデア

答えを見つけるプロセスを楽しむエージェンシーモデルの提案

情報過多だから人に頼る 先日 New York Times で「Are Travel Agents Back?」という記事が公開されました。旅行業界のマーケティング会社 PhoCusWright によると、2010年、2011年と 2年連続で旅行代理店/代理人が成長したそうです。欧米では Expedia や、Travelocity のような総合旅行サイトが 2000年前後から利用者の指示を得ていて、旅行をするなら代理店ではなく、サイトを訪れるのが一般的でした。しかし、PhoCusWright の調査や旅行代理人のインタビューから、最近はそうではないと New York Times の記事は指摘しています。 旅行サイトが抱える以下の課題が、代理人のニーズを高めたのではないかと考えられます。 選択肢が多過ぎる 幾つかのオプションを比較しながらチケットや宿泊の予約ができるものの、選択肢が多過ぎることから決めるのが困難 融通がきかない 細かい絞り込みで自分のニーズに合ったプランを見つける機能はあるが、人がもつニュアンスを聞き分けて最適なプランを見つけれるわけではない レビューもあてにならない どれが正しい情報なのかを見極めるひとつの方法としてレビューがあるものの、

UI

ニュースの理解が深まるタイムツリーコンセプト

リアルタイム時代に必要なニュースUI 新聞サイト・ニュースサイトは、基本的に「記事」という情報の単位をもつことを前提にしています。そして、記事という単位を時系列やテーマ(カテゴリ)別で表示できるように CMS でコントールしています。こうした見せ方は情報サイト全般で扱われていますが、今のニュースのスピードや Web 利用の変化と照らし合わせると、記事という情報単位があまりにも大きく柔軟性が乏しく感じることがあります。現在のニュースサイトのコンテンツに起こっている現象が幾つかあります。 速報ですら記事にしないといけないので、200文字程度のページが存在する 記事というタイトルとテキストを必要とする『入れ物』があるため、テキストだけ、ビデオだけ、写真だけといったコンテンツタイプの格納がしにくい ソーシャルメディアでブレイクしたニュースに追いつけない ニュースサイトのリアルタイムと、人が体感するリアルタイムは異なる。ニュースサイトが提示する「最新情報」が人が感じる最新とは限らない ひとつの出来事が地続きで繋がっているものの、利用者はトピック/タグで絞り込んで検索が必要になる 時系列で記事は見れるが、出来事がどのように進んで発展しているのか分かりにくい 人はセンセーショナルなひとつ話題に食いつくが、話題を取り巻く全体像を読み取れる場が少ない 以前(といっても 2008 年ですが)ニュースの特集ページをモックアップしたことがあります。

LEAFから始まるソーシャルメディアの対話
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LEAFから始まるソーシャルメディアの対話

SIPSからみえてくる課題 先日サトナオ・オープン・ラボがソーシャルメディアに対応した新しい生活者消費行動モデル概念「SIPS」を発表しました。今の時代における消費者の行動を Sympathize (共感する)、 Identify (確認する)、Participate(参加する)、Share & Spread(共有・拡散する)という4つのステージに分解。共感から共有へ。そしてまた共感へと繋がるサイクルを分かりやすく表現しています。資金をもつ企業だけが情報を伝達できるのではなく誰もが影響力をもつということを前提に、顧客とどのようにコミュニケーションをとれば良いか考える上において SIPS は基本といえるのではないでしょうか。 しかしながら、SIPS のサイクルには幾つか検討しなければならない点があります。 解説ではソーシャルメディアという一般消費者も影響力がある世界を意識してはいるものの、

