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テクノロジー

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テクノロジー

激変するテクノロジーとの正しい付き合い方

過渡期はない 「過渡期」という言葉は、今の世界には合わないのではないかと思います。 新しいテクノロジーが出る度に、人は「今は過渡期だから大変」「過渡期だから様子見」と口にします。Webの世界は毎年目まぐるしいスピードで新しいテクノロジーやトレンドが登場することから、毎年こうした言葉を耳にします。私が「過渡期」という言葉が好きになれないのは、私たちは常に変化の中にいるという事実を見ていない、消極的な表現に聞こえてしまうからです。 CSS Nite in FUKUI で、予測不可能な世界でデザインをする [http://www.yasuhisa.com/could/article/unknown-future/] ことの意味を話しました。上の図は、そのときに紹介した技術開発の進展と製品性能の成長を表した「Sカーブ」です。ひと昔は、Sカーブはゆるやかで、サイクルも10年〜20年くらいの長いものでした。しかし、今は複数のSカーブが重なり合っているだけでなく、サイクルも1年と短い場合もあります。 常に過渡期と感じてしまうのは、S字カーブの後期にあるはずだった安定期がなくなり、常に新しい

インターネット

流動し続ける時代におけるWebとの付き合い方

2012年2月18日、CSS Nite in FUKUI [http://cssnite.fisc.jp/]が開催されました。今回は「 予測不可能な世界でWebデザインをしよう 」と題して、今後のWebに必要とされる価値と制作のためのアプローチについて話をしました。2年前は聞いたことなかったようなサービスやデバイスが、あっという間に大企業に成長したり、広く普及する時代。先がどうなるか分からない中、私たちは今何ができるのでしょうか。 テクノロジーで変化する人の価値観 価値観は、どのようなテクノロジーと共に暮らしているかで決まる部分があります。「本を読む」にしても、紙媒体の書籍だけ想像する人もいれば、ケータイや電子書籍を想像する人もいます。「TVを見る」にしても、HDDレコーダーをつかって観覧している人と Apple TV を使っている人では番組を見る行為が異なります。 紙の雑誌は、動かないiPad・・・それを当たり前と感じる世代が2年前に突然現れたわけです。 テクノロジーが物事の捉え方に大きな影響を与えているわけですが、近年テクノロジーの進化のスピードが急激に高まったことで、たっ

テクノロジー

Siriから始まる未来のコミュニケーションデザイン

自然言語とセマンティックデータの間で Siri をフィーチャーした Apple の CMiPhone 4S に実装されている人工知能アシスタント「Siri [http://www.apple.com/iphone/features/siri.html] 」。まだ英語しか対応されていないものの、キーボード、マウス、ジェスチャーに続く第四のインプットとして大きな力を発揮するのではないかと考えています。 Siri を活用しはじめて以来、天気や目覚ましの設定など今までアプリや Web サイトから行わなければならなかった作業が、あっと言う間に完了するようになりました。今までキーボードやジェスチャーを必要とした作業が声によって入れ替わることを実体験すると、インプットの未来を感じざるおえません。もちろん、従来のインプット方法(特にジェスチャー)がなくなることはないものの、声に入れ替わることは少なくないはずです。 以下は予測される Siri と利用者によるおおまかなやりとり。 1. 自然言語で Siri にコマンドを送る。2. 自然言語からキーワードを拾い、Web やデバイスに蓄積されているデー

インターネット

WCAN 2009 Winter で紹介したサイト一覧

12月19日、名古屋で開催された WCAN 2009 Winter [http://www.wcan.jp/index.php?ID=266] では、今年を象徴するサイト、制作においてインスピレーションになるサイト、そして来年の行方を想像させてくれるようなサイトを紹介しました。合計70サイトを駆け足で紹介したので、会場にいる方は少々混乱してしまったかもしれません。以下のリストを参考に今後の勉強に役立ててください。 * Windows 7 UX Guideline [http://msdn.microsoft.com/en-us/library/aa511258.aspx] * Introduction to Apple Human Interface Guidelines [http://developer.apple.com/mac/library/documentation/UserExperience/Conceptual/AppleHIGuidelines/XHIGIntro/XHIGIntro.

