ウェブサイトにおいて機能やページの表示速度と同じくらいビジュアルデザインは重要ですし、ビジュアルデザインがより良いユーザー体験の提供に繋がることもあります。以前 Googleのデザインガイドライン10項目を紹介したことがありますが、この中に「魅力的」「美しい」といったビジュアルデザインに関係したキーワードがあるのは気になりますね。Google はビジュアルデザイン以外の部分(例えばシンプルさやスピード)を徹底的に追求することで高いユーザー体験を提供しているサービスというイメージがあります。 しかし、そういったイメージを覆すかのように、ここ 1,2年はビジュアルデザインにも力を入れていますね。例えば Analytics や Docs のビジュアルはミニマムではありますが、非常に洗練されていて魅力的です。先週 Gmail が複数のテーマを提供し始めましたが、これも Google はビジュアルにも力を入れているという表れなのかもしれません。今までなかったのも不思議だと言わている機能ではありますが、同時に気になる点もあります。 まず、Analytics, Docs におけるビジュアルデザインと Gmail のテーマ提供は少し違います。Gmail のテーマの提供はあくまでカスタマイズの一環としてであり、Gmail の機能をより引き出すためのビジュアルデザインとはいえないでしょう。どちらかというと、利用者により近い関係を作るパーソナライズ機能であり、利用者の感情へ響く部分といえます。