アイデア

人の関係を考慮したレビューの見せ方提案

陳腐化しているレビューコンテンツ 製品を購入する際に、 製品情報だけでなくレビューに目を通す方は多いと思います。公式の製品情報だけでは分からない感覚や着眼点が書かれていることがあるレビューは製品購入の決定の際に多大な影響を及ぼします。Nielsen が 2009 年に出した調査結果によると 70%〜90% 以上の方が知人や購入者の意見を信用するといっています。これはブランドのWebサイト (70%) や雑誌などの記事に書かれているコラム (69%) より高い数値です。Facebook などをはじめとしたソーシャルネットワークやレビュー専門サイトで人々が製品やサービスについて話しているのは、彼等がレビューやレコメンデーションを求め合っているからなのでしょう。 私たちの行動に大きな影響を及ぼすことがあるレビューですが、現状レビューがうまく機能していません。買う前からレビューではない応援メッセージのようなものがコメントとして残されているくらいならまだ良いですが、レビューが広告のような存在になっているほうがより深刻な問題です。 ブロガーにレビューを書いてもらう代わりに製品を無料配布したり、点数の高いレビューを残すように頼んでいる方もいます。一種のプロモーションと呼べるのかもしれませんが、多くの人が頼りにしているレビューが既にレビューでなくなっているのではないでしょうか。もちろん、友人にレビューを書くことを頼むことが悪いことでもありません。ただ「友達だから・・・」ということで友情票のような内容になっていたとしたらどうなのでしょうか。良い点数を付けてもらったほうは嬉しいかもしれませんが、信頼出来るレビューかどうかは疑問です。 レビューの質の向上のために「役に立ちましたか?」ボタンなどを設置してユーザー同士で質管理をする仕組みが導入されているケースがあります。コンテンツの精査をこうした機械的な投票システムだけ保持は難しく、どうしてもモデレーター的存在が必要になります。また、レビューが本当に信用できるのかどうかを投票の点数を確認しながら読まなければならないというのは親切でもないですし、レビューを書くという行為そのものの阻害になりかねません。 信頼出来るレビューを見つけ出す 現状ほとんどの製品レビューページは、

アイデア

デザインにもあるマニフェスト

デザインの影響力と責任 政治家のあいだで「マニフェスト」という言葉がよく用いられますが、デザインの世界にもマニフェストはあります。1964年に発表された First Things First は、商業的になりすぎて批評性を失ったデザインに対する危惧と、デザインの本来の意味を見つめ直し人々や社会にポジティブな影響を与えるものをつくり続けようと宣言しています。英国のデザイナー、ケン・ガーランドが中心になって起草されたこのマニフェストは数多くのデザイナーから指示を得たといわれています。 その後、改訂版 Frist Things First が 2000 年に起草されています。問題解決だけでなくアイデアを示すデザインという職能を社会・文化・環境に役立つコミュニケーションツールとして活かそうというが改訂版の主なテーマ。1964年と同様、広告・宣伝におけるデザインよりさらに広げてデザインの議論をしていこうという思いが伝わってきます。 マニフェストの日本語訳を読みたいという方は Elephant & Castle の筆者訳を参考にしてみてください。 マニフェストとは実に大袈裟だと感じる方もいるかと思います。しかし私たちは多大な影響力をもっていることを認識しなければいけません。ナビゲーション、ボタン、色、写真、コピーライティング、1行のコード。すべてが利用者・視聴者に影響を及ぼしています。

アイデア

アイデアを引き出すゲームストーミングと学びのゲーム化

ゲームの要素を盛り込むことで、難しい問題の解決に繋げたり教育に活用することを「シリアスゲーム」と呼んでいます。最近あまり取り上げていませんが、シリアスゲームに関しては 3,4年前に高い頻度で記事として紹介していました。ダルフール紛争の難民問題どう解決するかをゲーム化した Darfur is Dying。2004年スペインでおこった列車爆破事故を基にした Madrid などなど。Kuma/War というサイトには世界中の紛争・戦争をモチーフにしたゲームがたくさん紹介されているだけでなく、実際遊ぶこともできます。ただ銃を撃ちまくったり点数を稼ぐというゲームではなく、与えられた状況化でいかに最適なソリューションを提供するのかという考え方をゲームを通して学ぶことができます。 シリアスゲームというジャンルは元々アメリカで始まったらしく、Serious Game Initiative という機関があります。今では世界中に点在しており日本機関のサイトではときどきシリアスゲームに関するニュースが配信されています。 シリアスゲームは、高い予算を使ったコンソールゲームよりコンパクトにまとまっているとはいえ、誰でも作れるものではありません。また、ゲームを作る人と遊ぶ人が明確に分かれているのも特徴のひとつです。一緒になってゲームをし、その活動の中でお互いのアイデアを共有する手法のひとつとしてレゴを使ったシリアスプレイというのがあります。4年前に執筆した「レゴでビジネスも大成功」で紹介しましたが、 LEGO 社も公認しているひとつの楽しみ方です。日本でもレゴを利用したシリアスプレイが何度か開催されていますね。 レゴを使うというのもひとつの方法ですが、ゲームのようにシナリオ (設定)