テクノロジー

メールがこれからも残り続ける理由

Google Wave [http://www.yasuhisa.com/could/article/google-wave-and-you/] は、Web上でのコラボレーションをより効率的に行うための新しいツールになる可能性があります。今までメールでやりとりでしてきたことを Google Wave で代替することで、情報のズレや漏れを防ぐことが出来るかもしれません。Google Wave 以前からも「メールは時代に合っていない。新しい形が必要だ」と言われていましたが、依然メールは仕事においてよく使うコミュニケーションツールですし、様々なデータが添付されてくることがあります。 新しいツールを使わない(使われない)理由として Web リテラシーを挙げる場合がありますが、これも一概にいえません。RSS や Gmail を使いこなしている Web に詳しい方でもファイルはメール添付で送ってくる方がいます。「Dropbox [https://www.dropbox.com/] とか便利ですよ」とサービスを紹介してもメールで添付してくる方もいます。その方は Web を基軸にした仕事をしていま

UI

10/GUIとマルチタッチインターフェイスの可能性

マウスとキーボードを使って GUI に表示されている情報を操作するという手法は 30 年以上採用され続けています。多くの方が慣れ親しんでいる方法とはいえ直感的に使えるわけではありませんし、複雑な操作をマウスだけで行うのは難しいです。今の時代に合ったマウスに代わる次世代の操作を模索している動きは以前からありますが、 10/GUI [http://10gui.com/] はその中でも出来が素晴らしいです。Techcrunch [http://www.techcrunch.com/2009/10/13/10gui-one-very-slick-desktop-multi-touch-concept-video/] をはじめ幾つかのサイトで紹介されているので、既にご覧になった方もいるかと思います。 次はタッチスクリーンと考えがちですが、手が邪魔でスクリーンが見えなくなるという問題があります。これを解決した例としてデバイスの裏からタッチする Nano touch [http://builder.japan.zdnet.com/member/u514743/blog/2009/10/08/ent

テクノロジー

紙を使う理由 デジタルである理由

手元からいつでも情報へアクセスしたり、コンテンツを消費出来る世の中になっているとはいえ、私たちは紙を使い続けています。紙を使う理由は何でしょうか? 紙を使う理由のなかに、感情的な部分も少なからずあると思いますが、他にもあると思います。理由を考えるにおいて、ガジェットによる情報のやりとりと、紙を使った情報のやりとりの違いを把握することが重要になります。 デジタルメディアと紙媒体の違いは「消費」と「インタラクション」の2点。 紙はそれぞれスペースが制限されているとはいえ、簡単に持ち運びも出来ますし、使い捨てや再利用もしやすいです。しかも、紙を持った瞬間からそこに書き込まれている情報にアクセス出来ますし、何か情報を書き込みたいと思えばすぐに出来ます。それに対し、ガジェットの場合はガジェットそのものは、だんだん持ち運びがしやすくなってきているものの、いつでも何処でも使える(代用出来る)ものでもありませんし、柔軟性に長けているわけではありません。しかし、そこに表示されるコンテンツの量は膨大で、使い回しや上書き・編集も出来ます。ガジェットへのインプットも簡単になってきているとはいえ、アプリケー

テクノロジー

デスクトップを超えたOS: itsme

デスクトップのメタファを使ったファイルシステムが不適切な状態になってきていると言われて久しいですが、現状は変わることなく使われています。個人的に Mac OSX は未だに従来のメタファを使っているものの、徐々にそこから離れているイメージがあります。必要な気がしても「これ!」というものに出会っていませんが、この難しい課題に挑戦しているのが、イタリアの itsme [http://www.itsme.it/] というプロジェクト。2010年のリリースを目指して Linux ベースのまったく新しい OS を開発しているそうです。 このプロジェクトが興味深いのが、機能ではなく人にフォーカスしてどのようなシステムが必要か模索している点。人の生活は様々なストーリーが密接に絡み合っており、それぞれのストーリーには現場 (venue / 場所・意見・立場) が存在すると仮説。人の体験や状態に応じて柔軟なメタファが必要であると説いています。我々が能動的にアクションを起こすのではなく、状況に応じて適切な情報が表示されるようなイメージです。 複雑化する情報をどのように整理して円滑にするかという課題は先