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デザイン

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UX

体験について考えるとは

UXでは見えてこない側面 ひとつの考え方として UX (User Experience) は今日のデザインでは無視をすることが出来ません。デザイナーだけでなく、今やビジネスシーンでも耳にする「体験」という言葉。しかし、この体験という言葉は非常に曖昧な表現です。体験というのは主観的かつ内面的に感じ取るものであることから、良い体験の定義の仕方も異なる場合があります。 ところで「体験」ってなんですか? [http://www.yasuhisa.com/could/article/what-is-experience/] という記事で紹介したように、体験には「Experience Self」という今この瞬間を経験する自己と「Remembering Self」という記憶を辿る自己があり、どちらの体験を話しているかで話がズレてしまうことがあります。 体験について考える上で、「U(ユーザー)」が必要なのだろうかと疑問に思うことがあります。もちろん、ユーザーを無視してデザインしようと言いたいわけではありませんが、このユーザーという要素が入ることで体験そのものとはズレた議論になりやすいのではないかと懸

デザイン

デザイン、コード、マルチスキルの世界と私たち

比較は実はナンセンス デザイナーはコードが書けたほうが良いのか? ハイブリッドなのか専門家なのか・・・長く議論されてきているトピックのひとつです。Webデザインの分野でもデザイナーは HTML / CSS / JavaScript くらい出来た方が良いのでは?という意見がありますし、最近では UI デザイナーが Object-C や Java を学んだほうが良いのでは?という意見もあります。 デザイナーがコードの領域に踏み込めるようになることで、インタラクションや画面遷移など、見た目だけでなく細かい動きの制御の設計に直に触れることが可能になります。コードから物事が見れるようになることで、初めて視覚化・具体化できるアイデアもあるでしょう。では、コードも書けるハイブリッドデザイナーのほうが優れているのかといえば、答えは「YES」であり「NO」でもあります。多くの技能をもつということは、何でも屋になる可能性もありますし、特徴のない制作者になる可能性もあるからです。 コードも書けるデザイナーが求められているのか、それともデザインを突き詰めている人材が必要とされているのか?実際のところ

UI

マルチデバイスUI設計で注目したい5つの要素

2011年 UI/UX トレンド [http://www.yasuhisa.com/could/article/ui-ux-2011-trends/] という記事で、モバイルWebデザインのノウハウがデスクトップにも影響し始めているという指摘をしました。Mac OSX Lion [http://www.apple.com/jp/macosx/] や Windows 8 のような OS だけでなく、Web サイトにも変化が見られています。スクリーンの大きさを活用してモバイル環境では再現が難しいダイナミックで動きが多いレイアウトも出て来ている一方、モバイルアプリの血を受け継いだかのような目的にフォーカスしやすく、目的までのステップと選択肢が少ない Web サイト / アプリケーションも次々と出て来ています。 Windows Phone 7 をそのまま受け継いだかのような Windows 8 の UI今後デスクトップOS がモバイルOSのようになり、利用者がシンプルな操作と体験を求めやすい環境になれば、Web

UI

2011年 UI / UX トレンド

2011年の1月。まだ年が始まったばかりでしたが、今年の Web デザイントレンド [http://webdesignledger.com/tips/web-design-trends-in-2011] という記事が発表されたりしていました。その後、数々のトレンド記事が国内外で数多く紹介されていますが、ルック&フィールに関する話題、又は技術的な側面から見た話題が多くを占めています。こうしたトレンドを知ることは重要ですが、トレンドの全体像として捉えるには多少偏っていると思います。そこで今記事では、UI / UX デザインの側面からみた 2011 年のトレンドを幾つか紹介していきます。 To Do アプリ Flow [http://www.getflow.com/] は、まるでデスクトップ向けの Mac アプリを使っているかのような UI デザインを Web 上で再現しています。この記事で挙げる幾つかのトレンドが現れるキッカケを作ったのは、テクノロジーと Web が今まで以上に強い連携が可能になったからです。デスクトップ(又はオフライン)

UX

UXの下準備に使える3要素

利用者によりよい体験を提供するために設計をする・・・といっても膨大な課題です。どれに手を付け始めたら良いか分かりませんし、何にフォーカスして考えたら良いのかもハッキリしません。ペルソナ、シナリオ、ストーリーなど、UX を考える上で便利な方法論やツールはありますが、照準を絞った視野がなければ一体何をしているのか分からなくなる場合もあります。UX はユーザビリティやインタラクションデザインに比べ、照準が広くなってしまう場合があり、何に注目し、どう設計するのかがあやふやになりがちです。 プロジェクトの UX の何にフォーカスしたら良いのか分からない。そんな時は「体験」の意味を少し分解し、結局のところ利用者は何をしたいの?という部分に立ち返ると何をしなければならないのかが見えやすくなります。そこで、UX を大まかに3要素に分解してみました。 1. 人 モバイルにある3つの場所レイヤー [http://www.yasuhisa.com/could/article/mobile-layers/] で、人は3種類の『場所』に立っていると解説しました。では、その場所に立っている人はどのような