facebook

Facebookグループをはじめました

先週 Twitter でひっそりと告知しましたが、Facebook のほうでグループをはじめました。 Facebook Groups は、その名のとおり特定のグループに対して情報共有がしたいときに便利な機能です。先週新バージョンが発表された Facebook for iPhone もグループにアクセスしやすくなるよう改善されていますね。 今回のグループの開設は、今後考えているコンテンツ展開の一環で始めました。Twitter や mixi といった他のネットワークの情報を連動配信するといった使い方ではなく、このサイトにある Web デザイン関連のコンテンツを繋げ、拡張するために使います。最終的には Facebook で Fan Page を開設しようと思っており、そちらの準備を進めているのですが、まずはグループという実験場でどう配信できるかを模索しようと考えています。グループがラボ (β) で、後に公開される Fan Page により固まったアイデアで配信するといったところでしょうか。 グループでは以下のような内容が配信されます。 このサイトの記事配信 記事には掲載されていない補足情報や、ちょっとした解説文をコメントとして付けていきます 没ネタ配信

UI

読書体験を共有するためのデザイン提案

ページ上に読者の感想や、ディスカッション、そして読まれている文章の傾向が分かるというのは電子書籍のひとつの読み方としておもしろいと思います。しかし、それは様々ある読書スタイルのほんの一部にマッチした提案です。読書は基本的に『一人旅』に近いと感じています。読書という旅の経験を人と共有することはあると思いますが、それは読書する前後であって読書している最中に思いを共有することはさほどないような気がしています。読んでいる瞬間に生まれる読者と作者 (書籍) の一対一の関係が読書をまた特別なものにしていますし、そのときの体験を共有する楽しさはあると思います。 読書を一人旅と例えるのであれば、読書の最中の演出・機能はむしろ邪魔な存在かもしれませんし、それだけが電子書籍の魅力だとすると今の読書の体験とズレているのではないでしょうか。 ノンフィクションやハウツー本だと同時に他の読者の様子が分かるというのは有効かもしれませんが、一人旅としての読書を補助することができる電子書籍のあり方もあったも良いのではと考えています。 カフェで友達に会ったとき本の話題が出て「あぁこれだよ、読んでみなよ」ってデバイスからデバイスへ電子書籍を貸し出すことが出来るだけでもうソーシャルリーディングな感じがするのだが。 from: yhassy 上記の Tweet は、昨日私が発したものです。一人旅としての読書を考える上で、電子書籍の文中(ページ)に何か特別な機能や UI を追加することが有効な手段ではないと考えました。むしろ旅の体験を共有しやすい仕組みを作ることのほうが重要ではないでしょうか。そこで実際どういう感じになるかをモックアップしてみました。 書籍を長押しすると、書籍を掴むことができます(現在の iBooks の操作と同じ) このとき、

UX

自社にUX文化を広めるコツ

UX や HCD の勉強をしてみたり、ワークショップに参加しても、会社内での理解を獲得するのが難しい場合があります。装飾より広い範囲でデザインを考えことは時間 (コスト) が必要だけでなく、同僚のデザインプロセスの参加は不可欠です。しかし、成果物として見え難いプロセスですし、「自分はデザイナーではない」と最初から拒否されることもあります。外で入手した様々なデザインアプローチをひとりでいきなり始めても何も変わりませんし負担が大きくなるだけです。UX を社内の文化として取り入れるよう働きかけ、デザインがしやすい環境作りがまず必要になります。 つまり、勉強の次は啓蒙活動です。 社内勉強会をしているところであれば、そこで外で学んできた知識を共有することはできると思います。やっていない企業でも忙しいスケジュールの中から2,3時間ほど共有する時間を絞り出すことは出来るはずです。では、そこで何を話せば良いのか、何に注意しなければならないのでしょうか。 制作以外の方にも参加してもらう UXが何かの解説ではなく、なぜそういった考え方が必要なのか説明する UXを考慮したデザインプロセスを体感してもらう ここでキーになるのは「体感」です。UXの意味が理解されなかったとしても「なるほど。こういうことすることに意味がありそう」と思ってもらえたら勝ちです。ワークショップ形式で実際どういったことを考えるのがデザインに必要なのか体験してもらうことが、講義よりも効果的です。例えば以下のようなエクササイズはどうでしょうか。 自社サイトや案件サイトなど扱うサイトを選ぶ (皆がある程度理解しているサイトが良い) 扱うサイトに該当するペルソナを2つ用意

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紙の漫画とは違う電子漫画の可能性

先週、集英社の漫画雑誌「ジャンプSQ.」が iPad アプリとして無料配信されました。他にも Yahoo!コミック や eBookJapan のように漫画をたくさん読める場も日本で増えて来ています。iPad は単行本に比べて少し大きいので見やすいですし、文字数が少なくサイズもあるので、雑誌のレイアウトをそのままスキャンしたようなものに比べて読みやすいです。漫画の電子書籍というジャンルであれば携帯電話が先取りしていますが、スクリーンのサイズと独自のインタラクションを加えることが出来るという点で、iPad をはじめとしたタブレット向けの漫画は雑誌より先に広まりそうです。 iPad くらいの大きさ(もう少し小さくてもいいです)が漫画と相性が良いので、そのままスキャンしたものでも、読み難い(見難い)という印象を与えることなく楽しむことが出来ます。ただ、今の漫画は紙という媒体を活用したストーリーテリングをしているものも少なくありません。見開きのインパクトや次のページをめくるという演出がストーリーに躍動感をもたせていることもあります。ある程度のことはインタラクションを加えることで再現出来ますが、ギミックになる可能性もありますし、あくまで紙に載る漫画を作ることが前提なので、iPad のようなデバイスのため作られているわけではありません。 では、iPad のようなデバイスのために作られる漫画とはどういったものでしょうか。それを考える前に、紙の漫画の移植のされ方に注目していきましょう。 先述したようなスキャンしたものが主流ですが、漫画のコマ割りを次々に移動して躍動感を出しているものが幾つかあります。例えば

アイデア

Operaのセミナーで感じた今のWebにみる危険性

もう、先週の金曜日になりますが Opera が主催するイベント「Tomorrow’s Web Today」に参加してきました。Opera 共同創設者である Jon Stephenson von Tetzchner の話を聞けるということで、大変愉しみにしていました。HTML5 や CSS3 のようなキャッチーなトピックもイベントでは話されていましたが、彼がどう Web の未来をみているのかという部分に興味を引かれました。 昨年 Opera のパネルディスカッションに参加したときにも感じたことですが、Opera はどのブラウザよりも「Open Web」という思想を信じてソフトウェア開発をしているという印象があります。Tetzchner氏の話も Web はオープンであるべきという強い主張があると同時に、それに寄り添う形で Opera は開発を進めているという内容でした。 今回のTetzchner氏の話で2つのことを感じました。 ひとつは Opera の主張は共感できるものの、それを強く出していることが逆に異質なものを作り出しているという点。

アイデア

IntelとNokiaが学生と一緒に考えたデザイン案

Copenhagen Institute of Interaction Designでは、インタラクションデザインの修士プログラムが用意されています。ユーザー調査、GUI 研究、データの視覚化など興味深いコースが幾つも用意されていますが、その中でも企業で働くデザイナーを招いたワークショップが注目です。Intel とのワークショップの際はサステナビリティを意識した IT ソリューションの研究がなされました。ワークショップで生まれたアイデアは Webサイトにて公開されています。 どのプロジェクトもビデオがあるので文章を読まなくても何をするデバイスなのか分かるのが良いですね。何が出来るというより、ストーリー仕立てで人がどう使うところにフォーカスしているのも分かりやすい理由といえるでしょう。自分が利用したいエネルギーだけ購入し、デバイスごとに制限を設定出来るシール「Energy Rehab」が個人的なお気に入りです(名前も含めて)。 こうした企業とのコラボワークショップを Intel とだけでなく、Nokia とも実施しています。こちらは Nokia らしく、モバイルにおける人とのコミュニケーションの未来が題材になっており、同様に幾つかのプロジェクトをサイトで観覧出来ます。 Right Person at the Right Time 非リアルタイムメッセージシステム。読みたい相手のステータスを