デザイン

拡大・縮小機能からみるブラウザの課題

拡大・縮小はレガシー機能? JIS X 8341-3:2004 には、ブラウザの機能で文字の拡大・縮小ができるようにしたり、ユーザースタイルシートで変更できるようにすることを推奨しています。当時多く方が利用していた IE6 は、ピクセル指定の文字の拡大縮小が出来なかったこともあり、ブラウザの機能とは別に JavaScript で実現した文字サイズ UI が実装されてたのだと推測しています。もちろん、JIS規格が IE 中心で見ていたとは思っていませんが、ブラウザによって拡大・縮小の解釈が様々でした。その名残もあって今でも Web サイトに文字サイズ変更の UIが設置されている場合があります。 今は時代も変わりほとんどのブラウザがピクセル指定がしてあってもレイアウトも文字も拡大・縮小出来る機能を実装しています。こうした時代の変化を考慮して JIS X 8341-3:2010 では、文字に関する達成基準のニュアンスが変わっています。現在は「コンテンツ又は機能を損なうことなく,テキストを支援技術なしで200%までサイズ変更できなければならない。」としています。200% という数値が出て来て

デザイン

共感から始めるデザインの対話

より多くの方にクリエイティブプロセスに参加してもらうために、デザイナーの中には試行錯誤を繰り返している方もいると思います。「自社にUX文化を広めるコツ [http://www.yasuhisa.com/could/article/evangelize-ux/] 」という記事でミニワークショップやデザインについて語れる時間を築くと良いと書きましたが、話に参加してもらえない、理解してもらえない、やっぱり自分はデザイナーではないと拒否されるという場合もあると思います。 相手に物事を伝えるために、自分たちのコミュニケーションの仕方を変えるという方法がありますが、それだけではありません。相手がどのような視点で話をしているのかを理解することで次の試行錯誤に繋がることがあります。デザイナーにとってはごく自然なことであるデザイン思考も、他に方にとって途方もなく難しいこと、又は自分たちの考え方とは正反対と考えている方もいるわけです。 人にとってミステリアスで難しそうに見えるデザインプロセスに参加してもらうためにどうしたら良いでしょうか。考えられる課題と提案を幾つか挙げてみました。 根本的に考え方が

デザイン

これからのWebデザイン教育【2】

前回の「これからのWebdデザイン教育 [http://www.yasuhisa.com/could/article/webdesign-education/] 」の記事は、Facebook グループ [http://www.yasuhisa.com/could/announcement/facebook-group/] をはじめ様々な場で意見が飛び交いました。あのような記事を書いた理由は、不満をぶちまけているのではなく、書くことによってちょっとだけ考えてみる機会を皆に持って欲しかったわけです。今回は様々な意見が出てきたことを踏まえて、私のほうで感じたことを幾つかまとめていきます。 教育機関だけの問題ではない 教育の話になると、まず学校の改革・カリキュラムの見直しという教育機関へ向けた問題解決に集約してしまう傾向があります。しかし、実際のところ教育機関が今のようにスキル中心の教え方をしている理由は、そこに需要があるからという現実もあると思います。企業の募集ページをみると「○○が出来る方」というスキルセットがリストアップされているわけですし、即戦力とはそういったスキルがある方を指す場合

デザイン

モバイルコンテキストの見分け方と注意点

モバイルにおける文脈とは 「文脈を理解したWebコミュニケーションデザイン [http://www.yasuhisa.com/could/article/context-web-communication/] 」という記事で、利用者のコンテキスト(文脈)に応じて Web サイトの見せ方も変化させる必要があると話しました。利用者から取得できるコンテキストを7つ挙げましたが、今回はモバイル環境におけるコンテキストとは一体何であるかを少し掘り下げてみようと思います。モバイルにおけるコンテキストとは何でしょうか?何を基にして仮定することができるのでしょうか? モバイルにおけるコンテキストを理解する上で以下の3つがキーになります。 * 誰が使っているか(Who) * 何を使っているか(What) * 何処にいるのか(Where) これらをリアルタイムかつ自動で取得することでコンテキストをある程度把握することができるようになります。例えば何を使っているのかを User Agent などで理解することが出来れば、PC版のフルサイトではなく自動的に最適化されたサイトを最初に表示させることが