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Government 2.0 への4つのポイント

先日、ティム・オライリー氏が Government 2.0 というアイデアを提唱しましたが、彼のいうとおり、公共機関や政府は Web サイトを構築するというよりかは Web サービスを立ち上げる姿勢が必要だと思います。広報新聞やパンフレットを作るというより、Web 上に新たな公共施設を設けると想像すれば良いのでしょう。 オライリー氏記事では幾つか具体的な例も含めて書かれているので、これだけ読むだけでもいろいろイマジネーションは広がりますが、彼の考えるビジョンにたどり着くには何をしたら良いのか考えてみました。 コミュニケーションの隔たりの明確化 SNS でもブログでも何でもいいですが、とりあえず技術を取り入れたものの上手く機能しない場合がありますが、その原因は組織の構成である場合があります。縦割りのコミュニケーションが普通に行われている中、それとはまったく違うコミュニケーションを前提にしたツールを導入してもうまくいかないのは当たり前です。情報公開や共有を得意とする Web ですが、幸い様々な状況に適応出来るツールも存在します。 組織がどのようにコミュニケーションをとっているかを観察することで、課題と解決へのステップもみえてくるでしょう。また法的な側面、プライバシーや著作権ついても明確にする際に考慮しておきたい項目です。 情報の透明化 統計局をはじめ、幾つかの機関が Excel や PDF などで資料を公開していますが、印刷してバインダーなどに保管することが前提にしたものが多く、Web コンテンツとしての再利用を前提しているものが少ないです。

Webデザイン

Webデザインについて何を勉強したいですか?

終わりがないのが辛いと感じる場合もありますが、終わりがなく新しい技術やアイデアが紹介され、常にエキサイティングでいられるのも Web の魅力です。技術やノウハウの習得だけでなく、情報収集することは Web デザイナーとして必須の業務といえるでしょう。学びたい技術はたくさんありますが、少し先を見据えた勉強もしてみたいですよね。すぐに使えなくても、次のステップへの手がかりになることはたくさんあると思います。その興味が IA かもしれませんしアクセス解析かもしれません。どの分野でも自分なりに消化・整理することで必ず良い仕事に繋がると思います。 いろいろ学びたいことあるよねーっと漠然に言うことがありますが、実際何を学びたいと思っているのでしょうか。Webデザインという切り口で幾つかリストアップしてみました。 サステナビリティとWebデザイン プロダクトデザインや建築など他の分野では「サステナビリティ」という言葉が世に出回る前から意識されていたものが多いですが、Webデザインにおいて「サステナビリティ」とはどういう意味をもつのでしょうか。そもそも Webデザインのようなデジタルメディアで達成が可能なのでしょうか 行動やふるまいに対するWebデザイン 認知心理学や人間工学を含めた勉強になりそうですが、メタファ、言語、色、構造といった視点から UI を模索していきたいです。国によって情報の捉え方や受け取り方が違う仮説もいくつか見出せたらいいですね アウトソーシング 現在の経済不況により、インハウスでデザイン・制作を行う傾向が増えて来ていますが、アウトソーシングは今後どうなるのでしょうか。

アイデア

好みを出さないレコメンデーションが欲しい

去年あたりからレコメンデーション系のサービスが目に付くようになりました。音楽だとPandora、TasteKid、echonest。映像だとJinni。書籍だとBookLamp。TwitterでもTwolloというサービスがあります。総合的なものだと The Filter がよく出来ているサービスのひとつです。それぞれ異なるアルゴリズムを持っているので特定は出来ませんが、レコメンデーションは以下のような要素が基本になっていると思います。 利用者の購買/使用/消費履歴 商品に対する評価 製品の属性/メタデータ 利用者のネットワーク サービスを利用する全員のデータ こうした要素を用いて提案されるレコメンデーションとは「あなたは○○が好きだから、きっと△△も好きですよ」「○○を買った人は△△も買っていますよ」といったものになります。自分の趣向に合ったものを提示するのもひとつのレコメンデーションではありますが、それだけがレコメンデーションの意味ではないと思います。「あなたが気に入るかどうか分からないけど□□はすごく良いですよ」「いつも○○買っているみたいだけど、実は□□も良いですよ」といった利用者の趣向とは離れたレコメンデーションもあります。 Last.fmを使っていると分かりますが、自分の好みの範囲だけでも新たな発見はいくらでもあります。しかし、そこには全く思いもよらない発見はありません。現在もショッピングサイトでは特集記事を掲載して「

アイデア

共創に必要な価値観

市場に新たな価値を生み出す鍵といわれている「Co-Creation (共創)」。この言葉自体を使わなかったとしても、ネットをはじめ様々なシーンで共創が行われています。では実際、どのような共創が存在するのでしょうか。そして、成功している共創には共通した特徴があるのでしょうか。アムステルダムのコンサルティング会社 Fronteer Stratery が CO-CREATION’S 5 GUIDING PRINCIPLES という6ページのホワイトペーパーを公開しています。この資料では、4つの共創タイプ、5つの特徴を紹介しています (PDFダウンロード)。資料には該当する企業やプロジェクトも紹介しています。以下に簡単な要約をまとめておきます。 4つの共創タイプ 専門家のクラブ プロセスによって選ばれた参加者によりアイデアが生まれる。質が何よりも重要 群衆 別名クラウドソーシング。多くの人が参加することにより新たな価値を生み出す 連合 様々な団体やグループが協力しあうことにより大きな問題にソリューションを提案する 善意によるコミュニティ より大きな善のために似たような趣向と考えをもった人々が集まりゴールに向かって一緒に作る 5つの特徴 参加を促す 何をもたらすのか伝え挑戦に参加してもらう 最高を選ぶ 今日立ち向かう問題に最高の人を集め、最高のアイデアを導き出す クリエイティブを繋げる

アイデア

開発合宿2009年3月号

既に百式さんのところで紹介されていますが、開発合宿に参加してきました。しばらく参加していなかったので、本当に久しぶりですね。サイドフィードの赤松さんと、読書メーターの赤星さんとの合計4名での合宿でした。開発合宿だからといって食事費を削ってはいかんですね。たっぷり良いもの食べた方が開発にも力が入るなと実感しました。珍しく2日間かなり集中して取り組むことが出来たのもよかったです。 もう2,3年前になると思いますが、「egoport」というブックマーク数やブログからのリンクをチェックするための1ページサイトを作ったことがあります。当時としてはまずまずなのですが、今回は iPhone に特化した別バージョンを作ることを課題にしました。 とはいっても、前と一緒のようにフィードをとってくるだけでは今では意味がないですよね。ブックマークサービスでコメントを書いている方もいますし、Twitterのようなマイクロブログでの注目度もチェックしてみたいところ。前のバージョンでは映し出されているのが結局自分の記事という結果に陥ったことを反省し、今度はいかに人が記事に対して注目しているのかが分かるような UI にするよう心がけました。時間の都合上、プログラムは一切書けませんでしたが、モックアップは実際見て触ることが出来ます。 egoport (要iPhone/iPod touch) | スクリーンショット 作ってみていろいろ気付いた点を以下にまとめてみました。 ネイティブアプリのように下部に固定メニューを設置しようとしましたが、Mobile Safari では、position:fixedが適応されない模様。ビューエリアを減らさないためなのかもしれませんが、ちょっと残念

アイデア

DreamweaverはCSから独立してもいいと思う

Dreamweaverは、たくさんのウェブサイト制作者が愛用しているソフトウェア。毎回バージョンが上がる度に目まぐるしい発展を遂げていますし、新しいバージョンのCSを買おうと思うひとつの要因になるキーソフトだと思います。私個人は Dreamweaver を使用していませんが、それでも使うメリットを感じますし、Dreamweaver ならではの良いソリューションも少なくありません。特に印刷向けのデザイナーがスムーズにWebに向けたデザインが出来るようにした功績は素晴らしいです。ウェブサイトを制作するのにかかせない存在ではありますが、同時に改善点も少なくありません。それは「Dreamweaver」というソフトウェアの存在そのものの見直しだと感じています。 2,3バージョンくらい前からですが、わざわざ Creative Suite というバンドルの中のひとつに Dreamweaver が必要なのか疑問を感じます。「もう新しい CS が出た!」という声は新バージョンが出る度にありますが、それでも1年半か2年のブランクがあります。Photoshop や Illustrator のようなソフトであれば、そのブランクは大きなものではありません。しかし、ウェブで1年といえば相当のブランクではないでしょうか。ブラウザの状況も変わりますし、CSS や JavaScript で使える表現も進化しています。この Web のスピード感に